お久しぶりです。3回生漕手兼新歓プロジェクトリーダーの吉田紘子です。4月3日から4日連続で始まった新歓ボートレースですが、4日目で2人の入部者が出てとても良いスタートを切りました。入部宣言を聞くだけで今までの苦労が全て報われた気持ちになりますね。この調子で目標まで突っ走っていきたいところです。
さて、新歓に追われているうちに気づけばもう4月の2週目に突入し、シーズン初戦まで3週間を切りました。今シーズン、女子は私がシングルスカル、他の5人が東大戦付きフォアに挑みます(強力な新人が入ってきたらインカレの種目は変わるかもしれませんね)。
私が付きフォアに乗る選択肢もなくはなかったのですが、ふくみさんと相談して女子6人がチームとしても個人としても成長するにはこの形が良いだろうということになりました。
昨シーズン付きフォアでインカレを経験して、自分の技術や体力、ボートに関する知識の未熟さを痛感しました。やりたいことがあってもそれが上手く形にならず、クルーボートは意思疎通をする苦労に対して得られる利益が小さすぎるとかよく思っていました笑。東大戦ペアでもふくみさんのコミュ力と福岡さんの技術、知識量があったからこそうまくやれていたのであって、それがなければ私はもう一生クルーボートにもスイープにも乗らない、と固く決意するところでした。
ボートはコミュニケーションが大事だとよく言われます(この前太田さんがコミュ力に関するブログ書いていましたね)。とはいえ、ボートをやる上での自分の中の割合が「コミュニケーション>>ボートの技術・知識探求」と、あまりにもコミュニケーションが占める割合が大きくなってしまい、ボートそのものの楽しさが感じられなくなっていました。その頃からシングルスカルには興味があったのですが、この冬季に初めてしっかり取り組むことができて、ボートそのものの探求をすることの楽しさを感じ、1人のボート選手としてもっと成長したいという思いが強まりました。というか、このまま成長のないままクルーボートに乗っても後輩に何も教えられない上にまたコミュニケーションに苦しみそうだし、クルーボートでもボートそのものを楽しめるようになるくらいもっと技術と知識をつけたいと思いました。上手い人と動画を見比べて「あぁ、自分下手だなぁー……」と思うこともよくありますが、成長も感じやすく、良い感覚を掴めた時は本当に楽しいです。
ところで皆さんは「勝つために上手くなる」と考えるタイプですか?それとも「上手くなった先に勝ちがついてくる」と考えるタイプですか?
私は前までは圧倒的に前者で、勝つという目標から逆算したらきつい練習でもなんでもできるタイプでした。ところが、全国でも成績を残した某先輩から「上手くなった先に勝ちがついてくると考えるのもありなんだよ」と言われて以来、考え方が変わりました。シングルスカルに決めた経緯も自分が全国で戦える種目を考えてシングルを選んだというよりかは、ボート選手としてひと回り成長する手段、上手くなるための手段として今の段階ではシングルが最適だと思ったからシングルを選んだ、という方が正しいでしょう。上手くなることが日々の練習のモチベーションになっている今の自分にとっては「上手くなった先に勝ちがついてくる」と考える方が合っているのかもしれません。
ここまでいろいろと書いてきましたが、私がシングルを選択した理由はそれなりに伝わったでしょうか。
上手くなった先で、勝ちにいきたいと思った時に選ぶ種目はシングルに拘るつもりはありません。クルーボート、本当は羨ましいです。もちろんシングルで勝ちにいきたいと思ったらシングルを続けますが、「この人たちとなら上を目指していける」「今の自分ならクルーボートでもやっていける」と思える日がもし来たら、もう一回クルーボートに挑戦したいです。その日が来ることを期待しつつ、今はシングルで力をつけていこうと思います。
それでは、今日も練習と新歓頑張ります。