こんにちは。2回生スタッフの宇田川です。
ついに関西人になりました。
私は大学入学までの18年間のほとんどを埼玉と東京で育った生粋の関東人でした。京都に来てからも断固としてPASMOを使い続けていたのですが、ついに先日、ICOCAを購入しました。
というのも、ICOCAエリアでの回数券が9月でなくなってしまったからです。回数券無くす代わりに同じ区間に沢山乗るとICOCAポイントで還元するよーとのことで、京都-石山間の回数券ユーザーだった私は仕方なくICOCAに移行することにしました。PASMOではポイントがつかないか聞いたけどダメでした。こんなところでPASMOを裏切ることになるとは…関東にはもう足を向けて寝られません。
こうして関西に魂を売ったわけですが、最近いろいろと関西に馴染みつつある?気がします。この間、初めて喋った京都人に埼玉出身と明かすと、「そうなの!? 話し方からは全然分からなかった〜」と言われました。元々はバリバリの標準語話者であった(と思っている)私が、京都のイントネーションに近づいてきているようです。地元を忘れてしまったようで悲しくもあり、京都に馴染んできたようで少し嬉しくもありますね。
とはいえ関西弁を意識的に使っているわけではなく、本当にたまに口からスルッと出てしまう感じです。この間、「しょーみ」を使ったら同じく関東出身の立野に目ざとく指摘されました。京都の方がよく使う「しょーみ」、私は普段は「正直」に言い換えていますが微妙に違う気もします。同じく、「〜しはる」と「〜される」、「ほんでな」と「それで」も私的には完全にはしっくりきておらず、これだ!!という標準語訳を探しています。もうちょっと砕けたニュアンスの標準語にしたいんですよね…(関東弁と言わないと他地域の人に怒られるかな) 「〜しはる」に関しては100%使い方を理解できていないのですが。標準語の尊敬語と違って身内に使う方もいますよね。
そして何より、「知らんけど」です。まじで「知らんけど」に当たる標準語がほしい。「知らんけど」って、「今の発言に保証はできないけど、たぶん」という意味をたった5文字で後付けできる最強のワードだと思っています。「知らんけど」という響きの関西感が強すぎて使うのはなんとなく気恥しいのですが、あまりに便利すぎてたまに言ってしまいます。京都に来て「知らんけど」と出会ってから1年半、ずっと標準語の「知らんけど」を探しています。私が「知らんけど」の標準語バージョンを見つけるのと、完全に関西に馴染み「知らんけど」を使いこなせるようになるのと、どちらが先でしょうか。
私は結構こういう日本語の語彙やイントネーションの違いを見つけるのが好きな気がします。文学部に入ったのも、日本語をもっと知りたいと思ったからです。さらに言えば、京大に入ったのも、自分の育った環境と、言葉を始めとする様々な文化が異なる地域で暮らしてみたいと思ったからです。今のはちょっと盛ったかも。
でも、今までとは違う文化圏で暮らしていると、思いがけないところに新しい発見がありとても楽しいです。京都来たての1回生みたいなことを言っていますが、入学から1年半経った今でも、毎日が新鮮で、地元を飛び出して京都に来てよかったなぁ、と思います。残りの時間でどれだけ関西の文化を知ることができるのか楽しみです。卒業するころには私もコテコテの関西弁を使い回すようになっているはずです。知らんけど。