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全国で順位をつけること

 みなさんこんにちは。1回生COXの西尾智志です。今まで2回ほどクルー紹介を書いてきた記憶がありますが今回こそが正真正銘初の個人ブログです。昨年夏からブログを読んでいたので(⁉)自分が書く側になると何とも不思議な気持ちです。1回生ラストの当番ということを知り、何を書こうかなーと思っていたのですが、「あ!締め切りが新人選2日後じゃん!」と気づいたため新人選の振り返りブログとすることにしました。最後までお付き合いいただけると大変うれしいです。

 今回の新人選、僕は男子対校付きフォア駿で出場しました。結果は先日投稿されたブログの通り6位入賞。僕にとっては旭丘高校時代から通して、全国最高順位でした。しかし、結成時からメダル・優勝を目標としていたクルーとしては悔しい結果となってしまいました。

 昨年を超える好成績で入賞を果たしたこと、上位クルーと対等な戦いができたことはかなり大きな収穫であったといえますが、もう少しだけでも上の順位に到達できなかったことには悔いが残ります。この機会、せっかくなので具体的に振り返っていこうと思います。長くなるかもしれませんがご容赦ください。

 瀬田川の練習から、日を追うごとにみるみる艇速が伸びて安定感も増しているのを感じ、好タイムも叩き出していたのもあったため、かなりの自信をもって戸田に入りました。練習でもよい感覚を確認して臨んだ予選、そこまで良い手ごたえは感じられませんでしたが1着。しかし、目標としていたタイム順2位以内に入ることができず、準決勝でT経大とR命館大という強豪と争うことに。

 迎えた準決勝。スタートが決まり、300m時点では水をあけて1位だったものの、500m手前からスパートを入れてきた立M館に迫られ、800mごろからバウボールが出たり出られたりの熾烈な争い。結局1000mを過ぎてから出られ、1艇身差をつけられて2着に甘んじることになってしまいました。もともと立命Kが速いのは分かりきっていたことで、勝てるかどうかは五分五分だと思っていましたが、圧倒的な経験とフィジカルの差を見せつけられた気がしました。普段から1艇身はある程度接戦だと思ってはいるものの、この1艇身には埋められない大きな差を感じてしまいました。自分がアタックを入れれば相手の漕手から上げようと声がかかって余計離されてしまうような、COXとして屈辱的なレースをされ、今までに感じたことのない種類の悔しさを感じました。このクルーをAFinalに導けなかった自分に腹が立ち、何度も何度も水面を叩き、涙を流した記憶は今も脳裏に鮮明に浮かびます。

ゴール後、悔しがっている写真
こういう写真を撮っていただけるのもありがたいです

 

水を叩いている写真に混ざっているせいで僕がデッドウェイトを叩きつけたと勘違いされているようです。んなわけ。
叩きすぎです。あと2・3回は叩いた気がします。おかげで手のひらが腫れました。あほちん。

 

 そして、仕方がない、いったん切り替えて1着を取ろう、とクルーで話し合って臨んだBFinal、スタートで出られ、コンスタントで詰めるところまでは想定通り。僕もかなり攻めたコマンドをたくさん入れました。クルーの皆さん、信じて上げてくれてありがとう。1500m地点では、かなりいい漕ぎを実現できた上にキャンバス差まで詰めたものの、1600mのところでブイの間隔が急に広くなり、見えなくなってしまったため、先のブイを探しつつラダーを切るのに集中してしまいました。そのせいで相手のN体大が上げて離されたのに気付くのが遅くなり、スパートを早められずそのまま敗北。クルーメンバーは僕のせいではないというような雰囲気を作ってくれましたが、負けたのは僕のせいではないかと未だに考えてしまいます。マイナスなことばかり言っている気がしますが、今回、大きな収穫はクルーが全国レベルでかなり戦えることを示せたことです。メダル・優勝を目標に掲げた中で、もしかしたらメダルも取れたのではないかという内容のレースができました。自分がその一員となれて本当に幸せです。

 ところで、ずっと考えていることがあります。COX次第で順位は少なくとも1つは変わる。コマンドの出し方やラダー技術、漕手に与える安心感など、あらゆるところでCOXは艇速に貢献もしうるし、抵抗にもなりうる。だからこそ、普段の練習から1つ1つの言葉の選び方やトーンまで、細かいところまでこだわって乗艇しなければならないと。果たして今回の自分は、順位を良い方向に1つでも変えることができたのでしょうか。

 そう考えるようになったきっかけは、高2の3月に出場した全国選抜にさかのぼります。4着までが順位をつけられる準決勝で僕のラダーミスでブイパコしてしまい、0.09秒差の5位で敗退してしまったこと。その頃の自分を考えると、今はだいぶCOXとしても、精神面でも成長したなと思います。インカレでは、先輩方に導いていただき全国で初めて順位をつけることができ、今回はさらに高い6位を取ることができました。もうボートを続ける気が薄れていた僕を熱心に勧誘していただき、1回生からこうして全国大会に出る機会を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、これで満足していたら終わってしまいます。もっともっと成長して、クルーに勝ちをもたらすことができるCOXになれるよう、さらに精進します。長くなってしまいましたが、今回のブログは以上です。12月1日には東大戦も控えています。必ず東大を倒します。これからも応援よろしくお願いします。

永遠の戒めです

 

帽子深くかぶりすぎて目が見えない自分

 

これも大好きな写真
たなちーさん本当にありがとうございました
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