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ありのままの東大戦

お疲れ様です。2回生漕手の伊藤です。東大戦では8+で7番を漕いで、一応クルーキャプテンもやっていました。今日がもともと元々ブログ当番で、渡辺君に東大戦について書いて欲しいと言われたので、2ヶ月くらいの東大戦練習期間のありのままの姿を書きたいと思います。少々長くなるかもしれませんが、まあ許してください。

僕たちの東大戦が始まったのは4月でした。冬季練習期間で現二回生は多くの退部者が出てしまい、回生だけではエイトが組めない状況になってしまいました。シーズンインの段階で漕手は7人だけになってしまい、ここで医学部に協力をお願いしようということになりました。例年なら朝日レの時に東大戦母体エイトが組まれるはずでしたが、このような状況のため2回生はほとんどがフォアに乗ることになりました。東大戦まで2ヶ月くらいしかないのにエイトに全く乗れないというのはまずいということで、僕たちはオフを献上してボートレースの次の日の朝みんなで集まってエイトに乗りました。これはその時の写真です。クソしんどかったです笑

そんなこんなで朝日レまで頑張った訳ですが、数少ない全学の漕手の中から怪我人が複数人でてしまい、東大戦エイトは崩壊しました。松本コーチの提案で医学部からさらに人を借りてくることになり、なんとか8人集めることはできたけど、クルーが完全に確定したのは東大戦まで1ヶ月あるかないかの時でした。医学部でエイトに乗ってくれた3人は医学部対校4+にも乗っていたため、中々フルメンバーで練習できる回数も少なくその一ヶ月で10回くらいしかできませんでした。

こんな状況例年だとありえないし、一般的には不利だと思いますよね。誰もが東大の勝利を確信しているという話はことあるごとに聞きましたが、少なくとも漕手、スタッフ含め二回生や、松本コーチ、練習のサポートをしてくださった武田理事長は京大の勝利を信じていました。

「練習時間は僕らの方が少なかったけど、乗り越えた壁は僕らの方が多いはず」

スタート前はそう自分に言い聞かせました(笑)。母体エイトを組めなかったのは裏を通せば上回生と乗って経験を積むことができる。実際朝日レで3rd4+に乗せてもらい自分は一緒に乗った上回生からたくさんのことを学びました。それぞれが上回生から得た知識などをみんな東大戦エイトに持ち込み、議論を重ねました。2回生に主体性が生まれたのは本当に良かったと思います。また、フルメンバーで練習できる回数が少なかったと言いましたが、その分一回の練習を大切にしましたし、それ以外の時は上回生に乗ってもらい客観的な視線から見ていただくことができました。(一緒に乗ってくれた上回生は本当にありがとうございました。)塞翁が馬という言葉がありますが、今思い返すと自分たちが勝てたのはない頭をしぼってピンチをチャンスに変えることができたからだと思います。

最後になりますが当日かけつけてくださったOB、保護者の方々、本当にありがとうございました。皆さまのサポートのおかげでなんとか勝つことが出来ました。去年一昨年、そして何より松本コーチの代のリベンジが出来て自分は本当に嬉しかったです。武田理事長も手厚いサポートありがとうございました。また良ければ練習見に来てください!医学部の3人と恭一は協力してくれて本当にありがとう。君らなら来年絶対に鉄門を倒せると思う!!

ほかの人が東大戦のレースについてとかスタッフもいろいろ書いてくれることを期待してこれくらいにしときます。ご精読ありがとうございました!

二回生漕手伊藤大貴