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Appendix

3年前、僕が1回生の頃、初めてインカレを見に行きました。その時、僕をボート部に誘ってくれた友人(高校の同期で、現役で北大に進んだ友人)が、観客席前のコース際で北大のレースを全力で応援していた姿を、今でも鮮明に覚えています。観客席には日陰があるのに、なぜこんな炎天下の中で応援するのか尋ねると、彼は「選手が頑張っているのだから、日向で応援するのは当然だ」と言い切りました。その言葉を聞いて、この競技に大学4年間をかけてもいいと思った瞬間でした。

 

2026年8月22日。僕が人生で初めてオールを握った日から1218日、瀬田川での最後の練習で、2000mのTTがありました。TTを終えて名神橋脚を漕ぎ上がったとき、新歓の頃の記憶がふとフラッシュバックしました。あの頃はマコンのオールを握って、ただ前後に動いていただけだったのに、随分成長したものだと思いました。とりわけ一番成長できたのは、最後の365日間でした。肋骨を骨折してクルーを降り、多くの人に迷惑をかけました。それでも復帰し、「最後のインカレは一緒に出たい」と言ってくれた駿のみんなには、心から感謝しています。

 

怪我をしていた間は、先輩方にメンタル面を支えていただきました。中でも畠さん、梅澤さん、仁湖さんには特に感謝しています。また、日々を共に過ごし笑いをくれた後輩のみんな、特に最後の2週間、院試と競技の両立で滅入っていたときは本当に助けられました。スタッフの皆さんにも感謝しています。僕がしてきたリスペクトの表現といえば、スタッフを「さん」付けで呼ぶことくらいでしたが、それでも感謝の気持ちは変わりません。今回のプログレッションの良いところは、引退する人間の多くが「これが自分のラストレースだ」と自覚した上で、そのレースを迎えられることだと思います。去年の自分がそれをよく分かっています。117期のラストレース、全員で気迫を見せましょう。

 

やりたかったことが全てできたわけではない、思い通りの競技人生を送れたわけでもない。それでも、目の前の環境から逃げず、努力し続けてきた。だからこそ、1300日前の自分よりも成長できたと、胸を張って言い切りたいと思います。この環境を作り上げてくれたすべての人に感謝して、最後のレースに出場してきます。