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敗北から学ぶ

こんにちは。3回生の池田です。
盛夏の候、みなさまには変わらず健やかにお過ごしのことと存じます。

さて、今日はもう2週間も前のことですが、上回生から見た東大戦について思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。まとまりのない文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

私は昨年の冬季、当時の1回生、現2回生と小艇に乗る機会がとても多く彼らの成長を真近で見ていました。彼らの姿を見て、東大戦に向けて頑張っているのだから自分が足を引っ張ってはいけない、一緒に強くなろう、と練習に励んでいたのを覚えています。個人的に、私は東大戦エイトに乗ることができなかったのでせめて自分が一緒に乗った後輩たちにその夢を叶えて欲しい、そういう気持ちでした。

朝日レガッタでは2回生たちと東大戦母体エイトで出漕しました。私のシートはバウだったので全員の動きを後ろから見ることができ、特に近くのシートに座っていた人たちには色々な声かけをしていました。組んだ当初からそれなりの艇速は出ていましたが、そこから伸ばしきることができなかったことを今でも少し悔やんでいます。また乗艇後ミーティングでも上回生が話すことが多く、誰のためのクルーなのか、と疑問に思うこともありました。

いざ、東大戦エイトを組んで以降、なかなか苦労しているようではありましたが、私たちの代のクルーよりも雰囲気は格段によく、きっとみるみる成長してくれることだろう、と思っていました。自分も少し気になっていたので度々、「今どんな感じ?」と聞いたりしていました。

迎えた東大戦、私は船台でレースを見守っていましたが、1.5艇身ほどでしょうか、離されて通過しました。結果は皆さんご存知の通りでしょうが、私は率直に「あのメンバーでも負けるんだなぁ」と思いました。自分の同期が負けた時と同じくらい悔しかったです。

でも、2回生はこれでは終わりませんでした。東大戦が終わってから、2回生でミーティングをして、部にとっても重要な問題提起をしてくれました。その中でも思ったことはすぐ言うとか、本当に大切だと思うし、実際、東大戦が終わった後に2回生とペアに乗りましたが、「今どう感じているのか」、とか「どこをどう狙っていてどうしたいのか」、をその場で言ってくれて私は嬉しかったです。

ここから2回生はインカレ・新人選がありますが、持ち前の仲の良さを活かしてどんどん成長していってほしいです。これからのボート部を背負う人材ばかりだと私は思っています。

さて、一つの問題提起として東大戦前に2回生がよく、「応援してくれている人たちのためにも〜」と言っていたのを思い出しますが、それと同じくらい「自分が、もしくは自分たちのクルーが応援に値するクルーなのか」、ということをもう一度考えてみる必要があると思います。

応援してもらえるには何が必要か?艇速?もっと大切なことがあると思います。それは立ち振る舞いだと思います。物事には道理もあるし、親しき仲にも礼儀ありです。たとえ、上回生だから、上位クルーだからと言って傲慢になってしまってはとても応援したいとは思えません。(少なくとも私は)そういえば、私が今まで出会った強い人たちは傲慢というより自信があって、なおかつ礼儀正しい人たちばかりであったと思います。

これからシーズンも最も大事な時期に入っていきます。応援していただける機会も増えるでしょう。そんな中でも応援したい!と思ってもらえるような団体、クルー、個人でいましょう。

最後になりますが、日頃から応援していただいているみなさま、今後とも京都大学ボート部をご支援いただけると幸いです。

写真はある週の始めに「2000エルゴでベスト出したら飯おごるよ」と2回生に言ったところ見事に3人がベストを出し某餃子チェーンで食べ放題させた時のものです。

3回生漕手 池田雄一

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