タイトルは私が好きな曲の歌詞の一節です。
この曲が販売されたのは1998年です。個人的に1990~2000年の楽曲やアニメが結構ツボなんですよね。曲に関しては、親が20代の頃に流行した曲は車の中でよく聞くこともありましたが、今では聞くことができないようなリズムというか、音の感じというか…なんともいいですよね。でも、その当時にリアルタイムで聞いていてもこのように感じることもないのではないかと思っています。今、20年前の楽曲を聞くことで感じる哀愁はいいですね、アニメも同様に古い画角のものも。
さて、今年の夏も夏っぽいことがないまま通り過ぎていったという感じでしょうか。夏っぽいことと言ったら、やっぱり花火かな~と思います。ボート部の活動拠点の近くでびわ湖大花火大会というものが例年開催されているらしいですが、案の定コロナでないですね。引退までに1回は見ておきたいものです。あと、長浜で北びわ湖花火大会というものも開催されるそうですが、今年は通常の日程では実施しないそうです。夜中に長浜まで遊びに行く気力があればまたいきたいと思います。そして、みなさん“三大○○”が好きなように、花火大会にも日本三大花火大会が存在します。秋田県大曲・茨城県土浦・新潟県長岡の花火大会だそうです。我が地元新潟の長岡まつり花火大会に関しては、何度か行くチャンスはあったのですが、もともと密が嫌いなので、花火大会の密集と花火みたい欲を天秤にかけたときに密を避ける方に判断が偏りがちです。長岡花火の日に家族が現地に見に行っている時に家でひとり、テレビ中継で花火みていたのは覚えています。そんなこんなで実際そのうちのひとつもいったことがないのですが、死ぬ前に有名な大衆娯楽・文化には触れておきたいとも思うので、いずれはどれかひとついきたいですね。
また、密と言えばスポーツ観戦が良くも悪くも話題です。今年は東京五輪や甲子園で有観客・無観客で賛否両論、といった模様ですが、スポーツ観戦のイベントは観客がいてこそ成り立つ部分が大きいのだなと思うことも往々にしてあります。コロナが始まってからは、そのようなイベントではサッカーの観戦に1回いったのみですが、拍手のみは何か異様な雰囲気と言わざるを得ない感じでした。まあ、それが今のスタンダードなのですが。最近はワクチンの接種の進行と同時にやや緩和の動きがあるのか、プロ野球等で観客の規制が外れつつあるようです。銭湯のおじさんが阪神のこと話していました。どの段階でそのようなイベント系の入場が緩和されるか、声が出せるようになるのかはいまいち理解していないですが、競技者と観戦者が揃ってこそスポーツの大会、というのを実感しますね。ボートの大会でも無観客での開催が続いており、少々味気ないところもあります。7月の関西選手権も無観客・応援なしということでしたが、それでも他団体の選手がたくさんいる競技会場はいつでもわくわくしますね。同じ水域ではないクルーがたくさんいるので、普段見ないユニフォームやブレード、そしてその漕ぎを見るとやっぱり何一つとして同じrowingはないし、各団体に特徴があるんだな~という発見が楽しいです。そして何よりこの状況でもなんとか大会を開催してくださる主催者の方々・運営の方々に感謝です。さて、延期はされましたが次の大きなレースは戸田でのインカレです。2年前、1回生のころ観戦にいった先輩たちのインカレのレースはよく覚えています。これだけ多くの人に観戦・応援されながらレースをしているのはどんな気持ちなのだろうと。現在は幸いなことにインカレ出漕クルーに乗せてもらっていますが、今年も無観客なのであの雰囲気でレースを楽しむことは叶わなくなってしまいました。雰囲気を楽しむのは来年に持ち越しです。
最後に、今年の夏を振り返って。インカレクルーより、今年の初夏まで乗っていたスイープを離れてスカルに挑戦中です。体の基本的な使い方は同じといえども、色々考えることがあって楽しいですね。今年の夏は“人から教えてもらうrowing×自分で考えるrowing”をうまい具合に織り交ぜながらやっていけているのではないでしょうか。自分では人に合わせるのが楽しくてボートに乗っていたところがあるのですが、今回一緒に乗らせていただいているM4×整調のA井さんの漕ぎは今まで一緒に漕いだことがある人と比較して、僕の漕ぎとは何か体の根本的な使い方が違うらしく、見た目以上にシンクロさせるのが大変です。しかしながら、この漕ぎができるようになれば必ず艇速を上げることや漕ぎのヴァリエーションを拡げられることに繋がると確信しているので、恵まれた機会だと思って日々試行錯誤です。艇上であまり多くのことを言わない感じなので、自分でどうすればいいか考える必要があります。これは与えられるばかりよりもおそらく難易度が高いですが、自分の中で漕ぎのイメージを理論的に組み立てて想起したり、イメージしたものと実際艇上の体の動きのギャップに苦しんだりと、毎日が刺激的で楽しいですね。また、今夏より香川コーチに指導をしていただいています。今まで自分が妄信的に捉えていた考え方やフェーズなどを1から考え直すきっかけをいただいており、この数ヶ月でボートに対する考え方が複雑化したり、その一方では単純化したりと大きく変わってきていることや、引き出しが増えたことで考えの幅が広がったことを実感できています。多くのことを知って、目指す漕ぎに技術的に近づけば近づく程その道のりが果てしなく遠く感じてゆくのも、この競技の楽しみのひとつなのかもしれません(知らない)。
3回生漕手 高橋空吾