初めまして。新人漕手の吉田紘子です。よろしくお願いします!
ところで皆さん、新人のブログのタイトルを見て何か気づくことはありませんでしたか?全部ひらがなにして並べてみたらすぐわかると思うのでぜひ考えてみてください!ヒントは新人が乗艇前のコアトレでいつもやっていることです。
さて、一週間前私は冬季でスカルをするかスイープをするかの選択に迫られていました。それまで私は秋季後のビジョンがなく自分がどうしたいのかもわからなかったのでとりあえず多くの先輩から意見をもらっていろいろ考えていました。
(とりあえずこの冬はスイープをすることにしました。相談に乗ってくださった方々、ありがとうございました!)
まだ4回生になったときの自分はどうありたいかまでは見えていませんが、考えて行く中で自分の根底にある芯のようなものは何となくわかってきました。
1回生の今だから感じていることもあるだろうし、この気持ちを4回生まで忘れずにいたい、と思ったのでここに書き留めておこうと思います。私の考えていることが剥き出しで人に読まれることには若干抵抗がありますが、良かったら最後までお付き合いください。
高校の時は陸上部で400メートルを専門としていました。1年生のときにインターハイを決める先輩を目の当たりにして憧れを持ち3年生になったらインターハイに行くということを目標に練習していました。2年生の途中までは大会で何秒出す、地区大会で決勝に行く、という目標を強く持って練習に励み、それなりに順調に達成していました。
しかし2年生の途中で怪我をしてからうまくいかなくなって大会に出るのが嫌になり、気づいたら大会よりも練習の方が好きになっていました。
練習後の達成感には裏切りがないからです。妥協してしまったと心のどこかで思った日に達成感は感じられませんが、惜しみなく努力できた日は間違いなく達成感があります。
一方結果は度々私たちの努力を裏切ります。当たり前ですが同じ練習をしているのに結果が出る人と出ない人がいます。
同期や後輩がインターハイを目指して練習する中、私はインターハイを決める大会が近づくにつれ自分がインターハイに行くのは厳しいのではないか、と思ってしまいその大会に出る意味どころか何のための練習なのかもわからなくなっていきました。
結局最後のレースである4×400mリレーの準決勝では全て出し切って悔いのないレースをしようと自分に言い聞かせて臨みベストタイムは出せたもののコンマ数秒で決勝を逃しました。
自分以外の3人のメンバーは全員後輩だったので自分が引っ張らなくてはいけなかったのに自分の気持ちの弱さから後輩をうまくまとめられず、自分の意志がもっと強ければ、もっと統率力があれば決勝どころかインターハイも行けたのではないかという思いが頭から離れませんでした。
こうして私は勝負の世界に未練を残したまま陸上部を引退しました。
悔しさはあるけれど頑張るのは疲れるしスポーツで勝てないことを割り切ったつもりでいました。誰もがいつかは自分が勝てないことに気づく、それが自分はこの時期だっただけだ、と。
でも今年の4月、無意識のうちに勝てる部活を探している自分がいました。そんなときに見つけたのがボート部でした。ボートは漕いだこともなければ見たこともなかったのですが、この部活には本気で日本一をめざしている人がいて、この部活なら「勝つ」ということをもう一度目指していける、と確信し5月末に入部を決めました。
それから6か月、今週末には初めての大会である秋季大会があります。最初の大会だしもっと楽しみたいとは思うのですが正直まだ大会が怖いという気持ちがあります。普通に自信ないし、本当に他大の人と戦えるのか、練習の成果を出すことができるのか、不安しかないです。
でもこの6か月新人コーチには本当にたくさんのことを教えていただき、着実に積み重ねてきたものはあります。乗艇できる前からコアトレをしたり動画を見たりしていましたし、ギアが7段のクロスバイクで将軍塚を3回上った後にハイジャンプをした日もありました。乗艇練習は始まってからまだ3か月ですが、秋季クルーのコーチである岡崎康平さんをはじめとする新人コーチやバウに乗っている住岡真穂さんにマンツーマンで教えていただきながら強い基礎を作ってきました。
クルーのメンバーである二人の4回生は私が「無理」「できない」「しんどい」とネガティブなことを言った時も、「いける」「できる」と言って励ましてくださり、その言葉とアドバイスのおかげでできないと思っていたことが次々にできるようになりました。
秋季では今までやってきたことを信じて、「勝ちたい」という純粋な気持ちで挑みます。応援よろしくお願いします!