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世界のローイング動画

どうも、2回生漕手の山中心喬です。

最近暖かくはなってきましたが夕方が寒いのでまだ長袖のままでいます。そしてそれらの服がすべて赤色であるもんだからそろそろ大学内の知らない人に赤い服の人と思われるようにならないか心配です。

 

今回は同期の直野との会話があまりにもオタクじみていてボート部の人でも伝わらないようなレベルだったのでその話から書きたいと思います。

 

どうやら彼と僕は非常に多くの最近のボートの世界大会の動画を見ているようです。具体的には、世界選手権、ワールドカップ、オリンピックの動画です。これらの印象的なレース展開、選手たちの動きや最近の実績などについてかなり話ができるのです。

 

僕は高校からローイングをやってはいますが世界レベルの選手の動画を見ることはほとんどありませんでした。唯一見たことがあったのはシンコビッチ兄弟の2015年のトレーニングキャンプの動画くらいです。

(ローイングやってる人なら誰でも見たことあるよね!豊富で卓越したレベルのテク練と2人の調和した動きが魅力だよね!え、見たことないって?なら見なさい。)

https://www.youtube.com/watch?v=wD5ulePWu00

 

しかし大学に入ってからは多くの世界トップレベルの選手たちの動画を見るようになりました。多分これは先輩たちが一部の動画をイメージビデオとして選んで練習に取り組んでいたからだと思います。あとは、一部の大学のボート部には日本代表もいるのだと気づいたからかもしれませんね。そこで自分よりはるかに上のレベルの選手たちを少し身近に感じ始めたのでしょう。

 

さあ、それではここから僕が最近見た動画を一部紹介したいと思います。

 

①Rio Replay: Men’s Single Sculls Final Race

https://www.youtube.com/watch?v=67Jqvum3L2k

リオオリンピック2016の男子シングル決勝の動画です。高校の時にレース展開と結果だけ顧問から聞いていたような気がします。観客が目で見ただけでは結果が分からないような写真判定が行われる伝説的なレースです。NZのMahe DrysdaleとクロアチアのDamir Martinの激しい1位争いが魅力です。最後はDrysdaleがバウボール半個分の差で金メダルを獲得しました。これにて2012年のロンドン、2016年のリオを制した彼はNZのレジェンドとなり、3年ほど前に代表を引退しました。

 

一方35歳のMartinは今年のパリオリンピックにも出場するようです。彼の軽快そうな漕ぎは個人的に結構好きです。最近のレース結果を見るに少し厳しいかもしれませんが次こそ金メダルを取ってほしいと思います。

 

(それといえばシンコビッチ兄弟も2人とも35歳ぐらいですね。そろそろクロアチアは世代交代とかあるのでしょうか)

 

②NZ M8+ 500m piece

https://www.youtube.com/watch?v=8QOQbYSGab4

今の僕のなりたい姿です。エイトの動画はしばしば1人や2人下手な人がいることがありますがこの動画にいる人はみんなうまいです。そりゃあそう。だって2020東京オリンピックを制したKiwi Eightですから。先日行ったNZ遠征中に目撃した人もたくさん乗っています。

 

ちなみにNZ遠征中にNZ代表選手に会ったら反応できるように顔と名前を少し覚えました。おかげでこの動画ではみんなサングラスをかけていますが僕は彼らの顔を見るだけで名前が分かります。

NZ遠征の時に世界記録男Robbie Manson と撮りました。でも彼はKiwi Eightのメンバーじゃないです。

 

こちらNZ遠征中にMatt Dunhamの私物を頂きました。彼は2023年ビーチスプリントの大会で優勝しています。でも彼もKiwi Eightのメンバーじゃないです。

 

③2023 World Rowing Cup Ⅲ – Men’s Single Sculls – A-Final

https://www.youtube.com/watch?v=5vjk1gOcjdQ

際立っておもしろいレース展開はありませんがその分ローイングの大会としてリアルですし、僕が知っている選手、つまり最近の大会で好成績を収め続けている選手が多く出ているので気に入っている動画です。

 

この動画には選手のローイングのスタイルや目指すレース展開の違いが如実に表れています(全員がそれを達成できているとは限らないと思いますが)。加えて2023年ワールドカップ第2戦の動画と見比べてみると各選手が前回大会での結果を生かして対策をしてきたことが分かります。

 

あとはOliver Zeidlerが一人勝ちしているところを見るのが気持ちいいというのもあります。水泳選手であった彼がローイングを始めたのは20歳と遅めであるのにも関わらず、最近のワールドカップで優勝し続けています。強すぎです。パリオリンピックの金メダルの最有力候補といえるでしょう。

 

短いレンジでスパスパ漕いで500m地点通過時には2位と一艇身以上の差をつけるロケットスタートや時速20㎞を超える爆発的なラストスパートは誰も真似できません。彼が辛そうにラストスパートで力を振り絞るところを見てみたいものです。

 

あとこの動画には荒川選手がいることも忘れてはいけません。第2戦に続いてA決勝に進んでいるのです。ちなみに第2戦では見事3位に入り、実況者もhistoric moment と言っていました。この動画では4位になったものの、安定した高いレートと強いコンスタントで他の選手を追い越していく姿は圧巻です!

 

あと、他の選手は途中であきらめたり、予選では手を抜いたりすることも多い中で荒川選手は2000m最初から最後まで真剣に漕ぎ続けるところがいいですよね。

 

どうだったでしょうか?今回のブログはあまりにも一般向けでなさ過ぎたような気がします。せめてローイング関係者の共感を得たいところです。その上でローイングの面白さを感じられる人が一人でも増えたら嬉しいです。

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