「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。」
かの有名な兼好法師が書いた徒然草の一節。
桜が咲くこの季節になると思い出す。
言いたいことは分からんでもないが、葉桜になったらただの落葉広葉樹にしか見えない。凡人の私には。
瀬田川はつい最近まで花が盛りに盛っていた。例年より遅く。
花が咲いてようやく、それが桜の木であったことを思い出した。やはり花は盛りをのみ見るものである。それが普通でしょう。
桜つながりで言うと、最近さくらももこのエッセイにハマっている。
元日のオールナイトニッポンを聞いて(もちろんradikoのタイムフリー)読んでみたくなった。
読んでみた。
めちゃくちゃ面白い。
本によってエッセイの方向性が違っていて、声を出して笑うような面白さがある本もあれば、著者の人生観が如実に現れている文学作品のような面白さがある本もある。
とりあえず「もものかんずめ」は読んでみてほしい。
「成瀬は天下を取りにいく」が今年の本屋大賞を獲得した。
舞台は滋賀・大津の膳所周辺。母校の近所が描かれている。というか、母校が舞台にもなっている。
主人公である成瀬は、幼き頃から我が道を突き進んでゆく少女。こんな人が身近にいたらいいな、成瀬みたいな強さを持ちたいな、と思わせる短編小説である。
この成瀬は私と同じく膳所高校に進学し、二作目ではこれまた同じく京大に進学することになる。
というわけで、私が読んでいると成瀬のそれぞれの行動に現実の人間の顔が思い浮かんだ。しかし、成瀬を成瀬たらしめる決定的な要素は現実の人間に当てはまる者がいなかった。
現実にいそうでいない、膳所の街を歩いていたら出会えそうで出会えないこの絶妙な距離感が読んでいてめっちゃくちゃ面白かった。
私の最推しボートレーサー、守田俊介が明日からボートレース鳴門で開催されるプレミアムGⅠ・マスターズチャンピオンに出場する。初日ドリーム5号艇。
今日の前検タイムはなんと全体5位タイを記録。これは大事件である。
普段は絶対にタイムが出ないあの守田俊介が5位タイは、奄美に雪が降るくらいの出来事。マジで。
今節はかなり期待できる。
さらに彼は今期絶好調で、キャリア初の期別最高勝率にかなり近づいている。現在の勝率は8.32。
ボートを知らない人でも相席食堂のおかげで知名度の高い峰竜太が8.02。峰は過去何度も期別最高勝率を獲得しているので、その峰竜太を越えていると言えばなんとなくすごさが伝わる…かも。
今期は4月末まで。50歳手前で初めて期別最高勝率を獲得する守田俊介を見てみたい。
以上、何も書くことがなかった3回生柴野恭彦のブログでした。投稿日翌日に22歳になります。4月から食料・環境経済学科に転学科しました。
ボートへのやる気は戻ってきません。微塵も「勝ちたい」と思えなくなってしまいました。選手は引退します。