こんにちは。4回生漕手の原万生です。
院試も終わり、最後のインカレが目前まで来ています。
実習とか勉強とか午後のエルゴとか、毎日目の前にあることに精一杯で、その日だけを必死に生きてたらもうここまできていたみたいです。4年間は想像より遙かに長くて大変で、例えるなら毎日坂道を登っているような感じでした。
負けたら悔しくて、勝ったらもっといけるかもとか思ったりして、何回レースに出ても満足はあまりできませんでした。高校からやってきて思うのはボート競技はやはり気合のスポーツで、常に自分との戦いだということです。練習はもちろんそうですが、レース中は特にそうです。
印象に残っているレースがあります。3回生のインカレです。シーズンを全てダブルに費やし、試行錯誤を繰り返して迎えたインカレでした。A決勝には行けず、B決勝に行くことが決まりました。勝てなかったのに加えて、準決勝のレースがとてもしんどくて、レース後泣いて吐いてを繰り返しながら、こんなしんどい競技なんて辞めてやる、もう無理だと思いました。
続けてきた競技を諦められなかったし、色々思うところもあって結局辞めませんでしたが、トラウマになってしまってこの日からレースが嫌いになり、自分との戦いが苦痛で仕方なくなりました。そして、自分が勝つという未来が信じられなくなりました。自分の可能性を信じられないのは選手としてはもう終わりです。そうなってからのここ1年は練習もレースも全部嫌で苦しくて、厳しい日々が続きました。
“苦しいとは思うけど頑張るといいよ。戦績を超えていい事があったといつか分かるよ。”
印象に残っている言葉があります。私に向けた言葉ではなくて、シングルで苦しんでいた当時3回生の紘子さんに当時コーチの香川さんが掛けていた言葉です。当時2回生の私はピンとこなかったけど、今なら分かります。
この1年、苦しいなりに頑張ってきました。エルゴベストも出したし、朝日レガッタ、全日、関選では1年前できなかった入賞や優勝をすることができました。この1年だけではなく、大学の4年間と高校の3年間も含めて、自分の原動力となっていたのはただ自分が勝ちたいという気持ちだけです。自分勝手ではありますが、誰のためでもなく、ただ自分が勝ちたいと思って頑張ってきました。引退が近い今、私は自分が出した結果ではなく、ただ自分が頑張ったという事実に満足していて、続けてきて本当に良かったと思っています。
色々書きましたが、なんだかんだローイングは楽しかったし、合宿生活も楽しかったです。あまり上手くはならなかったかもしれないけど、身体も精神も強くなったし、艇速も伸びました。なんとか続ければ確実に少しずつでも速くなれるし、そういうところが好きです。
実は私はインカレで終わりではなくて、国体も控えています。今年は佐賀に行きます。今の状況に満足はしているけど、インカレも国体もやっぱり勝ちたいです。自分の可能性を信じられなくても、この続けてきた7年間を信じて諦めずいこうと思います。
これでおそらく最後のブログになります。
ブログをご覧のみなさん、ありがとうございました。