現在9/4(金)18:28
今、僕は薄暗い橋の下にいます。比喩表現とかではなく現実の話。
5分ほど前に京都市に大雨警報が発令されました。バケツをひっくり返したかのように打ち付ける雨。音は聞こえないものの稲光も度々。パイプからの怒涛の排水で刻一刻と増水する川。
ゲリラ豪雨が京都市を襲い、橋の下に逃げ込んだのは10分前。
森島さんの計らいで1回生との通話コアトレがあり、話にあがった黒谷に3年ぶりに行くぜとやる気に満ちて堀川通を走り出したのが15分前。
天気予報で降水予測0mmを確認していたのが30分前……。
満を持したラストシーズン、最初の大会の選考が終わって直ぐに合宿出来なくなったり。練習再開したと思ったら一度も漕がずにまた再停止したり。院試が終わって部活に全集中できる環境が整ったのにまだ再開できなかったり。
今日のように、何かを頑張ろうと思った時に出鼻をくじかれることは人生の中でよくある事です。こうした時は「出鼻をくじかれたせいで、やる気が著しく損なわれた」と主張したい気持ちになります。………が、ここで問題は元からどれだけやる気があったかという所です。
近しい現象で、勉強しようと思っていた矢先に母親に怒られて、「いましようとしてたんじゃい」とやる気が減退するというものがあります。一般的には心理的リアクタンス効果(相手の説得により自分の選択的自由を迫害されたとして、説得に対して天邪鬼の方に動こうとしてしまう心の動き)で説明されますが、自分の受験生時代の実経験を踏まえると、元から対してやる気が無かったのに、言われて腹立って、やる気があったことにしてしまって怒りを正当化する場合もあるように思います。
この後者の動きが先述の「出鼻をくじかれたからやる気失ったわ」の主張の前に行われていたら厄介です。やる気も足りなかった上にやるべき事を遂行できていないのに「やる気はあった」と自己を正当化してしまうのだから、 成長の大きな阻害になります。
とはいってもやる気がMAXであればくじかれてもすぐ立ち直れるというわけでも無いので、今後「やる気失ったわ」と思いそうになる時は、思うのもいいし主張するのもいいけど、本当に元からやる気あって下準備出来ていたのかどうかはしっかり見つめ直してみるようにします。
そもそも「やる気」なんて曖昧なフレーズを使わない方が成長のためには良かったりするのかもしれませんね。目標設定に携わっててこんな事を言うのも変ですが。
特にしっかりした結論がないまま最後になりますが、明日以降もゲリラ豪雨に見舞われる雰囲気があるので、練習前は予報だけではなく雨雲レーダーをちゃんと見るようにしましょう。
ちなみにタイトルは桑田佳祐氏の名曲ですが、アカペラグループ「姉と僕」ver.がおすすめです。2020年ver.もYoutubeにあります。
4回生 廣瀬駿