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東大戦の裏側に迫る!

こんにちは。2回生の渡辺です。
(前回のブログの続きです。まだ読んでくださってない方はこちらから)

全日本選手権が終わり、2回生は東大戦へ、上回生は東大戦練習試合やインカレに向けて日々練習に励んでいます。僕も東大戦エイトのクルーサポートとして、未熟ながら練習の手助けをしています。勝つぞ。


さて、前回のブログで、東大戦とはどのような大会なのか、ということをご紹介しました。少し期間が空いてしまいましたが、今回は予告していた通り、東大戦が無事行われるまでの過程や裏側をお伝えしようと思います。一つの大会を創り上げることの楽しさと大変さを少しでも感じ取っていただければ幸いです。

東大戦は、毎年6月~7月に行われます。隔年で戸田ボートコース(東大の本拠地)と瀬田川(京大の本拠地)で開催しています。今年は戸田ボートコースでの開催ですので、戸田開催での流れをご紹介しますね。(瀬田開催だと少しだけやることが増えます。少しだけ。)


まずは、東大戦事務局、というものを結成します。東大戦運営には、僕たち現役部員に加えて、OBの方々に大会準備委員として協力していただいています。そのOBの方々と定期的に事務局会議を開き、円滑な大会運営に向けて打ち合わせをします。もっとこうした方が良いとアドバイスをくださったり、トラブルがあった際に相談に乗ってくださったり、優しくてとても良い方ばかりで、感謝しています。

本格的に動き出すのは、前年の10月頃からです。この時期に行うのは、主に二つ。
一つ目は、予算作成です。昨年度や一昨年度を振り返りながら、予算を定めます。東大戦を開催するのに何百万というお金が動きます。そんな大金を動かせるのも、東大戦部門ならでは。
二つ目は、日程調整です。両校の都合を合わせ、大会日を決めます。戸田開催の場合、競艇との兼ね合いもあるので、日程調整が難しくなります。(ボートがもっとメジャーな競技になれば、競艇優先ということもなくなるのかなあ…?)

年が明けると、資金調達に向けて動き出します。
大会を運営するには莫大なお金が必要です。でも、そんな大金、部のお金だけで賄えるわけがありません。そこで、企業の方々やOBに向けて、パンフレットへの広告掲載や賛助という形で支援をお願いしています。
まずは、企業の方々への電話かけを部員に依頼し、検討していただける企業へ資料を送付します。申し込みが来たら、お礼をし、広告掲載への準備に取り掛かります。
また、OBの方々にも支援を呼びかけます。2月に行われる「関東濃青会」(関東のOBさんが集まる会)に出席し、協力していただけるようお願いをします。京大のOBは学年でお金を集め、パンフレットに「学年広告」を掲載する、という形で支援してくださる方が多いです。学年広告には、各代のOBの熱い想いが詰まっており、とても励まされます。

資金調達と同時進行で、パンフレットの作成にも取り掛かります。
2月頃から、パンフレットに載せる文章の執筆を依頼します。総長や部長に祝辞をいただいたり、選手から意気込みをもらったりします。文章にも皆さんの東大戦への想いがこもっており、読んでいて楽しいです。僕はあるOBさんへ文章の執筆を依頼したのですが、2ページにわたって写真付きでご自身の東大戦でのエピソードを書いてくださり、東大戦への熱い思いを強く感じられました。多くの人々にとって長年心に残り続ける大会にこうして関われること、嬉しい限りですね。

過去のパンフレット。読み返してみると、なかなか面白いです。


4月には、東大と「合同事務局会議」というものを開きます。東大にも準備委員会があり、東大の方と、大会についての確認事項を共有します。昨年までは開催地の大学で会議をしていたのですが、今年は初めてSkypeで行いました。Skypeでの会議は新鮮でしたね。

5月にはパンフレットの原稿を集め終えます。揃ったら、構成を考えます。100ページを超える冊子の構成を考えるのは、一苦労です。その後印刷会社に原稿を送り、校正を経て完成です。パンフレットの中身はとても充実していて、毎年読み応えのあるものに仕上がります。完成品が届くのが待ち遠しいです。

東大戦では、毎年Tシャツを作って販売しています。戸田開催の時は、京大が作ることになっています。デザインによって本当に売り上げが左右されてしまうので、魅力的なものを作らないといけません。他の部員やTシャツ会社の方にも協力していただき、今年は良いものができたのではないかと思います。

昨年の東大戦にて、東大戦Tシャツを着こなす2回生たち。


そして、いよいよ本番です。今年は6月23日、あと3週間と少しです。無事成功させられるよう頑張ります!

大会が終われば、決算を作成・報告して、終了です。


戸田開催での主な仕事はこんな感じです。瀬田開催ではこれに加えてブイ作成やレーススケジュールの調整など、大会運営面での仕事が増えます。僕はまだ経験したことがないので、来年、皆様にご紹介しますね。

東大戦部門として1年間東大戦運営に関わってきて、とても貴重な経験ができたと思います。OBさんのみならず、社会人の方々と関われるのは、この部門ならではです。また、お金の管理や資金調達、大会運営などいろいろなことをすることができ、楽しかったです。まだ大会を迎えていないのでわからないですが、大変な分、大会を終えた後の達成感は、何物にも代えがたいと思います。
ぜひ後輩にも東大戦部門をおススメしたいですね。大歓迎です!

あと3週間余り、今年も無事に大会を終えられるよう、頑張ります!また、来年は瀬田での開催となる予定なので、より良い大会になるよう、力を尽くします!

長くなりましたが、東大戦の裏側、一つの大会を創り上げることの大変さややりがいが伝わっていれば嬉しいです。大会を運営する部員にとって一番嬉しいのは、自分たちが創り上げた大会で自分の大学が勝つことです。今年は何が何でも勝ちましょう。ご声援よろしくお願いします!

2回生スタッフ 渡辺 大賀

東大戦部門の同期の今井と撮った写真。来年がんばるぞ。