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イタリアンローイング

 どうも皆さんこんにちは、3回生漕手の山田紘暉です。僕は、先日の全日本選手権には舵手付きフォア「駿」の3番で出場していました。タイトルの意味はほぼほぼないです。

 

イタリアをイメージしたクルー写真。 顔が分からないので泣く泣くボツに..

 

 現在僕は全日本の後のオフで身も心ものんびりしているところです。おそらくこの後インカレが終わるまでまとまったオフはあまりないと思われますので、この機会にしっかり体も心も休ませて、これまで以上の質と量の練習を積み重ねていくつもりです。何事においてもメリハリは大切ですね。

 京大は他大学と比べて大会後にすぐ練習再開したがる傾向があるのですが、僕の持論なのですが、身体か心が伴わないまま練習をすぐ始めてもほとんどマイナスにしか働かないと思っています。身体の疲れがとれないまま練習してもオーバーワークで故障に繋がるのは想像に難くないと思います。それに加えて、心の切り替えだったり、整理がつかないまま次の大会に無理やり照準を合わせようとすると、大概はよくわからない練習をする日が多くなったり、調子がおかしくなる危険もあります。それくらいなら休んでた方がマシです。しっかり休んで切り替えて、その後の練習の質と量を大会の反省を活かして変えた方が遥かに効率的だと思っています。その点で今回はしっかりオフがあって感謝ですね。火夕始動とかじゃなくて本当に良かった…..

 

 この話は終わりにして、全日本の話でもしたいと思います。今回の全日本は朝日レ対校エイトから東大戦を控えるW林R君と選考で決まった阿蘇品を入れ替えた8人を4-と4+に分けて出漕していました。明確にはなっていませんでしたが、4-をファーストっぽく組んでいる感じで、4+の面々はエルゴ、技術、経験のどれもで特筆するものはなかったと思います。ただ、気持ちや勢いは強いところがあり、2週間ほどの非常に短い練習期間でしたが、濃密な練習ができたと思っています。

 

 そんな感じで本番を迎えました。途中積み下ろしで雨風強かったり、濱口さんが急にアウト逃げしたりとありましたが、調子を崩さずに予選に臨みました。

 予選では、多くの方々は結果を知っているかもしれませんが(ボロ負けしてんじゃねえかとかクソ遅いやんけとか思った方々もいたかもしれませんが、当日は風が強く1レースごとにコンディションが変わっていただけです)、個人的にはまずまずだったと思ってます。確かに関電に大差を付けられ、日体にも刺されてはいるのですが、優勝候補にスタートだけですが並び、昨年のインカレ準優勝や新人戦決勝メンバーで構成された日体と競るレースが出来、僕の中では手ごたえを感じ、いけるんじゃないかという気持ちでいっぱいでした。

 翌日の敗復はただただ緊張していました。やはり負けたときのことがよぎる=勝たなくてはならないレースは緊張します(インカレを見据えてそういうレースに強くならないといけないんですけどね…)。幸い、レースでは早い段階で準決勝に上がれる2位までと3位の差をつけることが出来準決勝へ上がりました。ただ、内容としては緊張やビビりからか予選ほどの勢いが出ず、今一つでした。おそらく、出漕数が少なく準決勝を8艇で行っていたならば負けてしまったと思います。

 3日目の準決勝は勝負の日でした。なぜなら、予選や敗復の結果から見るに、順当に行くと僕たちは4着で終わる可能性が大きかったからです。だからこそ、一切守らずとにかく攻めるレースをすると決め、レースに臨みました。レースでは非常に良いスタートを決め、正直その後はほとんど覚えていないです。レース後は、見えかけたAFinalを逃した悔しさと最終日を掴んだ喜びや安堵が混ざったなんとも言えない気分でした。

 4日目のレースも、準決勝以上の攻めを見せるつもりで臨み、実際に非常に良いものを出せたのですが仙台、日体の両クルーには及びませんでした。

 

準決勝でのレース。余談ですが、僕はレース中帽子やサングラスを付けるのがなんとなく好きじゃないです。練習中はいいんですけどね…

 

 大会を通して確かに殻を破った実感はあるのですが、日本一にはまだまだだと思い知らされました。今回の大会を通じて感じた成長、反省を糧にインカレでの日本一に向けて進んでいきます。そして、今回全日本に出場しなかった者も巻き込んで京大を強くします。

今年の京大は絶対に何かを起こせる力を持っています。爆発させましょう。

 

 

 まとまったかに見えるところではありますが、少し自分の話をします。実は僕はかれこれボートを初めて9年目になるのですが、今非常に楽しいです。大学入ってからなかなか思うように伸びなかったり、出たい大会に出させて貰えず、日本一になるという自分の理想と日本一を決める大会に出ることすら許されないという現実の乖離に苦しんだ時期もありました。しかし、5、6年目くらいから自分の中で「ボートで勝つ」という想いが強くなり、どんな時でも根底にその想いがあったからこそ今があると思っています。

 着実に以前よりも強くなり、日本一に向かっていける今を今までで一番楽しんでいます。まだまだRowingを楽しみ足りないですね!

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