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「飢えなきゃ」勝てない

 こんにちは、東大戦対校8+にのっていた、二回生舵手の近藤啓太です。廣瀬の追伸に住岡が真っ先に応えてしまいましたが、8+のメンバーの一人として思うところを書いてみたいと思います。

 今回の東大戦8+、結成初日からレース本番まで二回生だけで乗ってみて、いいところも悪いところも同じくらいありました。それぞれ大きな点を一つずつ回生MTGの前にブログにあげることで、考えを整理してみます。爽快な読後感のために悪かった点から振り返ってみようと思います。長文になりますが、近藤ってこんなこと考えてるのね~と思って読んでみてください。

・主体性

 東大戦クルー期間、口を酸っぱくして言っていたことの一つに、「自分がクルーを引っ張る意識をもっと持ってくれ」というものがありました。メニュー中のクライや、回艇中のフィードバックや方針付け、クルーミーティングでの自発的な発言などが具体例ですね。調子がいいときはどんどんクライがあがって相乗効果で速くなっていくけれど、調子が悪いときはクライをあげたり、フィードバックしたりする余裕がなく、一人一人が漕ぎを変えようとするけれど、共有できないから艇速につながらず悪循環に入ってしまう・・・というのが多かったです。初めのほうは穏やかに、クルー結成から時間が経つと割と厳しめにこのことを指摘し続けていました。「言われたってそんな余裕ないよ」とよく返されました。でも、そこでクライやフィードバックを諦めてしまって、ただメニューをこなしていくだけでは上手くならずに、ただしんどいスポーツになってしまうような気がします。ボートってそんな中でもみんなで感覚を共有して、合わせて・・・ということを欠かしちゃあいけないスポーツではないでしょうか?そこに妥協しないことが日曜日に見た東大のラフコンでもそろっている漕ぎに勝つための必要不可欠な要素だと思います。が、そうそう簡単に変わるものじゃあないですね。大会期間中だけではなく、冬季や大会の合間など気が抜けちゃいがちな時期から意識し続けないといけないのでしょう。東大戦期間、舵手のほうから厳しいことをいろいろ言ったりして反感を買うこともあったかもしれませんが、インカレを通して秋の新人戦にはあれくらいのことを言ってのける漕手が「同回から」何人も出てくれると嬉しいです。

 

よかった点も振り返ってみましょう。

・やってることに疑問を持つ

 ・・・あれ?主体性と同じような意味ですね。(笑)「クライをあげることに意味はあるのか」・・・さっき書いた感じです。「イージーオールに意味はあるのか」・・・みんなでフィニッシュ~セットをそろえて艇を進める感じをつかんでほしいです。「回艇中、自分くらい休憩してもいいのでは」・・・事故につながります、周りにあわせましょう。

 こんな風に、今まで考えたこともなかったような疑問が漕手から陸にいるときによくでてきました。当たり前だと思ってることの意味を問い直すことで納得し、それまでよりも集中してそれに取り組める、ということがちょくちょくあったように感じます。これって大事ですよね。秋季の時にはなかったことです。これをみんなで磨いていけば、上記の主体性の薄さも改善されるように思います。

 

・全体として

 今回の東大戦をふりかえってみると、東大クルーは戸田の強豪ひしめく中で練習している「飢えた」クルーだった、といえるでしょう。僕らはどうだったでしょうか。どっちが「良い」とか「悪い」とかそういう話ではないです。ただ、とにかくその差がこのボートというきれい事がいっさい通用しない追いつめられた最後の一瞬に出るように思います。表題にもありますが、「飢えなきゃ」勝てません。

 昨年のインカレではレースが終わった後一か月くらいボートをしたくないくらいへこみました。ですが今回は一日のオフで割と気持ちを切り替えられたような気がします。インカレも、秋も、そしてこれから二シーズンこの同期と戦って、リベンジする機会がいくらでもあるからでしょう。二回生全員が今の気持ちを忘れないようみんなで切磋琢磨していきたいですね。

 

かなりの分量になってしまいました。読み返すと内容があるのかどうか少し不安にもなります。が、そこは人数が多い回生なので、MTGでみんなと話して意義のある反省を見出せるようにしたいです。

 

最後になりましたが、部の先輩、後輩の皆さん、OB・OGの方々、保護者様方、さらには部とつながりはないけど応援してくれた方々、サポートと応援、本当にありがとうございました。今大会の悔しさをばねに二回生一同、ご期待に応えられるよう一層精進してまいります。これからもどうか応援よろしくお願いいたします。

 

近藤啓太   

p.s. エイトの漕手の方、ブログ更新待ってます。