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「経験」で終わらせるのは嫌だ

こんにちは。本日97回目の乗艇練習を終えた新二回生漕手の吉田紘子です。「ええっ!何で97回目ってわかるの!?」って思った皆さん、そうなんです、実は新人期の初乗艇の日からずっとモーション日誌に記録し続けていました。一回一回の乗艇が唯一無二な感じがして楽しいので飽きるまで続けるつもりです。順調に行けば3月ラスト乗艇の3月30日に100回目を迎えそうなので、3月30日に私を見かけた人はぜひ祝ってください!

さて、前回のブログでも軽く触れたのですが私はインカレまでの期間スイープに乗ることにしました。(今は朝日レガッタに向けて4+に乗っています。)

スカルではなくスイープにすることに決めた理由は、スカルだと小艇、スイープだと大艇に乗る可能性が高く、大艇に乗る方がより「経験」と「競争環境」を得られると思ったからです。

「経験」というのは、先輩とクルーを組むことで漕ぎはもちろん練習への姿勢、取り組み方を学ぶということ、スイープに乗ることで新たな視点が得られるかもしれないということ、「競争環境」というのは、同じ艇に乗る先輩方と技術・体力共に切磋琢磨しながらトレーニングしたい、ということです。結局は自分が3、4回生になったときに結果を残すためにはどうしたら良いか、より自分が成長できるのはどっちなのかを考えた上で選択でした。

私は新人期にほぼダブルにしか乗ったことがなかったのでスイープどころか大艇の経験も少ないです。クルーを組んだばかりの頃は初めて経験する事が多くて新鮮さを感じる一方で、他の人と動きを合わせることが難しくて先輩のアドバイスも自分の漕ぎに全然反映できず、しんどいなと思う日もありました。どこから良くしていけばいいかわからないし私のせいでクルーが足踏みしている気がして誰か代わりに乗ってくれよ、とか思っていました。

思うようにいかなくて辛い時、「これも経験」「きっとこの経験をすることで強くなれる」と考えると心が軽くなります。「経験」という言葉は弱くて逃げたい自分をいつも救ってくれます。

でも最近、「経験」という言葉で済ますのは何か違うな、と思うようになりました。

なぜかというと、ただ自分の経験になるからとか、経験不足でも先輩に迷惑をかけないようにしようとか、私がこんな消極的な動機で練習している間にインカレが終わってしまうと思ったからです。確かに乗艇回数97回は思ったより漕いだんだなという印象ですがたぶん例年の半分以下で、先輩方よりも圧倒的に経験が足りないです。しかし、経験が足りないだけだからそのうちきっとできるようになるはずだ、などと思っていたら確実にインカレには間に合いません。特に新四回生は最後のインカレで、クルーを組めるのも最初で最後。ただの経験で終わらせたくはありません。

私はこのクルーが大好きだから、自分の経験のためとかではなくてこのクルーで結果を残すために頑張りたいです。このクルーには、毎乗艇で特大バックスプラッシュを巻き起こしているクルーキャップの春野さんと、後ろから的確なアドバイスくださる朋香さんと、いつも私のどうでも良い話を全部笑って聞いてくれるふくみさんと、クルー唯一の同期で頼れるcoxの田寺と、秋季の時からずっとお世話になっているコーチの真穂さんがいて、雰囲気が本当に好きで一緒にいるだけでワクワクするし、乗艇練習が楽しいです。このクルーでもっと上を目指していきたいし、本気で練習して本気で勝ちにいきたいです。

だから、思うようにいかなくてしんどいときも「これも経験」だけでやり過ごすのではなく、何とか努力で埋められる部分がないか考えて行動するようにしました。それを意識するようにしてから、自分の漕ぎもクルー全体の動きもどんどん良い方向に変わっていくのを感じたし、自分が何をすべきかもわかるようになってきました。もっと自分の思っていること、感じていることを伝えて、自分からクルーを良くしていきたいです。

シーズン初戦が近づいています。乗艇回数は残り少ないですが、朝日レまで、いや、インカレまで、熱く、全力で駆け抜けましょう!

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