どうも!
この前、全日本選手権で舵手なしフォアの三番で出場し、ラダーを切っていた、3回生漕手の浅井泰一郎です。
今日、夕エッセン(= ボート部での晩御飯のこと)に鮭のムニエルが出て、それがとても美味しくて、感動してブログを書いてしまいました。
あれっ!? 鮭のムニエルの話してたのに、しゃけ ねえじゃん!!
っと思った方。
すいませんでした。
鮭が美味しくて、パクパクと食べてしまい、写真を撮ろうと思った時には、
もう鮭がなかったのです。
代わりに、食べ終わった後の食器の写真を上げておきます。
さてさて、全日本選手権のことなのですが、
ぼくは、初めて今回のレースでラダーを切りながら漕ぎました。
ラダーというのは、舵のことで、スイープ種目の艇には必ずついています。
僕たちが、今回乗った艇は、4人乗りのスイープ種目の艇で、舵手(= 舵を切る人)がいない艇なのです。
舵手がいないので、代わりに漕手が足先でラダーを切ります。
今回は、そのラダーを僕が切っていたのですが、
まあ、まっすぐ進まない、といった感じで、
僕たちの練習場所である瀬田川では、なんとかうまく艇を進めることができたのですが、
いざ、試合会場の戸田コースでレースをするとなると、
蛇行しすぎて、コースのブイ(= レーンを区切っている小さい球体状の浮き) にオールをぶつけてしまったり、艇自体が隣のレーンに入ってしまったりと、
いろいろとやらかしてしまいました。
2015年ぐらいまで、舵手なしフォアの鬼と京大で語り継がれている岩本健志さんという方が京大ボート部にいらっしゃったらしいのですが、
岩本健志さんが残してくださった「4-極意の書」には、こう書いていました。
「京大のレースを戸田の500m地点の橋の上から見ると、まるでピンボールで遊んでいるかのような航路である。」
ぼくは、これを読んだとき、そんなおおげさな と思ってしまったのですが、実際は、まるでピンボールのようにジグザグに艇を進めてしまいました。
思えば、仙台大学や中央大学、立教大学は、審判艇から応援されず、まっすぐ艇を進ませていて、それらの大学はしっかりと上位の順位をつけていました。
また、岩本さんは「極意の書」でこうも述べています。
「ラダーが上手な人の条件があると私は思う。例えば、合宿所前の自転車の並びが乱れていることに気付いたのに直そうとしないし、そもそも自転車をまっすぐに停めようとしない人にはラダーを切ることははっきり言って無理である。普段から細かなことに気付く能力のある人でないとラダーは切れない。これは、少しでも直進からズレたと気付いてすぐに直さないと、その後の1本2本のためにまたさらに強くラダーを切って減速して航路を直さなければならない、という現象に通じるのである。」
普段から自分は割と細かいところが気になる性格だと思っていましたが、まだまだなのだと思いました。
合宿所でのルールを守るのは当たり前で、落ちてるごみを拾う、身の回りの道具は大事に使う、挨拶を徹底する、などなど
やっているようで、まだまだできていない当たり前のことがたくさんあることに気付かされました。
まだ試合で結果を残してもいないのに、なにか慢心していたのかもしれません。
まだシーズンは終わっていない。これからの僕たちをみてほしい。
次の試合は覚悟をもって臨みます。
三回生漕手 浅井泰一郎