コンテンツへスキップ

一流のボート選手である前に、一流の人間であれ

こんにちは。4回生漕手の奥田隆一です。
インカレ予選まであと27日になりました。僕はインカレにシングルスカルで出漕します。単独遠征の東日本選手権で練習の成果を発揮し、その勢いのままエルゴ基準タイムを突破し、あとはインカレで結果を残すだけです。まだ27日も残っているので、もっと速くなってみせます。

これが引退前最後のブログということで、何について書こうか考えた結果、来シーズンの進退について仮決意表明します。ついに引退詐欺の真相が明らかになります。その前に引退について色々考えてみます。

中学のときは、陸上で3年の駅伝地区予選で敗退し、引退しました。そのときは高校でも陸上を続けるつもりだったので引退という感覚ではなかったです。高校でも、陸上を続けて、引退試合は競歩の府大会決勝でした。これも負けて、近畿大会に進めませんでした。そのときは自己ベストを大幅に更新して負けたので、悔いもなく、やり切った思いでした。そんなわけで陸上をしていた中高では部活としては陸上を引退しましたが、競技としては引退していないつもりです。マスターズで陸上競技に復帰するつもりです(仮)。ボートも同様に京大ボート部としては引退しても、ボート競技は続けることはできます。しかし、これでは僕が院生で漕ぐ漕がないの理由になっていません。ちなみにボートでもマスターズ出場を計画しています。

仮に院生で漕ぐにしても、ずっと京大ボート部で漕ぐことができるわけではなく、いつかは引退を迎えます。そのいつかは多くの4回生にとって次のインカレであり、僕も最後だと思って、今練習に励んでいます。受験勉強もエルゴも冬季も終わりがあるからしんどくても頑張れます。そんな引退をどのように迎えたいですか?理想の引退像は人それぞれだと思いますが、僕は結果に関わらず、これ以上高みを目指せないと完全燃焼して引退したいです。その意味では、高校3年の引退は自己ベスト更新で満足しつつ、もう少し競技を続ければもっと上にいけるという期待感がありました。そのときは大学でも陸上を続けると思っていたことでしょう。ボート競技を始めて3年半、初めてシングルでレースに出漕してから約1年、最近になって自分に合ったトレーニングを積めて、ボートの奥深さに魅力されています。インカレ後に、まだまだボートを速く進めたい気持ちがあれば現役続行しそうですね?

現役続行する説が濃厚になってきましたが、僕が漕ぐことで部が強くなるのか、後輩の一枠を奪って大会に出漕するに値する選手なのか、そんなことを考えさせられます。コーチという選択肢はないのか。ボートが好きで漕ぎたいだけなら京大ボート部で漕ぐ必要があるのか。こんなことを取り上げたらきりがないですが、僕の中で一つだけボートに対する信念があります。その信念は「一流のボート選手である前に、一流の人間であれ」です。この信念が揺らいでいるなら現役続行は絶対しません。インカレや全日本で入賞したり、エルゴが回ったりするような「強い選手」であっても、時間や期限を守らなかったり、自分勝手な行動を取ったりすると、周りから信頼を失い応援されなくなります。これまでのボート人生でボート選手としては一流ではありませんでしたが、人間としては一流でいたのでしょうか。これは自分で判断できるものではなく、周りからどう見られているかに依るものなのでわかりません。少なくとも、ここまでボートを続けられたのは仲間のサポートのおかげで、この仲間は全員一流の人間です。

いつになくまとまりのない文章になったので、そろそろ仮決意表明します。
2023年シーズン、現役続行して京大ボート部で漕ぐことをここに誓います。但し、周りから「応援される選手」ではない場合、現役続行を取り消し引退します。

院試落ちていたら全ての計画が狂い、インカレ後に気持ちが変わっているかもしれないので「仮」とつけています。正式発表はインカレ後に会見を開こうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。まずは目先のインカレを頑張ります。

P.S.
8/11(木)は山の日ですね。山に登る元気はないので近くの公園でひまわりを見ました。

タグ: