こんにちは。2回生の野口比呂です。
去年の夏頃、てらちが「北海道探訪記」というブログを書いていました。僕も最近九州に一人旅に行っていたので、てらちに倣ってこの九州探訪記を書こうと思った次第です。てらちのブログを読んでいると、彼とは旅行先で訪れる場所の好みがすごく合いそうだなと感じます。それぞれ一人旅好きなようですが、一人旅×2みたいな感じでもいいから一緒に旅行したらとても楽しそう。てらち、また旅行誘ってね。
九州探訪記
0日目:2/18(水)パソコンと睨めっこ
もともとは天気に合わせて2/21からの計画でしたが、直前で後半が雨予報に。旅行3日前の夜に「明日から行こう」と急遽前倒しを決めました。そこからは地獄の再計画です。三連休と重なりホテルが全く取れず、20時間かけて練ったプランを白紙に戻しては予約とキャンセルを繰り返す一日。しかし、この判断がのちに功を奏することになります。
1日目:2/19(木)京都→大阪泉大津→フェリー

期待に胸を膨らませてフェリーに乗り込み、旅行スタートです。ライトアップした明石海峡大橋をくぐる時刻に合わせて甲板に出ると、海上の夜は信じられない寒さでした。でも、明石海峡大橋、なかなか写真映えして良かったです。

2日目:2/20(金)下関→唐戸市場→宮地嶽神社→北九州
この日のメインは宮地嶽神社です。この神社は山上の鳥居から海岸まで道が一直線に伸びていて、年に2回、2月と10月のそれぞれ10日間だけ、その一直線上に夕日が沈む絶景「光の道」が生まれます。18時の日の入りに対し、整理券配布は14時。この時間を死守するための慌ただしい1日が始まりました。
下関に着くと早速レンタサイクルを借りて、関門トンネル、門司港レトロ(福岡県)、そしてまた関門トンネルを渡って唐戸市場(下関)という10キロのサイクリングから始まりました。壇ノ浦の闘いの場となった関門海峡に歴史を感じつつ、朝日に照らされる海面を眺めながら自転車で駆け抜ける心地よさは格別です。

唐戸市場では名物寿司バトルに参戦してきました。どれを食べようかと考えながらゆっくり過ごす時間は僕にはないので、あらかじめどの店で何を買う、という戦略を立てた上で臨みました。市場に着いた頃には既に人気店には数十人の行列ができていましたが、計画通りにお目当てのお寿司たちを揃えることができました。晴れ渡る空の下、関門海峡を眺めながら食べるお寿司は言うまでもなく絶品。贅沢なブランチでした。


電車を乗り継いで神社に13時過ぎに着くと、整理券配布の列には既に30人ぐらい並んでいました。(まだ日の入りの5時間前です。)整理券には番号が書いてなくて、あくまでも神社の敷地に入るための入場券にすぎないということでした。つまり、一度列を抜けたら後ろから並び直さないといけない制度のようです。しかし、前後のおじさん達に「交代で並びませんか」と提案すると快諾してくれたので、2時間ほどの散策時間を確保できました。列に戻ってから3人で話していると、1人は3週間かけて東京から九州を車で旅をしている人、もう1人は写真が趣味で日本各地の写真を撮り続けている人で自分の知らない世界を知る貴重な時間になりました。肝心の夕日は一番いいところで鳥居に少し隠れましたが、快晴の下で見られただけで大満足でした。

夕日を見た後は、小倉に移動して高校の友人の家に宿泊。
3日目:2/21(土)北九州→別府→大分→阿蘇
泊めてもらうだけの予定だったのですが、その友達もちょうど別府に行きたいと思っていたということで急遽一緒に行くことに。朝イチから人生初の泥湯を体験して、地獄蒸しプリンを食べ、海地獄に行き、別府の街に立ち昇る湯気を眺めました。泥湯は混浴エリアの作りが予想以上にオープンで、今時こんな所があるのかと少し驚きでした。

4日目:2/22(日)阿蘇山→牧内温泉
この日は草千里と大観峰に行くことを目標にしていました。「目標」というのは、ヒッチハイクが失敗したらバスの時間の都合上大観峰には行けないからです。(阿蘇のアクセス、観光地なのに悪すぎな気が、、、)しかし、前日21日は草千里の野焼きがあって当日22日は阿蘇一帯の野焼きがあることを前日初めて知りました。阿蘇一帯の野焼きがあると草千里は交通規制で行けないらしいです。結構焦りましたが、逆に言えば野焼きは一年に一回しか行われないので、その野焼きを大観峰から見られるのはすごくレアということで、大観峰行きのヒッチハイクに絞ることに作戦変更しました。
野焼きに間に合わせるため、朝5時起き(ボート部の練習ではありません、旅行中です)で、電車で阿蘇の道の駅まで向かい始めましたが、もう道の駅に着くというところで強風のため野焼き中止との発表が。野焼きが中止になると、野焼き見学目的に大観峰に行く人たちが行きません。その場合交通規制はなくなるので草千里には行けるのですが、もともと野焼きが行われる前提で交通規制の予定があるので、草千里に行く計画を立てている人はおそらくほとんどいません。絶望です。
そうこう考えているうちに駅に着いてしまったので、とりあえず草千里ヶ浜か大観峰行きの車を求めて、怪しくなさそうな人に声をかけていきます。(一番怪しいのは色んな人に声掛けまくっている僕だというのは置いておいて。)車は50台近くあったようですが、この日は漫画のワンピースの限定カードの配布日で、道の駅で車中泊している人の大半はカード入手が目的らしく、ヒッチハイクは難航しました。(熊本はワンピースの聖地のようです。)怪しいかどうか見た目で判断していたら埒が明かないと、途中からは片っ端から声をかけ始めました。もはや誰に声をかけたか分からず同じ人に2度声をかけるという失態も犯しながら(笑)
およそ1時間半、30組ぐらいに断られ続けたころ、お兄さんが僕の持っていたスケッチブックを覗き込んで、「ちょうどそっちの方行くから草千里ならいいよ」と言ってくれました。この時ほどテンションが上がったのは久しぶりかもしれません。その人は九州大学機械系院卒社会人一年目の方で、草千里に向かう車内で意気投合してすごく盛り上がりました。この後阿蘇山に登るらしく、僕もこの時既にヒッチハイクの難しさを感じて大観峰は諦めていたので、一緒に登っていいかと尋ねると、まさかの快諾してくれました。草千里に立ち寄った後、そのまま登山がスタートしました。

風が強すぎて最高峰までは行けなかったのですが、景色が一番良いところまでは登れたので初登山でしたが大満足です。最近阿蘇山の火口に観光用ヘリが墜落して火口には近づけない状態だったのですが、登山をしたことで火口からの煙を上から直接見れたという思いがけない良いこともありました。結果的に大観峰よりも随分高い所からカルデラの景色を見れたので、大観峰に賭けずに登山を選んだことは大正解でした。


下山後に一緒に昼ご飯に行くことになりました。阿蘇名物赤牛のお店はどこに行っても90分待ちとかでした。待つのは避けられないということで、番号札を取って、時間潰しに二人で温泉に行きました。まさか今日初めて会った人と一緒に温泉に行くなど想像していなかったのでびっくりです。
温泉に入った後の待ちに待った赤牛。久しぶりにこんなに高級感溢れる牛肉を食べました。2200円したのですが、なんとご馳走していただきました。本当に感謝しても仕切れないです。お礼をしたいと伝えると、「次、こうやって助けを求めている学生がいたときに手伝ってあげてよ」と言われ、その心の広さに感動しました。一生忘れられない一日になりました。

さすがに長くなりすぎたので、ここからは簡潔に。
5日目:2/23(月)阿蘇→上色見熊野座神社→高千穂峡→熊本
朝イチで厳かな雰囲気の上色見熊野座神社へ行った後、バスで高千穂へ。高千穂峡の壮大な景色からは、こんな地形が作られるのに何年かかるんだろうと思うと同時に、自分のちっぽけさや地球の偉大さを感じさせられます。




6日目:2/24(火)熊本城→水前寺→博多
この日からは文化を満喫する日です。
熊本城に行くと熊本出身で熊本城好きのバイト仲間に伝えたら、わざわざ熊本城観光案内をgoogle documentで作ってくれたので、それを頼りに4時間ぐらいかけて見学しました。熊本地震の悲惨さと、市民の熊本城に対する格別な思いを感じました。早く復旧した姿を見たいです。


7日目:2/25(水)太宰府→小倉城→フェリー
旅行中唯一の雨の日でした。太宰府と言ったら勉学の神様というイメージが強いですが、院試はまだ遠いので健康祈願をしておきました。
小倉城、想像していたより立派でした。日本のお城の中でもかなり大きい方だそうです。僕はお城に行くと、展示物見学8割、建物見学2割という感じで、ほとんど歴史の勉強時間になります。熊本城と合わせて、おそらく直近2年分相当の歴史を学びました。
8日目:2/26(木)フェリー→京都→バイト
行きのフェリーは贅沢に個室にしたので、帰りは節約のため大部屋で。2段ベットで僕のところは相方不在だったので、1人部屋と何ら変わりなく快適でした。
お金を使いすぎたので、午後からはバイトに。早朝大阪に着いて、一度家に帰り、また大阪で勤務という謎移動です。
今回の旅のハイライトはやはり阿蘇でのヒッチハイクです。初対面の人に勇気を持って明るく話しかけ続けたことは大きな経験になりました。そして、ヒッチハイクに協力してくれた方の優しさには、初対面の相手にここまで親切にしてくれる人がいるのかと胸が熱くなりました。偶然同じ場所に居合わせた、普通の生活や旅行だけでは接点のなかったような人々との思いがけない巡り会いが人生の財産になることを身に染みて感じました。こんな風に自分の世界を広げる旅にこだわりたい。その土地ならではの、一期一会の出会いがある旅が好きです。

