こんにちは、4回生スタッフの長谷川笑美です。
最近といえば5月末から京大の手話サークルに入っています(実はしれっと初出し)。もともと家庭の事情?で軽く手話ができたのですが、大学生のうちに改めてちゃんとできるようになりたいなと思っていたからです。なんやかんやボート部中心になっていて結局4回生の5月になってしまったのですが…笑 地域の手話サークルにもそのうち顔を出してみたいです。
先日バイト先に耳の聞こえないお客さんが偶然いらっしゃって、手話で接客して会話してみたらすごく喜んでもらえました。手話ができる人はずいぶん少ないと聞くので、そんな機会が増やせたら、ろうあ者の方々にとっても私にとっても楽しい時間が増えますね。
さて、これが引退前最後のブログになりそうです。
私はサポートスタッフとして京大ボート部での4年間を過ごしてきたわけですが、最近思うのは「私はこのボート部生活で本当に誰かをサポートしたのだろうか?」ということ。
スタッフは名前にサポートってついているし、自分は漕がないわけだし、選手のサポートが仕事でしょ?ともう一人の私が言うのですが、どうにも納得がいかない。
監視をはじめ選手の練習環境を整えるだとか、遠征や大会では特に選手優先で要望にもできる限り応えられるように動くだとかは、確かに「サポート」かもしれないけれど、私にとってそれは単なる前提でしかないからです。
振り返ると、1回生の頃は変人だらけの同期が魅せる(笑)日常が毎日面白くて、悩みながら頑張るこの人たちの力になりたいなあと純粋に思えていたから、最もサポート魂があったかもしれません。大方コロナで消し飛んだ2回生次はさておき(一言いうなら「体育会本部、精神的にしんどかった。」)、上回生になるにつれてサポート意識は薄まりました。選手の力になりたい気持ちや彼らへの興味よりも、目の前の自分の仕事のほうが楽しくなってきてしまったわけです。
京大ボート部が日本一のチームになるために自分は何ができるのか?
OBOG部門の私ができることとしては、結局少しでも多くご寄付を集めるために尽力するのが最適解で、OBOGさん方との関わり方の中にはいくらでも工夫の余地があるように思いました。
選手は一生懸命練習する、スタッフの私はたくさんのOBさんに応援してもらえるチームにするために部門業務を頑張る。それぞれの頑張りの先で「チームの勝利」に合流できればいい。
本気でそう思っていたし、今も変わりません。が、今思うと割り切りすぎかもしれません。
というのも詳細は言いませんが近頃しんどいなあと思うことがあって、この4年間って結局自己満足でしかなくてスタッフのくせに大して誰のためにもなっていなかったのかもしれないぞとネガティブな気分になっていて、そこには少なからずこの割り切った思考回路にも原因があるからです。
最近は大好きな同期たちが引退を前にしているのを感じて、サポート欲が若干再燃しているのも原因かもしれません。
サポート魂、4年間の中でもうちょっと磨いていればこんな思いはしなかったのかも?
でも、失ったものばかり数えるなとこの間読み直したワンピースでジンベエが言っていたし、そもそも「サポート」側にまわった覚えが最初からなかったし、この「割り切り」に反省点こそあれど後悔はさしてないので、目をつぶることにしました。選手的にはそりゃ献身的なスタッフのほうが嬉しいかもしれないけど、そっちに寄せるのは諦めます。笑
ついでに最近思ったこと。いきなり矛盾するんですが。
暇があればでいいんですが、選手もスタッフのやっていることに少しでいいから興味を持ってくれたらいいのになあ~って少し思います。多くのスタッフは選手の動向に興味ありありなのに片想いですよねえ、当然っちゃ当然だけど。「いろいろ大変そうだね、お疲れ」の一言だけで終わりは何となくさみしいです。(スタッフ同士、選手同士でも然りかもしれませんね。)
周りに頑張りを認めてほしくて頑張っているわけじゃないし、自分を突き動かすのは仕事への責任感ややりがいのはず。でもやっぱりわかりやすい「結果」「勝利」がない以上、私たちスタッフのかけた時間に価値を生むのは、どうしてもしんどい時耐える源になるのは、周りからの評価やいたわりが占める部分も大きいはず。
そして結局周りっていうのは、選手スタッフ含め、一番近くにいる部員じゃないかしら?
と言いつつ、でもやっぱり個人的には選手にはスタッフに関心を持つ暇もないくらい、ボートとか練習にのめり込んでいてくれるほうが嬉しいかもしれない。笑
全然まだ引退はしていないんですが、どうかこの先もスタッフも選手も立場を問わずに、みんながそれぞれに色鮮やかな時間を過ごせる京大ボート部であってほしいなと思います。
今シーズンの私の目標は「やりたいこと全部やってみる」です。時間が全然足りないんですが、足蹴り入れて頑張ります!
4回生スタッフ
長谷川笑美