平素よりお世話になっております。令和9年度副将を務めさせていただくことになりました、3回生漕手の平井雅治です。どうぞ1年間よろしくお願いいたします。
実は、幹部に就任する時点では自分が1年間どのようなチームにしていきたいか全くアイデアも案もなく、ただエルゴが回る・実績を残しているというだけで幹部になってしまったモヤモヤ感は少なくともありました。
ただ、今ははっきりと「ボートを最高に楽しんで勝つチームにする!」という大きな野望を持っています。
そう思った経緯を少し説明させていただこうと思います。
2026年のインカレは対校M4+のストロークとして出漕しました。インカレ期間の練習は楽しくなかったというと嘘になりますが、濃青の対校として結果を残さねばならない、4回生の先輩方を清々しく引退させなければいけないと少し自分を追い詰めすぎた部分があったのも事実です。
インカレ後のオフでは普段できない旅行やいろいろな人に会うなどとても楽しい時間を過ごせた一方、ふとした瞬間や寝る前布団に入ったときに思い出すのはインカレ4日目の準決勝のことでした。思い出すだけで息ができなくなり、少しパニックになるような瞬間もあるほど若干のトラウマになっていました。
そんな中、現在の秋季期間に移行しました。社会人コーチの福森さんの協力のもと、3回生の強化方針を立ててみんなでトレーニングし、自身も今まで挑戦してこなかったシングルスカルで日々トレーニングを積んでいます。その中で、「あれ?トレーニングって考えながら工夫することってめちゃくちゃ楽しいし、面白いんじゃない?」とボートの楽しさ、面白さを再認識するタイミングが増えていきました。
そして9月の下旬にOBの山田紘暉さんとお話しする機会をいただきその最後にこう言っていただきました。
「トレーニングでキツさを追い求めるのもいいけど、もっと楽しんだらいいんじゃない?」
京大ボート部の偉大なOBの方の一言で1年間追い求めるべきチーム像はこれだ!と確信しました。
京大ボート部では未経験でも今まで部が培ってきたノウハウや設備で、全国の頂点を目指すことができる最高の場所です。そして、4年間かけてその頂を目指すことはとっても素晴らしく、有意義な時間であると思います。
しかし、それだけに執着し、苦しい思いだけをして、「ボートは楽しい!」という本質を見失ってしまっては本末転倒です。
部員の皆さん。特に男子部の皆さんは濃青ブレードの威信を取り戻すためにたくさんのトレーニングを積むことになるでしょう。苦しいことも少なからず出てきてしまうかもしれません。
そんな時に、こう考えるようにしてみてください。
「もっと面白くなる方法はないかな?」「もっとこの状況を楽しくできないかな?」と。
我々幹部は部員の皆さんが思いっきりこのボート生活、そしてこの1年を楽しんで過ごしてもらえるように頭をフル回転し協力し合って、その場所を提供していきます。
ですから、漕手の皆さんもスタッフの皆さんも、たくさん考えて頭を使って、工夫しながら日本一への道のりを楽しんでください。
そして、OB・OGをはじめとする京大ボート部を応援してくださる皆様へ。
ここ数年でインカレ日本一を一度も取れていないことは事実です。その瞬間を待ちわびてくださっている方がたくさんいらっしゃることも知っています。
我々はこの1年間、そして私自身もラストシーズンの1年間をインカレ優勝という大きな目標のために、日々の努力を惜しまないことをここに誓います。
ですがそれだけではなく、大学の4年間という貴重で短い時間をボートに費やし、そして最っ高に楽しい時間を過ごしているということも知っていただき、温かく見守ってくださると幸いです。
京大ボート部にかける最後の1年間、そしてインカレの最終日が終わったときに全員が最高の笑顔でいられるように1年間精進してまいります。
何卒応援のほどよろしくお願いいたします。
2026年10月15日 京都大学体育会ボート部・副将 平井雅治