こんにちは。2022年の新歓プロジェクトリーダー(旧新歓隊長)に就任しました2回生漕手の吉田紘子です。2022年の新歓プロジェクトチームが始動してからもうすぐ3ヶ月、今のところは思っていたより面白いです。最近では、東京、神戸、一橋、同志社、東北の5つの大学のボート部の方とzoomで新歓について話す機会があって、いろいろと吸収してきました。今後も交流の機会がありそうなので、よろしくお願いします。もしこのブログを読んでくださっていたら嬉しいですね。
今となってはリーダーとしての動きに徐々に慣れてきましたが、この前高校同期と久々に電話したときに新歓のリーダーになったことを話したら「柄じゃないよね笑」と言われ、そりゃそうだよな、と思いました。新歓隊長という名前を変えてもらったのもこれが理由です。これまで私の周りにはリーダーに相応しい人がたくさんいたのでわざわざ自分が前に出る必要もないし、下っ端でそれについていく方が楽でした。
でも今回私は自らやりたいと思ってリーダーになりました。その理由を話す場面がありそうでないのでここで話そうと思います。
私たちの代は新型コロナウイルス流行の初期段階で入学し、その影響を大きく受けました。授業は全てオンライン(私は1年間対面授業なし)で、部活やサークルを決める際に実際に体験をすることもできませんでした。そんな中で5月にボート部への入部を決意したものの初めてボートに乗れたのは9月で、冬季も自粛期間でほとんど乗れず、満足に乗艇練習ができない期間が長く続きました。合宿の経験は当然なし、琵琶周もなし、新人戦もなくなりました。同期は数えてみたらこれまでに計15人入部していたみたいですが入ったり抜けたりを繰り返しメンバーが安定しないまま現在漕手3人スタッフ5人の計8人。過去10年で20人をきった年はないようなので異例中の異例です。
たしかに新人期にあれだけ手厚く密度の濃い指導を受けられた代は他にはないかもしれないし、人数が少ない分先輩後輩と仲良くなれるのかもしれないし、困難を乗り越える強さを得られているのかもしれません。というか、実際そうだと思います。それでも、普通が良かった。特別な経験も苦労もいらない。普通に新歓を回っていろいろ体験してから部活を決めて、普通に入部後すぐボートの練習ができて、普通に同期もたくさんいて、琵琶周もして。もしコロナの流行がなかったら、コロナ禍だとしてももし一年ずれていたら……。他の代が羨ましく、引け目を感じずにはいられませんでした。琵琶周の話をされたり、先輩や後輩が同期何人かで集まって楽しそうにしていたりすると胸の奥がぎゅぅっと苦しくなります。
とは言いつつも、私は「この代で入部して良かったと思える何か」をずっと求めていました。そんな私にとって、新歓のリーダーをやりたいと言えばやれる状況は大きなチャンスでした。なぜなら私は「リーダーをやるような柄じゃないから」です。リーダーをやるような柄じゃない私が、何十人もいる他の代でリーダーをやるはずがありません。だからこそ人数が少ないという「チャンス」を生かして、自分の力で何かを大きなものを動かす経験をしたい、この代で入部して良かったと言える何かを得たい、と強く思いました。
長々と話してきましたが、これが新歓プロジェクトリーダーになると決意した1番の理由です。もちろん不安要素はあってかなり悩みましたが、最後は小西と立野が後押ししてくれました。
来年私は人数的に多分絶対幹部になるので、将来的には「京大ボート部」という新歓よりもっと大きなものを動かしていかなければいけません。私の頭の中には理想とするチーム像がわりとはっきりあって、来年幹部になるまでにそれを熟成させていこうと思っていますが、新歓はその第一歩になると思います。
私はメンタルが強いわけではなく場を盛り上げたり大勢の人を引っ張っていったりするようないわゆる「隊長」が持っていそうな力はありませんが、じっくりと考えることや視野を広く持つこと、あと人の気持ちを感じることは少し得意なので、それを強みにして新歓を成功に導いていきます。
新歓2022の目標人数は女子漕手9人、男子漕手19人、スタッフ10人の計38人です。部内スローガンである「全員を巻き込んで生き生きと楽しい新歓を。」を軸に、先輩も後輩も他大ボート部も巻き込んで、新しいことにどんどん挑戦して目標達成に繋げていこうと思います。
新歓2022プロジェクトチームをどうぞよろしくお願いします。