おはこんにちばんは。二回生井村です。
なんで去年と違って今は走ることを楽しめているのか疑問。
今回は何を思ったか、長ったるいアニメまとめ。部らしいことを書いた方が良いかと思いつつ、こんなものは自分のメモ帳に書いてしまえばよいのではと思いつつ、これから長期休みを迎え、机上で頭を抱える誰かの息抜きにどうかという提案として。という大義名分のもと、とりあえず書くことに。1995年くらいからアニメ作品抽出してみれば大体100作品程度に膨らんだので、遂行も何もせず送り出しました。安っぽいカタルシス、カットに混じる制作陣のフェティシズム、特に中身のない小難しい会話、などなど含んだ作品もあるけれど、なにとぞ。
ジャパニメーション万歳。
1979年
ルパン三世 カリオストロの城
宮崎駿監督の映画初監督作品にして、アクション、ギャグ、そしてアニメーションの楽しさが完璧に詰まった一作。後にスピルバーグが絶賛したという冒頭のカーチェイスは、フィアットが立体的に跳ね回る躍動感に満ちていて、何度見てもワクワクする。活劇の面白さを純粋に突き詰めた、ルパン映画の代表作の一つで、全ての冒険物語の原点のような輝きを持つ、大好きな作品。複製人間とくたばれノストラダムスと並べてお薦めしたい一作。
1984年
風の谷のナウシカ
宮崎駿監督の、その作家性が最初に爆発した長編映画第2作。自然との共生という深遠なテーマを、圧倒的なスペクタクルで描き切った快作。そして何よりすごいのは、この作品に集ったスタッフの顔ぶれ。なかむらたかし、金田伊功、庵野秀明といった伝説級のアニメーターが参加し、特に庵野さんが担当したという巨神兵がドロドロに溶けながらプロトンビームを放つシーンは、その禍々しいエネルギーに圧倒される。監督自身は原作の全てを描けなかったことに不満が残っているらしいが、これ以上やられるとおいてかれるて。
1988年
AKIRA
これはもう、日本のセル画アニメーションが到達した一つの頂点であり、今なお最前線を走り続ける怪物的なSF作品。原作者である大友克洋監督自らが指揮を取り、総製作費10億円を投じて、原作の持つ緻密な世界観とそれのもつエネルギーを完璧に映像化。序盤、金田がバイクをスライドさせて停めるカットの格好良さや、テールランプが尾を引く美しい軌跡、スピード感。これのせいで序盤のパートから抜け出せない。漫画も読みたい。
となりのトトロ
個人的に、数あるジブリ作品の中で一番好きな映画。物語の序盤なんて、古民家での暮らしや田舎道の風景が丁寧に描かれる、最高の日常アニメ。最初はメイの視点で、少し成長するとサツキの視点で、そして大人になるとお父さんの視点で、見るたびに新しい発見と感動あって何回見ても楽しめる。ネコバスの躍動感や、子供にしか見えない世界の表現も素晴らしい。そして何より、宮崎監督作品に共通するけどご飯が本当においしそうで、、
1989年
機動警察パトレイバー the Movie
押井守監督の、未来を見通すかのような先見性に震える一作。今でこそ当たり前の「OSのアップデート」を物語の中心に据えたサイバーテロを描き、それが社会インフラにどう影響を及ぼすかという、本当の意味でのSFを示してくれる傑作。OSアップデート云々で騒いでる場面で原発で使用されているレイバーへの影響について描くのがなんとも、、川井憲次さんの荘厳な音楽も相まって、巨大建造物「方舟」の不気味な雰囲気が際立っていて映画映えする一作。日常が静かに崩壊していく恐怖を、リアルなメカ描写と情報量の多い画面で描き切った快作。
1993年
機動警察パトレイバー 2 the Movie
これはもうパトレイバーという作品というより押井守監督による一つの映画作品。幻の爆撃によって日常に亀裂が入っていく様や、雪景色の中で静かに進むクーデターの緊張感には、ただならぬものを感じた。Production I.Gが描く、徹底的にリアルなレイアウトと情報量の多い映像が、現実と地続きの恐怖を突きつけてきて見終わったころには頭がふらふらする。魚眼いいよね。
1995年
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
30年前て。身体のサイボーグ化だけにとどまらず、記憶の外部化までに手を伸ばした世界での魂、自分の在り処を問う哲学的なテーマを、押井守監督とProduction I.Gが、セル画アニメの頂点ともいえる圧倒的な映像で描き切った名作。草薙素子が水中で浮上してくるシーンの肉体の表現や、香港をモデルにした看板がひしめく街の湿った空気感やその後の戦闘表現。なんといっても序盤のくるんと、回りながら落ちていくシーンには圧巻。
新世紀エヴァンゲリオン
アニメというジャンルのルールを根底から破壊し、社会現象にまでなった伝説的な作品。巨大ロボットものとしてのカタルシスと、それを裏切るように描かれる少年少女たちの痛々しい心の叫び。作品通してのそのアンバランスさがたまらない。庵野秀明監督による、特撮的なアングルや、予算の限界に追い詰められた庵野による革新的な演出はTVシリーズ特有の魅力だと思う。新劇場版では嫌いなキャラホントにいなかったのにTVシリーズになると、ほとんどのキャラが気色悪く見えてきて、まともだと思ったのは青葉シゲルくらい。ミサトさんでさえ嫌悪感持っちゃった。
1997年
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
TV版の最終回に「おめでとう」と言われても、ちっともスッキリしなかった我々に叩きつけられたもう一つの最終回。あのラストシーンで劇場から追い出された当時の人々はどういう気持ちだったのか。ホントに自分が子供のころあれを見てる父親の姿が記憶に残ってて、あんなもの子供がいるところでみるな!!と言いたくなる。Q、シンとはまた違った方向で大好きなエヴァの一つ。弐号機の戦闘シーン、とんでもない。さすが黄瀬、本田。
1998年
PERFECT BLUE
アイドルから女優へ転身した主人公の、現実と虚構の境界線が崩壊していく様を描いた、今敏監督の鮮烈な長編デビュー作。デビュー作!?ファンの粘着質な視線や、ネットに書き込まれる誹謗中傷、そして「もう一人の自分」の幻覚。その恐怖を主人公の視点から追体験させる構成が見事でゆえにしんどい。夢と現実を滑らかに繋ぐ独創的な編集は、観る者の精神を確実に侵食してくる。それでももう一度見たくなってしまうサイコホラーの傑作。
2001年
千年女優
一人の大女優の人生を、彼女が出演した映画の世界と重ね合わせながら描くという、美しい構成の物語。今敏監督の映像マジックが炸裂し、現実と虚構、過去と現在が、目まぐるしく、しかし極めて滑らかな編集で繋がっていきます。平沢進さんの壮大な音楽も相まって、90分弱の時間があっという間に感じられる。一途な愛の物語でありながら、何かを追い求めること自体の尊さをそれ自体の狂気ごと謳い上げた名作。
2002年
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
押井守監督の劇場版とは違う、もう一つの攻殻機動隊。神山健治監督が描いたのは、社会派なミステリーであり、公安9課というプロフェッショナル集団のチームドラマProduction I.GによるTVシリーズとは思えない緻密な作画と、菅野よう子さんの音楽も素晴らしい。そして何より、3DCGで生命を吹き込まれたタチコマたちの愛らしさと哲学的な問いかけもたまらない。1話1話、テンポもよくて細かなリアリティの気配りもホント美しくて、メインキャラもみんな魅力的に描かれていて、監督の演出も実に見事で白眉の出来を誇るTVシリーズ。
2003年
プラネテス
宇宙のゴミ拾いを仕事にするサラリーマンたちの、地道で、リアルで、そして愛おしい日々を描いた物語。谷口悟朗監督とサンライズによる傑作。ハチマキが自身の存在意義に悩み苦しむ姿や、無重力空間で働くときのリアリティ、宇宙開発の裏にある格差問題などのドラマが魅力的。壮大な宇宙への憧れと、目の前の生活の大切さの両方を感じさせてくれる、深い感動のある名作。
東京ゴッドファーザーズ
今敏監督が描く、最高に心温まるクリスマスの奇跡の物語。クリスマスの夜、ホームレス3人組が捨てられた赤ちゃんの親を探して東京を奔走する人情喜劇。キャラクターの表情や動きが本当に豊かで、ダメ人間だけどどこか憎めない3人の掛け合いを見ているだけで楽しい。ありえない偶然が連鎖していく様は、フィクションのご都合主義というよりも、聖夜に神様が仕掛けた粋なプレゼントのようで心地いい。雪が降る年末の東京の、あの独特の空気感までリアルに描いた大好きな映画。ホームアローンの代わりに見てます。
2004年
イノセンス
前作『GHOST IN THE SHELL』の続編でありながら、物語はさらに難解に、映像はさらに過激なまでに美しくなった押井監督の傑作。監督らしい膨大な引用に満ちた仏教チックなセリフの応酬と、セルアニメのあの感じに肉薄した最高級のデジタル作画を集めた圧巻の映像に、ただただ飲み込まる。20年たってるけどあれ以上のアニメーション出てきてるのか、?って思うくらい。金と時間その他もろもろいくらかけたんだ。まだ自分もこのすばらしさを咀嚼しきれていないと思う。犬かわいい。
2006年
HELLSING (OVA)
平野耕太の原作漫画を、一切の妥協なく、むしろ純度を高めて映像化した純度高めのヘルシング。過激な暴力描写や原作の持つダークでスタイリッシュな雰囲気を、OVAならではの圧倒的なクオリティで再現した快作。最強の吸血鬼アーカードの無双ぶりを、容赦ないゴア描写と重量感のあるアクション作画で描き切る様は爽快感すら覚える。ネットに山ほどあふれてる少佐の演説をはじめとする、あの独特のセリフ回しを豪華声優陣が演じるのも最高。TVシリーズ見た方が良いかな。
時をかける少女
タイムリープ能力を手にした女子高生の、ひと夏の青春と淡い恋。細田守監督が、使い古されたテーマを、誰もが見たことのない生命感あふれるアニメーションで描き切った快作。貞本義行デザインのキャラクターが、夏の青空の下でいきいきと躍動する姿は、見ているだけで多幸感に包まれる。特に、主人公がタイムリープする際ごろごろって転がるシーンが大好き。青春良いよね。
コードギアス 反逆のルルーシュ
ケレン味とサービス精神に満ちた2000年代を代表するエンターテイメント作品。谷口悟朗監督と大河内一楼のコンビが、ジェットコースターのように先の読めないストーリーで、毎度毎度視聴者たちを翻弄してくる。美麗なキャラクターとシャープなロボットアクションという魅力的な要素の融合もすばらしい。何よりルルーシュのダークヒーローとしての生き様に、夢中になった。みんな大好き、とりあえずおすすめにあげるであろう名作アニメ。
パプリカ
今敏監督の劇場長編、その最後の作品にして、その才能が最も鮮烈に、そして混沌と爆発した傑作。他人の夢にダイブするパプリカが、夢のテロリズムに立ち向かう物語。夢の中の、あらゆるガラクタが無国籍な音楽に合わせて行進してくるパレードのシーンは、アニメーションでしか表現できない映像の極致。平沢進さんの音楽と見事にシンクロし、現実と夢の境界が崩壊していく様は最高のドラッグムービーのようである。この映像を脳に直接流し込まれる感覚が、唯一無二だってことはオセアニアじゃあ常識なんだよ!
2007
エヴァ序
エヴァの新劇場版3+1部作の始めを飾る一作。これをリアルタイムで追ってた人は少し違和感を感じつつもコンテはそのままだったしTVエヴァのリメイクだな、と安心してみていたのだろう。月並みだけどやっぱりヤシマ作戦が好き。作戦本部の外で電気系統にトラブっていて、それを解消するって場面が描かれてたり、西日本地域の周波数しっかり変えてたり、色の感じも好きだし、EM20かっこいいしで。
2008
イヴの時間
一家にアンドロイドを備えるのが一般的になった時代に、人間とアンドロイドを区別しない喫茶店「イヴの時間」を舞台として人間とアンドロイドの関係を見つめなおすオムニバス形式の作品。すんごく心があったまって、それこそ喫茶店みたいにふらっともう一度見てみたくなる作品。
2009
エヴァ破
エヴァ序の続き。このまま「アスカ、来日」(次回予告以外当たらない)に入ると思いきやべタニアベースでのエヴァ仮設5号機vs第三の使徒、ガキエルも出なければ、フォースチルドレンも現れないし、オチなんて全くの別物。新しいエヴァだと観客にお知らせする一作。タブハベースでゲンドウと冬月が窓からMark6の建造見学してるとこ好き。
2009年
けいおん!
廃部寸前の軽音楽部で過ごす女子高生たちの、ゆるやかで温かい日常を描いた物語。流石は山田尚子、吉田玲子、京都アニメーショの布陣。なんとも丁寧にキャラクターや情景が描写されていてはえーーと圧巻されてしまう。。特演奏シーンでは、正確な指の動きまで緻密に作画されていて本当に15年前か、と思ってしまうほど。この丁寧な芝居が、やっぱり好き。
東のエデン
2010年に起きた10発のミサイルテロ事件「迂闊な月曜日」、そこから間をあけ起きた11発目のミサイルを期に記憶喪失の男主人公とそれと出会う女主人公が日本社会の裏側に潜む大きな波に巻き込まれ、セレソンゲームに参加し与えられた100億円とAIコンシュルジュにより日本を救うために奔走していく、みたいな概観。監督はSACの神山健治、キャラクター原案は3月のライオンの羽海野チカが組んだ、初めのノイタミナアニメ作品。しかもOPはあのoasisと、なかなかに本作の描く社会風刺の温度感とマッチしていて面白い。第一話で残されたヒントが話を経るごとに紐解かれていく感じがクセになる作品。木村良平、声良―――。
化物語
“怪異”に取り憑かれた少女たちを、主人公・阿良々木暦が助けていく物語。監督・新房昭之と制作会社シャフトのタッグが、映像化不可能と言われた西尾維新の文体を前衛的なビジュアルで表した。実写やグラフィックデザインを大胆に挿入したり、文章や文字そのものを記号として用いるカットを挟む演出は極めて斬新。キャラクターの感情を影の表現や象徴的なレイアウトで示すなど、アニメでしか不可能な映像言語を駆使して、視聴者に強烈な印象を刻む楽しい作品。好きなエピソードは恋、傾、終、傷で、見終わった後の感覚がたまらない。あと主題歌も良い。エピソードごとにOPが変わっていったりそのアニメーションも変わるし、飽きさせない。EDではSupercellのryoが務めていたりもあって気持ちよく1話1話終えれた。やっぱモノローグは神谷浩史だわ。
2010年
デュラララ!!
池袋を舞台に、アクの強いキャラクター達の思惑が複雑に絡み合う群像劇。キャラクターが多いので時系列とか物語が絡みに絡まっていたけど、巧みな構成力により、かなり爽快感が得られた。バッカーノでも使われたけどOPで出てくるキャラクターに名前バン!!って貼ったり、間奏をバックに前回のあらすじを説明してくれているという親切な設計、でもOPのカッコよさは崩さないバランス感覚が見事。
四畳半神話大系
薔薇色の大学生活を夢見る主人公が、その理想に向かって様々平行世界を繰り返す物語。私の大大大好き湯浅政明による、パースを極端に歪ませた自由奔放なレイアウトが最大の特徴。実写映像を一部取り込みつつ、デフォルメされたキャラクターが縦横無尽に画面を駆け巡るアニメーションは、疾走感を完璧に表現。森見登美彦の描く膨大な語りと主人公の声優を務める浅沼晋太郎の小気味よい芝居と融合し、他に類を見ない独創的な映像体験を生み出しました。
2011年
魔法少女まどか☆マギカ
可愛い絵柄とは裏腹に、”魔法少女”というシステムの残酷な真実を描いたダークなファンタジー。監督は新房昭之、脚本には仮面ライダー鎧武も書いた虚淵玄、音楽は梶浦由記、制作はシャフトと豪華絢爛。蒼樹うめの描くかわいらしい絵柄の主人公たちに虚淵の手がける緻密で重厚なストーリーというギャップが物語のダークな世界観を際立たせ、視聴者の情緒をかき混ぜてくる。劇団イヌカレーが手掛ける魔女の結界シーンは、コラージュや切り絵を用いた異質ながら美しいアートワークで底知れぬ魔女への気色悪さを見事に表現した。映画化も多数行われたりと、視聴者の心をつかんで離さないアニメ史に残る一作。「3話切り」という言葉はここ八章なのだろうか、、、、
Steins;Gate
秋葉原を舞台に、中二病の大学生、岡部倫太郎たちがひょんなことで発明してしまった過去にメールを送れる電子レンジ「Dメール」によって主人公は過酷な運命をたどることになる、物語。制作はWHITE FOX。物語の序盤はオタクなノリが多く、少し敬遠されているがここをこらえて先へ進むと、それなりの報酬が得られると思う。その序盤の日常的なシーンに貼られた意味深な描写が後半に差し掛かると、伏線として巧みに回収されていくそのストーリー展開に魅了されているファンは多い。記憶を消して、、というやつである。ぜひとも一度は見てほしい作品。
2012年
氷菓
米澤穂信の小説を原作とした、古典部のキャラクターを中心とした日常の謎を解き明かす青春ミステリー。京都アニメーション制作による、絵画のように美しい背景美術と、光や水を効果的に使った透明感のある映像がやはり圧巻。小説が原作だからこその丁寧なセリフ回しやミステリーによるキャラクターの心の移り変わりとか「w若さ」を感じられる良作。みなさんがこれを見て好きになってもらえるか、私気になります。
PSYCHO-PASS サイコパス
人間の心理を数値化し管理する社会で、正義とは何か、法とは何かという問いに対する刑事たちの葛藤を描いたSF群像サスペンス。総監督は踊る大捜査線の本広克行、脚本は虚淵玄、制作はI.Gのノイタミナ作品。物語の鍵となる銃「ドミネーター」が変形・起動するシークエンスは、精緻なメカ作画とCGによってすごくクールに描かれてる。がちゃがちゃガジェットたまんない。あと本作の特筆事項といえば何と言っても「悪役」。彼を中心にして語りだすと本当に止まらないので自重するが、彼のせいでだいぶ趣味嗜好が整えられたといってもいい。それくらい影響を受けた作品。SF好きというより、刑事ものが好きな方におすすめする。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
前作『破』から14年後の世界を舞台に、多くの謎と衝撃的な展開で観客を混乱と興奮の渦に巻き込んだ問題作。結構世間は賛否あったけど、シンエヴァ見る前でも結構好きな作品だった。アクションもだいぶ前作と比べて凝っていたように感じたし、これこそエヴァだ!って思いながら初見では見てた。序盤のUS作戦とかかっこよすぎないかね。2号機と8号機の登場シーンホント鳥肌もの。提示される、もしくは当然のものとして扱われる謎が多いけど、4割は無視しよう。これはカラー作品である。
2013年
映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
ドラえもんの鈴が怪盗DXに盗まれたことをきっかけに、のび太達が訪れた未来の博物館を舞台とした冒険活劇。我々の同世代みんなこれ好きでしょ。「僕の靴の中」でどれほどの人々の涙腺を壊してきたか。やっぱりドラえもんって国民的アニメだわ、と思う。
進撃の巨人
みなさんご存じ巨人と人類の絶望的な戦いを描く物語。WIT STUDIOの名を世に知らしめた名作。緻密に寝られたキャラクター描写やストーリーも勿論魅力的だが、やはり最大の魅力は「立体機動装置」によるアクションだと思う。縦横無尽に空間を飛び回るスピード感を、ダイナミックなカメラワークと迫力のエフェクトで描き、アクション面で非常に視聴者を楽しませた。一番好きなのはリヴァイvsケニーのところ。あそこの立体機動を交えた白兵戦は非常に面白かった。
言の葉の庭
靴職人を目指す高校生と、年上の謎めいた女性の淡い恋物語。新海誠監督ならではの圧倒的な映像美や音楽の使い方、特に雨の描写の美しさたるや。たった1時間程度のアニメーション映画だけど、心に残る作品。並べて秒速5センチメートルもおすすめ。
風立ちぬ
零戦の設計者・堀越二郎と、文学者・堀辰雄の人生をモデルに、大正から昭和の激動の時代に飛行機作りに情熱を燃やした青年の半生を描いた宮崎駿監督作品。宮崎監督の作品でこれが一番好きかもしれない。夢にまっすぐ生きることの素晴らしさと、その裏にある狂気と代償をテーマにした名作。主人公の声優に当時Qの制作でずたずたに荒み切っていた庵野秀明の起用のあれこれを追うのもいいかもしれない(cf超おじいさん)。書いてると、また見たくなってくる。
キルラキル
父の死の謎を追う少女が、特殊な力を持つしゃべるセーラー服をまとい戦う学園バトルアクション。制作会社TRIGGERの旗揚げ作品であり、監督の今石洋之のケレン味あふれる演出が炸裂に炸裂している。静と動のメリハリを極端につけることで、他に類を見ないスピード感と勢いがあって爽快感あるアニメーションだった。ド派手で非常に書き込まれたアニメーションで荒唐無稽に見えるけど、ストーリーは緻密に練られており、アツいし泣けるし笑えるしの天井知らずな作品。オチもきれいにまとまったしとっても楽しめるアニメーションだしで手放しでおすすめしたい作品。
境界の彼方
半妖の少年と、呪われた血を持つ異界士の少女の物語。京都アニメーションが描く美麗なバトルシーンと、どこか切ないボーイミーツガールストーリーが融合したファンタジー作品。
2014年
ハイキュー!!
小柄な主人公日向翔陽と天才セッター影山飛雄のコンビを中心に、烏野高校バレーボール部の成長を描く王道スポーツアニメ。好きすぎてどこを語ればよいのかわからない。ストーリーやキャラ云々はまた別にとっておこう。作品を通した演出や間みたいなものがとても寝られているのか非常に引き込まれる作品。OPのさわやかさも勿論いいが、注目してほしいのはED。I.G.のレジェンドアニメーターの書くアニメーションはオタク必見である。
ピンポン THE ANIMATION
卓球に青春を捧げる高校生たちの才能と苦悩を描いた物語。監督は湯浅正明、音楽は牛尾憲輔。やはり湯浅監督はこういうアクの強い作品をやらせると日本一だと思う。漫画のコマ割りをそのまま取り込んだような大胆な演出も相まって、原作の持つ熱量やスピード感を完璧に映像へと翻訳した監督の手腕光る作品。くそくそかっこいいOP、鬼さわやかなED、セリフ回し含めひどくアツい本編、なんと欲深い。才能あるものの孤独やプレッシャー、才能なきものの努力と挫折、そして純粋な楽しいという感情。ひどく残酷でそれでいて美しいはかない作品。なにかアニメ1本勧めてくれと言われたら本作を返すと思う、それくらいに大好きな作品。
SHIROBAKO
アニメーション制作会社の日常を描いたお仕事アニメ。P.A.WORKSが制作し、キャラクターたちの丁寧な日常芝居で、働く人々のリアルな姿を描く。作中内のアニメーションでは、セル画時代のタッチやハイクオリティな3DCG戦闘シーンなど、様々なジャンルのアニメ表現を巧みに再現。アニメを作る人々の物語を、アニメーションの多様性をもって見せた傑作。ものづくり系の作品ホントに大好きで、こないだグランメゾン東京見たとき、ぼろ泣きしちゃったりして。大人たちの青春みたいなのにひどく感傷を受けて。ほんとそういうのにあこがれる。
月刊少女野崎くん
無骨な男子高校生が、実は人気少女漫画家だった!という導入から始まる。彼に恋する女子高生との間に生まれる、勘違いとすれ違いの連続が笑いを誘うラブコメディ。個人的に一番大好きなラブコメ作品。動画工房制作の計算しつくされた無駄のない作品でまったく最後までまったく飽きさせない非常にテンポの良い一作。オーイシマサヨシのOPも大好き。
2015年
響け!ユーフォニアム
廃部寸前だった高校の吹奏楽部が、厳しい指導者の下で全国大会を目指す青春物語。京都アニメーションによる圧巻の演奏シーン作画と、部活内での少女たちのリアルでシビアな人間関係の描写がなかなか見ごたえのある作品。ひょんな情景描写にも目が離せない名作。
心が叫びたがってるんだ。
トラウマで言葉を話せなくなった少女が、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、仲間たちとミュージカル制作に挑む青春群像劇。言葉の重みと、想いを伝えることの大切さを教えてくれる感動作。
ワンパンマン
どんな敵でも一撃で倒してしまう最強ヒーローの物語。スターアニメーターたちが集い実力を遺憾なく発揮して、EDのクレジットがアベンジャーズみたい。特にバトルシーンは圧巻で、ビルを砕き大地を揺るがすパンチの衝撃を、立体的なカメラワークと尋常ではない描き込みのエフェクト作画で表現。1期のOPが死ぬほどかっこいい。わんぱーーーーーーーーんち。
血界戦線
異界と現世が交わる街を舞台にしたバトルアクション。監督は本作で名を上げた松本理恵。彼女の卓越したセンスにより、キャラクターが入り乱れる混沌としたシーンも、まるで音楽PVのようにリズミカルでスタイリッシュな映像に仕上がっていて見ごたえがある。あと必殺技を出すシーンも名前を叫んでから打ち出して名前がドドドdンとでる演出大好き。EDはシュガーソングとビターステップ。私のユニゾンはここから
2016年
この素晴らしい世界に祝福を!
不慮の事故で死んだ主人公が、あほな女神を道連れに異世界転生。癖の強すぎる仲間たちと繰り広げる、お気楽な冒険(?)を描いたギャグファンタジー。テンポの良い掛け合いと、声優陣の振り切った演技が魅力。
だがしかし
田舎の駄菓子屋を舞台に、駄菓子屋を継ぎたくない主人公と、駄菓子をこよなく愛する社長令嬢が繰り広げる駄菓子コメディ。アニメにはまったのはここからかもしれない。真似して重ね一気食いで口内を痛めたのはいい思い出。
僕だけがいない街
時間が巻き戻る「リバイバル」という現象に巻き込まれた主人公が、母親を殺害した犯人を突き止めるため、18年前に起きた連続児童誘拐殺人事件の謎に挑むミステリー。先の読めないサスペンスフルな展開に引き込まれる名作。アジカンいいよね。
昭和元禄落語心中
昭和の落語界を舞台に、噺家たちの芸と業、そして人間模様を色濃く描いた作品。声優陣による圧巻の落語シーンは必見。このままあかね噺も行ってほしい。芸に生きた男たちの生き様が胸に迫ります。石田彰うますぎしませんかね。
Re:ゼロから始める異世界生活
異世界に召喚された主人公が、死ぬと時間が巻き戻る「死に戻り」の能力だけを手に、大切な人々を救うために絶望的な運命に抗う物語。主人公の言動がかなりしんどいけどその分のカタルシスが大きく見続けてしまう作品。異世界もので一番好きかも。
僕のヒーローアカデミア
誰もが超常的な能力”個性”を持つ世界で、”無個性”だった少年が最高のヒーローを目指す物語。アニメーション超かっこいい。中村豊ラブ。林祐己の作画も面白い。好き。でも最近追えてない。
甲鉄城のカバネリ
不死の怪物「カバネ」に覆われた世界で、蒸気機関車「甲鉄城」に乗り込んだ人々が生き残りをかけて戦うスチームパンクアクション。WIT STUDIOによる美麗かつ躍動感あふれる作画が魅力。OPのサビで無名ちゃんがクルッて回りながら銃打つとこみんな好きでしょ。個人的には、個人的には!!!作品の最後の方はつまんなかった。
ジョーカー・ゲーム
第二次世界大戦前夜、帝国陸軍内に極秘に設立されたスパイ養成機関「D機関」の諜報員たちの暗躍を描くスパイアクション。派手なアクションではなく、頭脳戦や心理戦が中心のクールな作風が特徴。マージでキャラクターの名前が覚えらんなくて、制作陣の術中にはまってしまっている。声で紐づけるしかない。こいつは下野紘でこっちは木村良平で、、、ってな感じで。
機動戦士ガンダムUC RE:0096
OVAとして制作された『機動戦士ガンダムUC』をTVシリーズとして再編集した作品。バナージリンクス、ユニコーンガンダム、行きます!!!キュキュキュィィン!!それでも!スペシャルユニコーン!フィーバー!!
君の名は。
東京の男子高校生と田舎の女子高生、二人の心が入れ替わることから始まる物語。美しい映像と音楽、そして時空を超えた壮大なストーリーで、記録的な大ヒットを記録した新海誠監督の代表作。すんごい分かりやすいストーリーに見えるけど、深く入り込むとかなり沼。序盤のタイムラプスのアニメーション好き。RADの音楽もホント良い。
聲の形
聴覚障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女をいじめていた過去を持つ石田将也の出会いと成長を描いた感動的な青春ドラマ。山田尚子、吉田玲子、京都アニメーションの黄金の布陣に牛尾憲輔も加わった豪華スタッフ陣。コミュニケーションの難しさや、人と人が理解し合うことの尊さを、いじめや差別などの繊細な問題を通して京都アニメーションが繊細に描き出した名作。アニメーションは勿論いいんだけれどやっぱ音楽がホントに良い。サントラは傑作だと思う。
モブサイコ100
強大な超能力を持ちながらも、普通の青春を送りたいと願う気弱な中学生「モブ」の成長物語。ONE原作の独特なユーモアと、ボンズによる爆発的なアニメーション表現が融合した作品。アクションもさすがはボンズ、非常に見ごたえあるし、ONE先生の描くドラマもホントに心動かされる。ホントに大好きな作品。必見。
2017年
小林さんちのメイドラゴン
OLの小林さんの家にドラゴンがメイドとして押しかけてくる異種族間交流コメディ。ドタバタな日常の中に、種族を超えた家族の温かい絆が描かれ、京都アニメーションの丁寧な作画も相まって多くのファンをした一作。今映画やってるらしい。配信をまとう。
幼女戦記
エリートサラリーマンが、神を冒涜した罰として魔法と銃火器が入り乱れる異世界の幼女に転生させられる物語。合理主義の化身たる主人公が、生き残るために軍人としての才覚を発揮していく様が壮絶かつ痛快です。劇場版もとってもおもしろかったし、続編に期待が膨らんでおります。原作も読みたいな。
クズの本懐
それぞれ別の相手に片思いをする高校生カップルが、互いの寂しさを埋めるために契約上の恋人となる物語。思春期の歪で生々しい恋愛感情を赤裸々に描いた作品。やっぱ恋愛ものってこうあるべきなのだよ。
ACCA13区監察課
巨大統一組織「ACCA」を舞台に、もらいタバコの常習犯である監察課の男、ジーン・オータスを巡る陰謀を描く群像劇。スタイリッシュな雰囲気と、お洒落な音楽、そして静かに展開していくミステリアスで緻密なストーリーが魅力。タバコ吸ってみたいな、、
月がきれい
中学3年生の男女の初々しい初恋をものすごく自然に丁寧に描いたラブストーリー。思春期特有の繊細な心の揺れ動きを、美しい情景描写とともに紡いだ傑作。尊いって最近安売りされているように感じるけどこういう恋愛に対してささげるべき言葉ではないかね。
メイドインアビス
巨大な縦穴「アビス」の底を目指す少女とロボットの冒険譚。アニメーション制作はキネマシトラス。可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、アビスの壮大で美しい自然と、そこに潜む不気味で恐ろしい原生生物の対比がたまらない。幻想的ながらも緻密に設計された背景美術が、この世界の持つ魅力と危険性を雄弁に物語っており、視聴者を冒険へと誘う没入感の高い映像を作り上げている名作。
プリンセス・プリンシパル
19世紀末のロンドンを舞台に、5人の少女スパイが暗躍するスチームパンク・アクション。シリーズ構成は大河内一楼、音楽は梶浦由記、キャラの原案は黒星紅白。1話から伏線をたっぷりと貼っているけどストーリーそのものも心をつかむ1話として完璧。二転三転もする脚本に非常に引き込まれる名作。キャラの可愛さで忘れがちだけどなかなかえげつないこともする。
少女終末旅行
文明が崩壊した終末世界を、二人の少女が旅する物語。制作はWHITE FOX。キャラクターの動きはシンプルですが、雪が降り積もる音や機械の駆動音を丁寧に表現し、静寂に包まれた世界の空気感を巧みに作り出していて心地いい作品。巨大な廃墟だとか打ち捨てられた兵器みたいな美術設定が、無機質ながらもどこか温かみのある少女たちの道中と対比的に描かれ非常に魅力的。
2018年
ダーリン・イン・ザ・フランキス
謎の巨大生命体と戦うために作られた巨大兵器「フランクス」に乗るコドモたちの物語。TRIGGERとA-1 Picturesの共同制作による、思春期の少年少女の年齢ゆえの葛藤を描いた意欲的なロボットアニメ。なかなか攻めてるなぁ。。。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
「愛してる」を知らない元兵士の少女が、手紙の代筆業を通して愛を知る物語。京都アニメーションが制作を手掛け、キャラクターの微細な表情の変化や指先の仕草といった繊細な芝居作画で、彼女の心の機微を丁寧に描き出す名作。背景美術や光の表現も絵画のように美しく、物語の感動を何倍にも増幅させる映像美は、まさに芸術の域ともいえる。石川由依の芝居ホント好き。
ゆるキャン△
女子高生たちの「冬キャンプ」の魅力を、美しい自然の描写と美味しそうなキャンプ飯、そして緩やかな日常を通して描いた作品。なぜか本作を見ると泣いてしまう。早くキャンプ行ってみたいよ、私。
宇宙よりも遠い場所
南極を目指す4人の女子高生の青春グラフィティ。いしづかあつこ監督とマッドハウスが、少女たちの感情の爆発をエモーショナルに描いた傑作。南極の壮大な自然の美しさと厳しさを、光や雪の表現を駆使して幻想的に描写し、彼女たちの小さな一歩が世界を変える大きな冒険だと心に刻んでくれた。キャラクターが感情爆発させるシーンホント好き。毎回ぼろっぼろに泣いている気がする。
恋は雨上がりのように
ファミレスでバイトするクールな女子高生と、冴えない中年店長の年の差恋愛を描いた物語。若さゆえの勢いとかおじさんゆえのゆったり感とかが合わさった不揃いな感じが逆に心地よくて、彼女たちのかかわりも繊細な映像美で描き出してとってもいい雰囲気を醸し出している叙情的な名作。実写映画もやったらしい。見てない。
ウマ娘 プリティーダービー
実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」たちの、レースに懸ける熱い青春を描き、一大コンテンツの礎を築いた作品。スペシャルウィークを主人公に同じく98世代のライバルたちを中心とした彼女らの友情と勝利への渇望を王道スポ根として描き切った快作。続くトウカイテイオーとメジロマックイーンが中心の2期や全四話の99年クラシック世代のウマが中心のroad to the topは非常にお薦め。オグリキャップ主人公のプリティーを捨てたシンデレラグレイも面白かった。
ゴールデンカムイ
明治末期の北海道を舞台に、元軍人の杉元とアイヌの少女アシㇼパが莫大な埋蔵金を巡るサバイバルバトル。狩猟、グルメ、アイヌ文化、そして一癖も二癖もある変態的な囚人たちとの死闘が渾然一体となった唯一無二のエンターテイメント。ALIの主題歌かっこよすぎる。
はたらく細胞
赤血球、白血球、血小板など、体内の細胞たちを擬人化し、彼らの知られざるドラマ(仕事)を描いた体内活劇。楽しみながら体の仕組みが学べる斬新な切り口で、子供から大人まで幅広い支持を得た作品。NK細胞活性化させるために笑っています。
BANANA FISH
1980年代のニューヨークを舞台に、ストリートギャングのボスと日本人青年の魂の交流と、謎の言葉「バナナフィッシュ」を巡る壮絶な戦いを描く。少女漫画の金字塔を、現代的な視点でハードボイルドに描き切った傑作。私のking gnuはここから。がっつり聞くようになったのはドラマのイノセンスからですが、、、
ハイスコアガール
1990年代のゲームセンターを舞台に、ゲームしか取り柄のない少年と、才色兼備の金持ちお嬢様が格闘ゲームを通して交流を深めていくラブコメディ。当時のゲームカルチャーへの熱量とリスペクトに満ち溢れていて、とってもわくわくする名作。また新しいCAPCOM全面協力の格ゲーアニメが出るけどこういう格ゲー中心のアニメもっと作って。
はねバド!
圧倒的な才能を持つ少女と、努力で高みを目指す少女、二人の天才を中心に女子バドミントン部の激闘を描く。まるで実写のような、躍動感と迫力に満ちた試合シーンの作画は圧巻。OPがとってもさわやかだし、ラリーをモチーフにしたアニメーションも好き。
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
思春期だけに起こる不思議な現象「思春期症候群」に悩む少女たちを、斜に構えた主人公が助けていく青春ファンタジー。新作二期もやるし、もう一度見直そうかな。
SSSS.GRIDMAN
記憶喪失の少年が、ハイパーエージェント・グリッドマンと合体し、街に出現する怪獣と戦う物語。特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』への愛に満ちたリブート作品であり、魅力的なキャラクターやTRIGGERらしいテンポ、特撮が魅力的な一作。思春期の「ままならなさ」を抱える少年少女の群像劇としても一級品。続編のDYNAZENONもユニバースも全部見よう!!!オーイシマサヨシ最強!!!
ゾンビランドサガ
謎のアイドルプロデューサーによってゾンビとして蘇らされた様々な時代、環境を生きた少女たちが、佐賀県を救うためにご当地アイドルとして奮闘する異色のコメディ。アイドルアニメのお約束を逆手に取ったギャグと、胸を打つ感動的なドラマが融合していて非常に楽しめる作品。もうすぐ映画やるらしい。佐賀で万博て。
色づく世界の明日から
色覚を失った魔法使い一族の少女が、60年前の過去に送られ、若き日の祖母や仲間たちと交流する中で、失ったものを取り戻していく青春ファンタジー。P.A.WORKSによる美しい色彩描写が物語を彩っていて、これだけでも見る価値があると思う。
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
みんな大好きシリーズ第5部。個人的に5部が大好きなので代表としてここに置いた。ギャングスターになることを夢見る少年ジョルノ・ジョバァーナが、仲間と共に組織のボスの地位を目指し、裏切りと困難に満ちた過酷な運命に立ち向かう物語。人間讃歌っていいよね。第7部楽しみ。
2019年
ヴィンランド・サガ SEASON 1
11世紀の北欧を舞台に、最強の戦士集団ヴァイキングの生き様を描く物語。WIT STUDIOが制作し、荒々しいヴァイキングたちの肉弾戦を、重量感のある作画でリアルに表現。キャラクターの個性に応じたアクションの描き分けが見事。血しぶきや自然の厳しさを、容赦ないリアリズムで描いた骨太なアニメーションに引き込まれる名作。
BEASTARS
肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、オオカミのレゴシとウサギのハルの種族を超えた恋と、学園で起きた食殺事件の謎を描くヒューマンドラマならぬアニマルドラマ。擬人化された動物たちの本能と理性の葛藤を鋭く描いた作品。
彼方のアストラ
宇宙での遭難を描く明るいサバイバルもの。と見せかけての壮大なSFミステリーもの。序盤から散りばめられた無数の伏線が、終盤で一気に繋がっていく構成は本当に鮮やか。きれいに完結し、見終わった後のこの上ない爽快感と後味がたまんない。
フラグタイム
3分間だけ時間を止められる能力を持つ少女と、その能力が唯一効かないクラスメイトの美少女との関係を描く百合作品。限られた時間の中で育まれる、二人の繊細で危うい恋模様が描かれます。
2020年
映像研には手を出すな!
3人の女子高生がアニメ制作に情熱を燃やす物語。湯浅政明監督とサイエンスSARUが、アニメーションの持つ力そのものを映像化した名作。主人公たちが思い描く世界が、ラフな線画の状態から効果音や動きを伴って現実世界に侵食していく様は圧巻。アニメが生まれる瞬間の、あの初期衝動と万能感を、これ以上なく的確に、そしてエネルギッシュに表現したアニメーション賛歌。伊藤沙里うめぇ、、
ID:INVADED イド:インヴェイデッド
パイロットが殺意の世界(イド、井戸?)に入り、殺人事件の謎を解くSFミステリー。難解ながらも巧みに張り巡らされた伏線と、最後に明かされる主人公の悲しい過去が胸を打つ、オリジナルアニメの快作。
かくしごと
ちょっと下品な漫画を描いていることを、一人娘に隠し通そうとする漫画家(描く仕事)の日々を描いたハートフルコメディ。久米田康治原作ならではのギャグと、父と娘の愛情あふれる日常、そして結末に心動かされる名作。EDが君は天然色。きもちよーーく一話一話が終わっていく。アマプラ、スキップとかだすな、あほ。住野よるの最近映画化された作品とは全く関係がないのでご注意。
デカダンス
巨大移動要塞「デカダンス」で人類が未知の生命体と戦う世界…と思いきや、その裏に隠された衝撃の真実が明かされるオリジナルSFアクション。王道と革新が同居した、挑戦的な作品。アクションがかなりド派手で見ごたえがある。
GREAT PRETENDER
日本一を自称する詐欺師が、世界を股にかけるコンフィデンスマンたちの、壮大な「コンゲーム」に巻き込まれていくクライムコメディ。WIT STUDIOによる色彩豊かな映像と、二転三転する痛快なストーリーが魅力。やっぱコンゲーム好き。
2021年
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
34歳無職の男が、剣と魔法の異世界で赤ん坊として転生し、今度こそ後悔のない人生を送ろうと決意する物語。「なろう系」の金字塔を、劇場作品レベルの圧倒的な作画クオリティで映像化し、異世界アニメの新たなスタンダードを築いた名作。登場するキャラクターがホントにフィクションらしからぬ脆さしてて、見ていて情緒がぐちゃぐちゃにされてしんどくなる。世界設定も凝ってて、少々下品な描写も見られるけど、家族とか友人とかその愛について丁寧に描いた作品で大河ドラマでも見ている気分になる。潔癖な性格の人でもどうか我慢してみてほしい作品。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
1995年のTVシリーズから25年以上にわたり紡がれた物語の、正真正銘の完結編。多分。これを見た後TVシリーズとか序破Q見直すと、碇ゲンドウがとっても味わい深くなって。勿論、シンジが大人になる、というか悟りに至ってその成長に心打たれはするけど、やっぱりゲンドウの不器用な感じとか、息子にそっくりで。このコミュ障親子め!!と言いたくなる。コミュ障のコミュ障によるコミュ障のための作品だったのかもしれない。とりあえず、すっきり終わっちゃって、「終劇」見た後でも席から動けなかった。ああホントに終わっちゃったって。Qもシンもアニメーションがホントに好きな作品。ただ理解に苦しむ部分もあったのも事実で云々
ワンダーエッグ・プライオリティ
ある出来事をきっかけに不登校になった少女が、謎の声に導かれ「ワンダーエッグ」を手に入れ、自殺した少女たちを救うために戦う物語。少女たちの心の傷という繊細なテーマを、比喩的で美しい映像で描いた野心作。オチは少し不満の残るものだったが、それでも十分いいもの見れたなと思えた。
86-エイティシックス-
有人の無人機として、人間扱いされない少年少女たちが過酷な戦場に送られる世界の物語。人種差別という重いテーマを扱いながら、彼らの誇りと、彼らを指揮する少女指揮官との魂の交流を描いたSFヒューマンドラマ。ナイーブなテーマなせいで主人公指揮官にかなーり不快感持つシーンもあるけど、彼女たちの生きざまを見届けたくなる。しんどい序盤でもカタルシスが用意されていない作品もあるわけで、それが難しい。
Vivy -Fluorite Eye’s Song-
史上初の自律人型AIシンガーが、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めるため、未来から来たAIと共に100年の旅に出る物語。リゼロの作者とWIT STUDIOが組んだ、音楽も凝った壮大なオリジナルSF。流石は、WIT。白兵戦がとってもカッコよくて見入ってしまう。
スーパーカブ
両親も友達も趣味もない、何もない日々を送っていた女子高生が、一台の中古のスーパーカブと出会ったことで、カブを交えた多くの人々との交流で世界が少しずつ色づいていく物語。バイクを通した少女の小さな成長を、どこまでも丁寧に描いた作品。こういうのでいいんだよ、こういうので。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
『逆襲のシャア』のその後を描く、富野由悠季の小説を原作とした劇場版3部作の第1弾。反地球連邦政府運動のリーダーとなったハサウェイ・ノアの戦いを、実写と見紛うほどの圧倒的映像クオリティで描き出した傑作。ホント撮影技術とんでもない。夜間での戦闘で少し見づらく感じるかもしれないけど、暗闇だからこそ、見ごたえがある。キャラ同士の一見何でもない会話にも思考が飛び交っていて、非常に見ごたえのある作品。ただ初めてのガンダムでこれはいかん。まずは機動戦士ガンダム、ファーストガンダムから始めよ。
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
TVシリーズのその後、舞台少女たちの卒業と未来を描いた完結編。舞台に懸ける少女たちの激情を、常識を超えたスペクタクルと比喩に満ちた超絶作画で表現した、唯一無二の「映像体験」。これ映画館で見たかった。
Sonny Boy
異次元を漂流することになった少年少女たちのサバイバルを描くオリジナルSF。夏目真悟の独創性が爆発した作品。シンプルなキャラクターデザインが、背景の描き込みの細かいアートと組み合わさることで、独特の浮遊感を生み出していて世界に引き込まれる。もう一回、じっくりと見たい。
かげきしょうじょ!!
未来のタカラジェンヌを育成する音楽学校舞台に、天真爛漫な元国民的アイドルと、長身で無愛想な少女の二人の主人公を中心に、少女たちの情熱と葛藤を描く青春群像劇。こういうのに弱い。
劇場版 呪術廻戦 0
TVシリーズの前日譚。幼馴染を事故で亡くし、彼女の怨霊に取り憑かれた少年・乙骨憂太が、呪術高専で呪いを解くために戦う物語。本編とは異なる愛と呪いの物語を、圧倒的なスケールと作画で描いた傑作。映画館で見たせいか、テレビシリーズよりもすきかもしんない。映画館で聴く逆夢とっても良かった。
王様ランキング
耳が聞こえず、非力で、周りから蔑まれる王子が、初めてできた異形の友達・カゲと共に、世界一立派な王様を目指す物語。絵本のような温かい絵柄と、胸を打つシリアスなストーリーのギャップがとっても感動的。毎回泣いてた。WIT制作なので、戦闘シーンにも注目。
オッドタクシー
偏屈なセイウチのタクシードライバーが、様々な客を乗せる中で事件に巻き込まれていくミステリー。動物の姿をしたキャラクターたちは、一見可愛らしいが、その動きや表情は極めて写実的。特に車内での会話劇では、実写の映画でも見ているかのような芝居の良さ。このリアルな芝居が、物語の持つサスペンスフルな雰囲気を高めていて、ひどく引き込まれる名作。
2022年
平家物語
古川日出男訳を底本に、山田尚子監督が、平家の栄華と滅亡の物語を、死人が見える琵琶法師の少女の視点から描いた作品。平家物語待望のアニメ化!!京アニではなく、サイエンスSARUが制作でびっくり。合戦シーンは血なまぐさいスペクタクルとしてではなく、人々の感情が交錯する場として静かに、しかし鮮烈に描写。現代的な色彩感覚と、古典的な物語が見事に融合した、祈りをテーマにした名作。羊文学のOPが至高。
リコリス・リコイル
治安を守るエージェント、リコリスの少女たちの活躍を描いたオリジナルアニメ。キャラクターの可愛らしい日常芝居と、ジョンウィックシリーズを思わせる本格的なガンアクションのギャップが最大の魅力。銃の構え方やリロードの動作、敵の攻撃を紙一重でかわす体捌きなど、銃撃戦のディテールがリアルに描かれており、アクションアニメとしての完成度が非常に高い一作。悪役の人気もかなり高い。
ぼっち・ざ・ろっく!
極度の人見知りの少女がバンド活動を通して成長していく物語。CloverWorksが制作し、主人公「ぼっちちゃん」の豊かな内面世界を、あらゆる映像表現で描き出した快作。アニメーション、演出とかしっかり見るきっかけになった作品。実写映像の合成、抽象的なイメージなど、彼女の妄想が暴走するたびにアニメーションのスタイルが目まぐるしく変化。その一方でライブシーンでは、リアルな演奏作画とダイナミックなカメラワークで、バンドの格好良さを余すことなく伝えていて、ライブハウスにでもいる気分。オリジナルの楽曲も素晴らしい出来で、最初のアルバムは何回も聴いてる。
その着せ替え人形は恋をする
雛人形の頭師を目指す男子高校生と、コスプレが好きなギャルのクラスメイトが、一緒に衣装制作をする中で距離を縮めていくラブコメディ。「好き」を肯定し合う二人の眩しい青春が、なんとも輝いていて、ホントに好きな作品。梅原翔太の名前のあるアニメはとりあえず見るようにしてます。二期楽しみ。
明日ちゃんのセーラー服
田舎の中学校に入学した主人公が、憧れのセーラー服を着て、たくさんの「初めて」を経験していく物語。CloverWorksによる、フェティッシさを追求した美しい作画と演出で、少女のきらめく日常を描いた作品。ぼざろ、着せ恋、明日ちゃん、SPYFAMILY、etc.を同じ1年にやったのとんでもないよ,
CLOVERWORKS。
地球外少年少女
ネットもAIも宇宙ステーションで当たり前になった2045年を舞台に、ステーションに取り残された子供たちが、様々な困難に立ち向かうSFアドベンチャー。『電脳コイル』の磯光雄監督による、緻密なSF設定と少年少女の成長物語。
ダンス・ダンス・ダンスール
男子バレエの世界に魅せられた少年が、才能あるライバルたちとしのぎを削りながら成長していく物語。バレエの躍動感と、思春期の少年少女の生々しい感情を、MAPPAが力強く描いた作品。
チェンソーマン
悪魔が蔓延る世界で、チェンソーの悪魔と契約した少年デンジの戦いを描く。結構ああだこうだ聞くけど、面白いアニメーションもあったりするし嫌いになれない作品。次は劇場版でレゼ編をやるとのことで、MAPPAの劇場アニメすごくいいしTVシリーズ以上に期待してる。米津、またあなたか。
Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-
のんびり屋の少女が、個性豊かな仲間たちと共にDIYに奮闘する日常を描くオリジナルアニメ。工具や作業の丁寧な描写と、少しずつ出来上がっていく達成感が心地よい作品。ゆるふわな日常アニメの極致。平成含めたらわからないけれど、見てきた令和で放送されたアニメでは、同じく2022秋季に放送されたぼざろとDIYが二大ハイライト。というか2022(±1)が魔物だらけ。
サイバーパンク エッジランナーズ
ゲームの世界を舞台に、少年が傭兵として駆け抜ける物語。監督・今石洋之と制作TRIGGERの持ち味が完璧に融合。人体の機械化に伴うグロテスクな描写や、サイバーサイコシスの幻覚表現など、過激でケレン味に満ちたアニメーション、情緒を揺さぶる重たいストーリーが視聴者に鮮烈な体験を味わわせてくれる。OPも超絶かっこいい。続編の作成も決まったとのこと。
2023年
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
マルチバースを巡るスパイダーマンの物語を描いた米国製アニメ映画。アカデミー賞も受賞しちゃってるしすんごい。マルチバースを扱う物語の特性上、各世界のスタイルを反映した多種多様なアートが画面上で衝突し、融合していて面白い。コミックのコマ割りやオノマトペを映像に落とし込む演出はさらに洗練され、様々なビジュアルスタイルが目まぐるしく展開。CGアニメーションの表現の限界を押し広げた革新的な映像体験を与えてくれる傑作。
葬送のフリーレン
魔王を倒した後の世界を、長寿のエルフが旅する後日譚ファンタジー。ぼざろも担当した斎藤圭一郎監督の演出が光ります。派手なアクションも勿論いいんだけど、キャラクターの佇まいや目線、息遣いといった静かな芝居で感情の機微を表現してくる日常パートが魅力的。第一話が本当に素晴らしい出来。原作読んでたけど、こーーーれはやばい、と思った。日常シーン好きとはいえ、やっぱりシュタルクのドラゴン討伐とか1級試験とかの戦闘シーン好きだし、なんせアウラのあのシーンがなんとも、、、。二期決まったけど、監督が変わっているらしい。
BLUE GIANT
世界一のジャズプレイヤーを目指す青年の情熱を描いた作品。音が聞こえない漫画という媒体の常識を覆した原作の熱量を、圧倒的な熱量の演奏シーンとアニメーションで表現し、多くの観客の魂を揺さぶった快作。CGや作画のクオリティは秀でていないけれど、芝居とか撮影の良さ、そもそもの音楽の良さがとっても秀でていて、劇場作品としての格を出していた。今やってる「国宝」とか好きな人は好きそう。あれは一生かけて、、なところあるけれど。
スキップとローファー
田舎から上京してきた優等生の女子高が、都会の高校で巻き起こすスクールライフコメディ。彼女の天真爛漫な人柄が、周りのクラスメイトたちを自然と巻き込み、癒していく様見てると、自分の心まで多幸感に包まれて、癒されていく。OPもとってもさわやかで、大好き。こういうのでいいんだよ、こういうので。
2024年
ガールズバンドクライ
高校を中退し単身で上京した少女が、バンドを結成するオリジナルアニメ。キャラクターの感情の爆発をセルルックの3DCGでダイナミックに表現。本作に「手描きだったらなぁ」とかいうやつ、ばか。あほ。3DCGはここまで来たんだと、知らしめてくれる。芝居の細かさ、ライブの時のカメラワーク、CGおもしれーって興奮しながら、毎週追ってた。総集編見に行くかは検討中。
ルックバック
二人の才能ある少女の出会いと別れ、そして創作への情熱を描いた作品。むっずかしいよな、、この作品。友人と話すときはいいよなーこれ、とかみたいに話すんだけれども。ジャンプラで初めて読んだときとかホントに情緒ぐちゃぐちゃにされて、映画も見に行くかどうか迷ってたし。けっきゃくはアニメーションとして見に行こうと割り切っていったわけだけれども、情緒ぐちゃぐちゃになっちゃったし。ノーランのオッペンハイマー見に行った時みたいな、なんともいえぬほつれているような感覚。ただそれで止まるのは勿論ダメなわけで。自分の中で風化してしまったという自己嫌悪が生まれる前にこの作品を見て、きちんと向き合うことができて良かったと思う。
ダンジョン飯
ダンジョンの奥深くで、襲い来るモンスターを調理して食べながら冒険を進めるグルメファンタジー。緻密な生態考察に基づく魔物料理のリアリティと、シリアスな本筋の物語が絶妙に融合して、飲み込まれる作品。食という視点で異世界を描くっていうのが個人的には新鮮で見ていて、面白かった。続編楽しみ。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
巨大な「母艦」が上空に浮かぶ東京で、それと同居した世界を生きる二人の女子高生の青春を描く。浅野いにお原作の、ディストピアSFとリアルな少女たちの日常が交錯する物語。主人公の声優があの、幾田りらということで、もの珍しさから劇場いったけど、面白かった、、、アニメシリーズも見たし、おなか一杯になれた作品。
トラペジウム
元・乃木坂46、ふくらPの奥さんの高山一実が、アイドルを目指す少女の10年間を描いた小説をアニメ映画化。正直なめてかかっちゃったけど、楽しめました。Primeで配信されたけど、でも家では見れない。絶対途中で抜け出しちゃう。
負けヒロインが多すぎる!
恋に敗れた「負けヒロイン」ばかりが集まる文芸部を舞台にしたラブコメディ。次々と現れ負けヒロインたちと、彼女たちに振り回される主人公の物語が見ていてとっても楽しい。主題歌も含めて、爽快感あふれる良い作品だと思う。
逃げ上手の若君
『暗殺教室』の松井優征原作の鎌倉幕府滅亡から逃げ延びた北条家の生き残り・北条時行が英雄となっていく異色の歴史スペクタクル。出ました、梅原翔太。この名前のある作品に携わってるアニメーターたちみんな好き放題描いててホント飽きない。子供は総じてそうだけど、それ以上に得体のしれない子供って怖いよね。
2025年
メダリスト
人生をフィギュアスケートに捧げた青年が、夢を諦めきれない少女と出会い、二人三脚で世界を目指す物語。主人公二人の熱い師弟関係とモーションキャプチャを駆使した本格的なフィギュアスケート描写が非常に見ごたえのある作品。ダイナミックなジャンプ、氷上を走るスピード感みたいなリアルなスケートを臨場感あるカメラワークで見れるのはとっても楽しかった。ただアニメらしい動き方のスケートも見てみたい。スケートアニメもっと増えてくれ。ありがとう、米津。
アポカリプスホテル
ウイルスの蔓延した地球に取り残されてしまったホテルの従業員たちが地球外生命体をもてなすオリジナルSFアニメーション作品。悲壮感ある世界観、そんな中のあたたかなコメディの両立、少しマイルドなシンギュラリティみたいな主人公の成長、これらの塩梅がうまぁく取られた上質な12話アニメーション作品。今期はジークアクスは置いといて、こっちを見ることをお薦めします。
LAZARUS ラザロ
渡辺信一郎監督とMAPPAが組む大型オリジナルSF。これまでの監督作品同様、音楽と映像のシンクロが魅力的。アクション監修にジョンウィックシリーズのチャドスタエルスキ、音響にトップガンのフォルモサグループとほとんどハリウッド。毎回毎回テイストを変えた流麗でリアルな格闘アニメーションがとっても見ごたえがある。ビバップにも言えるけど、一気見というより1話1話ちょこちょこみていくのがちょうどいい作品。
小市民シリーズ
事なかれ主義の「小市民」を目指すはずの二人が、不本意ながらも日常に潜むささやかな謎に首を突っ込んでしまう青春ミステリー。この二人の歪な互恵関係が非常に魅力的。ラパントラックのアニメーションも、二人の腹の探り合いのような会話の間の生み出す独特な雰囲気や彼らの思考が整理されていく様子を巧みな演出で見せてくれて、とても面白かった。もう1周じっくりと見直したい。
今期について
タコピー:楽しみ
瑠璃の宝石:1話の完成度が高い。
ガチアクタ:わからん。がボンズ。
青ブタ:ぬるーっとスタート。来ました上田麗奈。
着せ恋:カメラワーク、レイアウトがばっちばち、ぼざろの貯金か。
サイレントウィッチ:来ました羊文学。
薫る花は凛と咲く:見てない。
を追う予定。