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ケチ生活を経て

こんにちは。2回生漕手の森下和磨です。1回生のブログが面白く創作意欲がわいてきた今日この頃です。今回は僕が大学入学してから1年間送ってきた貧乏生活について書いていきます。

1人暮らしを始めて間もなく気づいたことがあります。それは「節約すればするほど自由に使えるお金が増える」ということです。おやつの我慢が実質バイトになるのです。お金をためてゲームでも買おうと思って節約を始めた僕は生活を切り詰める魅力に取りつかれていったのでした…。

まずは食事から。業務スーパーしか勝たないですね。京都と石山の間にある業務スーパー御陵店にはお世話になっております。1玉30円のうどんや1パック18円の納豆、1袋70円の食パンなどなどをリュックに詰め、九条山を自転車で登って下宿に帰ります。石山に自転車で行かないときは北白川や三条河原町の業務スーパーまで遠征して食料を確保していました。栄養を摂りながら節約するのがモットーなので、きちんとお腹いっぱい食べています。タンパク質は鳥の胸肉、炭水化物は実家から送られてくる米で摂り、極力節約していました。胸肉を焼いてポン酢をかけただけのものでご飯を2合食べた記憶もあります。食堂に炊いたご飯を持ち込み、おかずだけ注文して食べていたこともあります。

なかやまきんに君に影響されて作っていた。茹でただけ!

交通費も馬鹿にならないですね。石山まで電車で往復すると1000円ほどかかってしまいます。路面が濡れていない日以外は必ず自転車で行くようにしています。冬季は雨が降らなくても道路が凍ってしまうことがあり、そういう日は渋々電車で向かっていましたが、ウェザーニュースの路面凍結情報を頻繁に確認して極力自転車を使うようにしていました。

愛車。これ2台分の交通費は浮かした。

練習関係にも削る余地があります。砂糖大さじ4,塩適量,レモン汁大さじ1,水1Lでスポーツドリンクを自作し、補食にはおにぎりを作っていました。これらもスーパーやコンビニで買うとちょっと高いですね。

日用品も最安値を目指しています。価格.comで一番安い通販サイトを探し、そこで一生買うようにしています。今年見つけたヨドバシ.comというサイトが気に入っています。送料完全無料、10%ポイント還元で実質的にAmazonや楽天より安い場合が多く、洗剤やシャンプー、カロリーメイトまでヨドバシ.comで注文しています。

他にも髪を一気に短くすることで散髪代を浮かしたり、京都の夏をクーラー未使用で耐えきって光熱費を削減したりと生活のあらゆる面を切り詰めていました。しかし今年7月くらいに「一生に一度しかない大学生活、ここでお金を使わずしていつ使うのか」という真理に気づいてしまいました。別に毎月のお金がカツカツだった訳ではないので、それからは人並みの生活を送っているつもりです。そもそも自炊が上手でも何でもないので外食の方が美味しく食べられるのです。最近、特に合宿所生活が始まってからはほとんど自炊しなくなってしまいました(とは言っても学食・むなし・鷭をローテーションしていますが…)。面倒臭いときはコンビニで食べ物飲み物を買いますし、今年の夏はクーラーをつけました。バイトを辞めてお金の大切さ、稼ぐことの大変さを忘れたことも節約をやめた理由の一つかもしれません()。また、クレジットカードやQR決済を使いはじめて現金にあまり触れなくなり、金づかいが荒くなってしまったのかも。つい昨日、クレジットカードのプラチナ会員になったというお知らせが来たのですが、これは買い物しすぎということなのでしょうか。そこまで使っていないつもりなのですが。

ここまでお送りしてきた節約術ですが、つらそうと思われるでしょうか。実は本人は非常に楽しんでいたのです。しっかり栄養を摂り、体を壊さないようにしながらどれだけお金を使わずに生きていけるのか。その探究には他にはない魅力がありました。そもそも本当にお金をかけたくないなら熊野寮にでも住むべきなので、僕の節約は学生のお遊びに過ぎません。生活水準を下げるのは大変だという一般論がありますが、それに挑戦してみたかったのです。

最後に。それにしてもリッチな生活は素晴らしいですね。むなしですき焼き定食を食べたとき、遠征の夜行バスを4列シートから3列にかえたときは涙がでそうになりました。人は現状に慣れて当たり前と捉えるみたいなので、ずっと豪華な暮らしをしていてもそこまで幸福ではないのかもしれません。一度生活の質を下げ切ってからちょっぴり贅沢をしていくこと、これが楽しく生きていく方法の一つではないかと思っています(人生哲学)。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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