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書を捨てよ、町へ出よう

 世間は色々大変なことになっており、練習も通常通りできていない状況でも日頃の生活においてあまり危機感が見えないのも不思議なことです。こんにちは、新2回生の高橋空吾です。

 この社会情勢の中で他者との接触がはばかられる中で、必然的に屋内に引きこもりがちになってしまっています。屋内ですることと言ったら、読書、勉強、ネットサーフィンくらいしか思いつかず、刺激が皆無な日常を過ごしています。ボートがあると忙しくて大変ですが、なかったらなかったでさみしい日々です。ボート部に入部していなかったら僕は今頃何をしているのでしょうね。

 ということで、今呼んでいる本を2冊紹介したいと思います。1冊目は「夜は短し歩けよ乙女」、2冊目は「四畳半神話大全」です。どちらも京都大学農学部の出身の森見登美彦の作品です。どちらも主人公は(京大生を想定したであろう)大学生、京都・京都大学周辺を舞台にした物語で、親近感のわく舞台設定です。読みたい方は是非。

京都大学出身作家、森見登美彦の代表作2作。この表紙の絵が結構好きです。

 

 というように、小説や電子書籍に多大な時間を費やしてきた僕ですが、この間とうとう屋内でできることに限界を感じ、よい天気だったので少々外出してきました。思い立ったが吉日ですね。

 目的地は滋賀県の近江八幡市でした。東日本出身の僕が近江八幡市の存在を知ったのは、後期に建築物の保存に関する講義を取っていたためです。そこで伝統的建造物群保存地区に関する講義の時に滋賀県に伝統的建造物群保存地区があること、比較的近場にあることを知って、行くことにしました。

 当日の往路は雲も少なく、気持ちのよい風の中で楽しく移動することができました。途中の公園で自作の弁当を食べたり、田んぼのあぜ道を走ったりと、かなりの時間と労力を犠牲にした分、それに見合った非日常的な楽しみを享受できました。

道すがら立ち寄った長命寺。

 

 最初の目的地は、(効率的なルートを考えた上で)ラ コリーナ近江八幡でした。ここは和・洋菓子店、自社農園、田畑を有する製菓会社たねやグループの本社で、自然を体感しながらおいしいものを食べられるスポットです。ここを知ったきっかけは、僕が所属している京都大学森林科学科の高部圭司教授が講義内で紹介してくださったためです。ここでは焼きたてのバームクーヘンが食べられるはずだったのですが…

大きく張り出された6文字。下調べの甘さが自らの首を絞める結果に。

 

 このように幸先悪く出鼻をくじかれる結果となってしまいましたが、時間は有限なのでそうもしてられず、次の目的地は八幡堀でした。ここは近江商人の発祥の地とされ、近江八幡市のメインの観光スポットです。人はほぼいなかったですが、伝統的な建造物や風情のある景色を眺めることができ有意義な時間を過ごすことができました。

船に乗りたかったのですが金銭的にアウト。

 

 次に言ったのが新町通りでした。ここは国の重要伝統的建造物保存地域で、江戸時代末期より建築された古い町並みは近江商人のふるさとらしいです。ですが、こちらも通行人はゼロ、店はほとんど開いておらず、通過して終わりました。この後安土城にもいこうとしましたが暗くなってきたので帰りました。

閑散とした町並みも悪くなかったです。

 

 とこのようにとある一日のことを書きました。全然ボート関係なくて申し訳ないです。部活のことで今気になることと言えば、ゴールデンウィークの朝日レガッタの開催が危ぶまれていることです。先日高校野球の選抜大会の開催中止も決定され、大会系に関しては自粛ムードが社会に広がっています。もし朝日レガッタが開催中止になってしまうと次の大会が東大戦・関西選手権の6月末~7月頭の時期になってしまうので開催中止は勘弁してほしいです、レースを結構楽しみにしているので。

 レースがあると期待して春先も練習に、新歓に、楽しんでやっていきたいと思います。

新2回生 高橋空吾

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