コンテンツへスキップ

克己心

初めまして。119th漕手の畑井祐哉(はたいゆうや)と申します。初回ということで、少し私の身の上話をしたいと思います。

私は大阪府のある港町で育ちました。あまり知る人はいませんが、自然豊かで海が澄んでいて、夏頃には海水浴客で賑わいます。身近な海は私の心のよすがであり、つらいときにはよく海の青とさざ波に癒やされたものです。そんな町で私は成長し、中学校に入学したときには、友人に誘われて卓球部に入部しました。私は弱かったですが、弱いなりに筋トレを頑張ったり、技術を磨いたり、策を練ったり。仲間と相談して、互いに互いを高め合うこともありました。こうした切磋琢磨が運動部のアツさであり、魅力だなと思います。

それから岸和田高校というところに進学してからは生物部に入部しました。卓球部もあったのですが、新しいことをやってみたい気持ちがあっての決断です。友達とバカやったり、たまには真面目な発表会に行ったり、生物愛を高め合う充実した時間を過ごしました。そして、京都大学理工化学科に入り、現在に至ります。「生物部なのに化学?」とはよく言われます笑

 

次はボート部に入部した経緯について記したいと思います。

受験期に運動不足を感じたので、なんとなく大学に入ってからは軽い運動系のサークルに所属しようかなと考えていました。どこの新歓に行こうかと悩んでいましたが、京都に引っ越して次の日になんとコロナウイルスに感染していたことが判明しました。一人布団の中で悶えながら、行くことができなくなった新入生説明会や新歓のことを考えていました。入学式に間に合ったのは不幸中の幸いでしたけどね。その後は右脇腹に謎の鋭痛が走り続け、とてもじゃないが運動できる状態ではないなと思い、またも新歓に行く機会を失ってしまいました。痛みが引きかけてきたとき、生協の食堂から出たところをボート部の先輩(どなたかは忘れてしまいました)に捕まえられ、「すき焼きだけでもいいから来て!」と言われて新歓に行くことに決めました。もちろんやっと巡り会えた良い機会だと思ったからでもありますが、京都に引っ越してきてから自炊続きで、長らく牛肉を食べていなかった私にはとても魅力的な提案でしたので。ローイングという未知のものにも興味がありましたし。いざ瀬田川に臨むと、立て続けに起こる不調で心が疲れていたからか、故郷の海を思い出し、心が洗われたような気がしました。これも入部したきっかけの一つだったのかもしれませんね。エイトの快走感に美味しいすき焼き、優しい先輩方。たった一日で入部しようという方に気持ちが傾きました。朝乗艇の早さや、なかなかに詰まった練習スケジュールには驚きましたが、今の自分から脱却できるのではと、挑戦してみたくなりました。というのも、私には寝ぼすけだったり怠惰だったりするところがありまして…それでも入部するか悩み、最終的にゴールデンウィーク直前のギリギリのタイミングでボート部の一員にならせていただきました。

 

同期のみんなや先輩方といると笑顔になることが多いです。朗らかな人が集まるので、周りも心がほぐれていくような素敵な雰囲気で合宿所が満ちていると思います。入部してよかったです。でもやっぱり練習はきついですね。同期との力量の差も切に感じます。もともと体格に恵まれていた訳でもなく、限界まで自分を追い込める気概をもっていた訳でもありませんでしたし。ただ少しずつではあるものの成長しているのも感じます。まずは昨日の自分を超えていく。そういう思いでこのブログのタイトルを決めました。高校の物理学の先生がよく使っていた言葉ですね。持てる力で自分をどんどん更新していって、その先になにかしら頑張ってよかったなと思えるような結果があってほしいものです。ボートと交わるとは思いもよらなかった人生ですが、報われると信じてこれからも練習に励みます。応援よろしくお願いします。

タグ: