お世話になっております。中川仁湖です。
戸田入りする日の新幹線の中で、このブログを書き始めたのですが、この4年間で出会えたみんなのことを思い出すと涙が止まらず、ブログを書き進めれない日々を送っていました。遅くなってしまい、すみません。
私は愛情を見つけるのがとても好きです。
それは、ケーキ屋さんの前でケーキを眺めている家族の姿だったり、銭湯で定期的に会うおばちゃんたち同士の会話だったり、鴨川で恋人たちがお互いに向ける視線だったり。愛情が表れる瞬間に立ち会えることが、生きてて良かったと思える瞬間でもあります。
ボート部での4年間は、振り返ると、毎年愛あふれる年を過ごすことができていました。順風満帆な4年間とは決して思わないですが、たくさんの人に出会い、支えられ、ここまで続けることができたと思います。
自分はもらった分の愛情を返せていたのか不安になるほど、優しく、愛情深い素敵な人たちに巡り合うことができました。
1回生。
同期に出会いました。
やめてしまった人も部にいる人もみんなずっと大切に思っています。たまたま同じ時期にボートに惹かれる感情を持っていて出会えたわけですが、116期の1人としてこの部活に関われたことは、私の誇りでもあります。
「あいの里」を一緒に見てくれる人。いくらちょっかいかけても対応してくれる人。色々語り合った人。私が持ってないところをいっぱい持ってる人。同じ歌詞を永遠に歌い続ける人。掃除機のようになんでも食べる人。情にとても熱い人。深く考えていて、行動に移せる人。色々言い合える関係になれた人。人のことちゃんと見てる人。他人を救うやさしさを持っている人。みんなに自慢したくなるほど魅力が詰まっている人。「いいところ」をたくさん持ってる人。いつもそばで支えてくれた人。かまうと少し照れた感じになる人。いつも美味しい飲み物一口くれる人。
今部にいる16人、個性豊かだけど、似てるところもいっぱいあって、兄弟みたいにちょっかいかけあったり、しょうもないことで笑い合ったり、励まし合って死ぬ気で頑張り続ける姿に間近で触れることができてとても幸せでした。
たくさん頑張ってきたね。4年間本当にお疲れ様だよ。

そして、同期に出会わせてくれた新人コーチや当時部員だった皆様も、新歓期、新人期、そしてその後も、たくさんお世話になりました。
2回生。
香川さんの年です。
2年前まで京大で社会人コーチをしてくださっていた香川さんに救われてきた回数は数え切れません。こんな大人にいつかなりたい、と心の底から思える人です。
香川さんと出会ってなかったら、今ほどボートを好きでいられてるかわからないくらい、ボートの楽しさや奥深さを教えてくださり、自分が見てた世界の小ささに気付かせてくれました。私以上に私のことを信じてくれ、自分の漕ぎの強みを最大限に伸ばしてくれました。引退された後も、レース会場で悩みを聞いてくださったり、応援の言葉だったり、いつも女子部のことを気にかけてくださり、香川さんが女子部の側にいてくれることはとても心強かったです。

私も人のいいところを伸ばせる人間でありたい。
3回生。
2回生のインカレ期間から肋骨を怪我し、エルゴも乗艇もできず、ボートと少し距離を置かなくてはならない期間だったにもかかわらず、追い込みが足りないと思い、どんどんボロボロになっていきました。今であれば、休みなさいと思えるんですけどね。
その時見てくれていたトレーナーの紗智さんには大変なご迷惑をおかけしました。めげずに向き合ってくださり、無事に4回生でのラストインカレを迎えることができましたよ!ありがとうございます。
屋内バイクばかりしていた私を気にかけてくださり、(明らかに山なのに)峠と言ったり、目的地到着直前や急な坂で追いつけるわけないスピードを出したり、たくさん自転車モーションを開催くださった中村さん。コーチとして復帰までのメニューをたくさん考えてくださり、サポートしてくださったふくみさん、吉正さん、紘子さん。秋季で無事復活を果たせるようコーチとして指導してくださった古郷さん。疲労骨折して、ボートと距離ができたはずなのに、いろんな立場のいろんな人が関わってくださった年で、みなさんのおかげでインカレを迎えることができます。
4回生。
女子主将を務めるになった年です。この年は女子部のみんなの年です。
みんなにとってどんな主将でいれたでしょうか。振り返ると、失敗ばかりで、同期や後輩、コーチの優しさに甘え、たくさんの迷惑をかけてしまったように感じます。この選択で良かったのだろうかと、自分のした判断に悩むこともありましたし、正解だったかわからないことはたくさんあります。
みんなが1年間側にいてくれて、頑張る姿を見て、とても頼もしかったです。
私が1年間やってこれたのは、ハラマオさん、古郷さん、ちー、こはる、あかね、ゆき、はるなちゃん、ゆかちゃんのおかげです。
力になれることは少なかったかもしれないけど、ボート部に入ってくれて、ここまで続けてくれてありがとう。
そして何より、どうしても京大で勉強したいからと言って浪人させてもらったけど、大学のほとんどをボートに注ぎ込むことになって、それを見守り、支えてくださった親には、感謝しかありません。
入学前の自分が1番選ばなかったであろう人生の選択をしたことは、思い描いていた大学生をしていたら交わらなかったかもしれない人たち、価値観、景色に出会う最高の選択でした。悔いはありませんし、生まれてきて良かったです。ありがとう。
京都大学ボート部の監督・コーチの皆様、OBOGの皆様、気にかけてくださった外部のコーチの皆様、仲良くなれた他大学のボート部の子たち、応援にきてくれた高校の友達にも特大の感謝を!

1人でもいいから、出会えて良かったと思われる人間になる
ことをモットーに生きてきているのですが、誰かの出会えて良かった人間になれたかな。
もう少しで引退です。泣き虫な自分は、戸田入りしてから今日まで、毎日誰かのことを想って泣いてしまっています。最終日、大丈夫かな。みんなで集まった時に泣きすぎて何も言えなくなってても、どうか温かく見守っていてください。
なんなら一緒に泣きましょう。
ハグとかでもしよう。