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令和9年度幹部挨拶 主舵・西尾

お世話になっております。法学部3回生COXの西尾智志です。

インカレが、そして夏休みが終わり、また早朝練習が始まりました。そろそろ日本中のCOXにとってつらい時期が幕を開けるようです。ちなみに私のおともはヒートテックと薄手のウィンドブレーカー、ベンチコート、室内用モフモフサンダル、カイロなど、数えきれないほどあります。

さて、過日のインカレは対校男子舵手付きフォアで出漕しましたが大敗、日本一を目指すチームの対校クルーとしてあるまじき結果となりました。京大ボート部がエイトを含めた舵手付き艇をインカレ対校に据えたのは、2019年以来のことでした。舵手付き艇で再び日本一を目指すという、部にとって転換期となるべきこのクルーに久方ぶりの対校COXとして選ばれた身として、その責任を果たせなかったことに忸怩たる思いです。何よりも私を信じて背中を預けてくれた先輩3人と平井にはなんと言えばよいか、いまだに分かりません。

思えば、昨シーズンはお花見レガッタの対校エイトからインカレまで全て対校クルーに乗ってきました。その中で、果たして私はチームにとってプラスに働く存在であり続けられたでしょうか。

実は、インカレ終了後、次年度はCOXとしての第一線を退くか、本気で迷った時期がありました。準決勝、B決勝とクルーを勝ちに向かわせる一声を発することができなかった私が、次年度も対校に乗ったところで勝たせることができないのではないか、ならば後進に道を譲り、私は別の役割で日本一に貢献しよう、そのほうが部のためである、と。

ですが、そうはいかないのです。インカレには家族や高校ボート部の同期たちがわざわざ足を運んでくれましたし、ありがたいことに大会のたびに声をかけてくださる全国のボート仲間もたくさんいます。そして何よりも、周りには一緒に戦う仲間がいます。そんな人たちの期待(してくれているという前提ですが)に応えたいと強く思う自分がいます。だからこそ、私はもう一度、対校COXとして日本一を目指したいと思いました。そして、部のCOXたちにとって、(自惚れていると思われるかもしれませんが)何よりも高い壁であろうと決めました。

前置きが長くなりました。もしかしたら前置きの方が長くなってしまうかもしれません。就活をしているとよく耳にする「結論ファースト」にまるで逆行していますね。

今シーズン、私は新設されたポジションである【主舵】に就任いたしました。2015年入学の福森コーチは主舵のようなポジションは過去にもあったと仰っていたので「復活」という方が正しいのかもしれません。

まず、どうして【主舵】というポジションが必要とされたのかについて述べます。
過年度の幹部は就任当初より京大男子対校エイトの復権を掲げており、実際にお花見レガッタから関西選手権まではエイト、インカレでは舵手付きフォアに対校を置き、戦ってきました。これは、しばらくの間、ペアやフォアといった舵手なし種目に対校を設定していた京大ボート部の転換点であり、そんな状況の中で今後弊部が強くなっていくためにはCOXの成長が必要不可欠となりました。さらに、本年度は3回生に2人、2回生に1人、1回生に2人の計5人ものCOXが所属しており、COX同士で切磋琢磨し、高め合っていくためにもそのリーダーとして導いてゆく存在が望まれたと考えています。

COXは、1クルー当たり1人までしかおらず、また、上位クルーの座を巡る選考では競争相手ともなることから、どうしても互いにコミュニケーションを取りづらいポジションです。
しかし、そんな中でもそれぞれがCOXとして様々な経験をして感じたことを伝え合い、糧としていくことがチームとしての成長のためには必要不可欠であると私は考えています。

そして、技術的にも、精神的にも強くなったCOXたちが高いレベルで対校の座を競い合うようなことになれば、それは対校クルーだけでなく、部全体に良い影響がもたらされると信じ、これから1年間、必死に取り組んでまいります。

ここ2年間、日本一を目指すはずの京大ボート部男子はインカレでA決勝にも進出できておらず、対校については2年連続で入賞すら逃しています。この現状を打破し、来年のインカレで最高の景色を求めるためには、COXの実力向上はもちろん、部全体としてフィジカルやテクニックの大幅なレベルアップが必要不可欠です。チーム力の強固な京大ボート部を作り上げ、5年後、10年後に残る礎を築くため、幹部陣一丸となり努力してまいりますので、どうか、今後とも変わらないご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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