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筆者の気持ちを答えよ。

自分の気持ちを書くタイプでした。阪上由夏(さかうえゆか)です。

こないだのBR練習2班。笑顔が素敵

新歓が始まりましたね。前回はお世話になった先輩方に向けて書いたので、今回は新入生のことも少し考えながら話そうと思います。🌸

 

合格してまずやるべきことは入学手続きですが、同じくらい重要なのは所属できるコミュニティ探しです。これはある意味で履修登録よりも重要な作業で、履修登録は最悪半年飛ばすだけで済むのに対し、新入生の時期に所属できるコミュニティを見つけられなかったないし間違えたという認識は、今後4年間全体の価値を毀損する場合があります。このため、入学手続きと新歓の2者は大学4年間の価値に大きく関わるという点で共通しているのです。なお、ここでの価値とはその時間を通して得られる幸福の総量を指します。

一年生の新歓期を新歓の適齢期と呼ぶならば、限られた適齢期で最後まで添い遂げる相手を見つけなければならないところは結婚と似て※いますね。そんな新歓と結婚にはもう一つ共通点があります。それは、ノリと勢いが大事だということです。

 

女優・樹木希林は結婚を「物事の分別なんかついてたらできてない」と言いました。これは新歓にも言えることで、既存のコミュニティに単身で乗り込むのはある意味分別がついていればできないことです。新しい部活を選ぶ時期というのは、みんなが同じことをしている時期だからとか、生活環境自体が大きく変わったからとか、そういった要因で誤魔化しが効いているから新しいコミュニティを選べる部分が大きいと毎度思います。

 

 

過去のブログでも触れましたが、私は人が生きる意味は幸せにあると考えています。そして、こと自分の人生については、その意味を最大限高めるために最大の努力をすべきだと思っています。これは、全ての人が等しく幸福になりたい中で、偶然や優しさから私の幸福に寄与してくれた方がいらっしゃるなら、その寄与を上回って幸福を創り出そうとしないのはそうした方への失礼だと自分では思うからです。

 

合格の知らせを受け取って以来、私はずっと学部生としての4年間を最大限生かさなければならないと思い続けてきました。

院に進学しても、学部卒で就職しても、この4年が最も自由な期間ときいている。充実した4年間であらなければならない。学ばねばならない。働かねばならない。そして、楽しまねばならない。この種の呪いは新生活につきものですが、自分には4年に亘る最適解を選ぶのは難しく、昨年の新歓期は先輩方がくださる楽しさで苦痛を紛らわせていたようにも思います。

 

入部後もこの呪いには向き合ってきたつもりですが、いまだに最適解への自信はありません。入部が間違っていなかった(今後も常に間違いない)のは大前提として、過去の行動をより正しいものにするのは現在の行動です。部で得られた幸福を人に返せているのか、今この瞬間の生き方は誤りでないかと不安に感じます。

 

 

1月以降の2か月間は腰の故障の影響で合宿所に来ることが少なくなり、その間に沢山の人とお話ししました。それぞれにご事情がある中たくさんお時間をいただいて、話しているだけで幸せで、本当に贅沢な時間でしたが、この時間の一部はボート部がくれたものでもあります。

きらきらのおだんご どっちが私かな

少々余談ですが、私がボート部に入った理由は大まかにいえば新歓期の姿勢に惹かれたからです。知らない人をこんなにもてなせる綺麗さに惹かれたし、その構造や生まれ方が知りたいと来る度に思いました。新人期も秋季も冬季も、いろいろなことで何度も同じことを思っています。同じになるのは難しくても、せめて近づく方法が知りたい人がたくさんいる。

 

こうした人とお話しする中で、自分にとっての幸せや学部4年間の在り方を整理できました。幸福は目的として手堅く獲得するものというより、これらの会話のようにしたくてしたことに付いてくる側面が強いし、自由な4年間は考えて有効活用するというより、その4年で何をしたか後から見る方が幸せです。その意味で私がこの二者に向き合うには、ノリと勢いのような力が必要なのかもしれません。

 

だとすれば、振り返る後ろを作らんとする新入生にこそ、この後押しは重要ではないでしょうか。新生活等にかかわる不安を解消し、ノリと勢いで入れるような新歓が夢ですね。

 

 

今日、外からのお客様にボートを漕ぐ理由を聞かれました。漕いでいればいるほど感覚を言葉にするのが難しそうな質問です。皆さんならどう答えますか。

私の答えは「それを知るため」です。漕ぐ理由は人それぞれですが、オールを通して他者と繋がり、人を知れたらいいなと思います。

 

※:本題は当人の幸せで、適齢期はそうでない点も含む

 

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