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令和9年度幹部挨拶 副務・黒澤

平素よりお世話になっております。

今期の副務を務めさせていただくことになりました、118期の黒澤 陽貴と申します。

日頃よりボート部に多大なるご支援をいただいているOB・OGの方々、保護者様をはじめとする関係者の皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。

はじめに申し上げますと、私は他の部員より仕事ができたり、他の部員より視野が広かったり、ということには自信がございません。

私よりも優秀な部員は多くいます。自分よりも副務に相応しいのではないかと考える部員も多くいます。それでも私が副務として信任を得たのには理由があると思います。

私の意見ですが、誰も私に大きな業績や表立った活躍を求めてはいないと思います。私自身、幼い頃から偉大なことを成し遂げたり、目立って尊敬されるような人物になったりということに積極的に取り組める人間ではございません。しかしそうした表舞台で活躍する人を陰ながら誰にも気づかれなくともサポートしたいという思いがありました。私がスタッフとして入部した一因でもあります。

私の話になりますが、私自身他人にとても気を遣います。他人の感情を大変尊重します。思考の主語が他者です。おそらくそういう面を見て、私を感情面のマネジメントという枠で副務に置いてくれているのだろうと感じます。

今期における目標といった大それたものとは言えないかもしれないのですが、一人残さず全員がボート部で気持ちよく活動できるような空間作りに尽力したいと考えております。

ボート部はただでさえ個性の強い京大生が一斉に合宿所という空間に集まって集団生活を行う場所です。人は人と関われば関わるほど、喜びや楽しさも増えますが一方で悩みや葛藤も増えます。つまるところ、合宿所はそうした感情の集積地と取ることができると思います。

部員全員が目標に向かって努力をし続けていても、その土俵を整えるには感情の澱みをいかに適切に処理できているか、という前提が存在します。マクロな次元での話をするのに、ミクロな次元で整地ができていなければ、上手く物事は積み上がらないのです。私は誰にも気づかれないようなミクロな次元から部活にアプローチし、密かに部員の活動を支えようと、そのような思いでこの1年間取り組む所存です。

今年度の幹部を見るととてもバランスよく感じています。それぞれが全員別方向での長所を持っており、どこかに偏りすぎることがない。船頭多くして船山に登る、という言葉があるように全員がリーダーである必要はないのだと思います。私は幹部として誰か一人でも多くの人の心の拠り所になることができればと思います。

終始、抽象的な内容となってしまいましたが、せっかくこんなに先代の方達が残してくれた素敵な環境があるのだから、それを守り抜き引退時には次の代に自信を持って引き継げるような1年間を目指してまいります。

最後になりますが、歴史の長いボート部の副務を務めさせていただくことはとても光栄なことと感じております。冒頭に仕事が人よりできるわけではないと申し上げましたが、その自己評価に甘えることなく、決して名ばかりにならぬよう精一杯努力いたします所存でございますので、どうか温かく見守っていただければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。