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やっぱりボートは辞められねぇ

こんにちは!
クルー紹介でもブログを書いた東大戦エイトのバウに乗らせていただいた福田です。

まず一言言わせてください!

東大戦勝ったぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!😭😭😭😭😭😭😭
やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

この文章では収まりきらないほど嬉しいです!
まだ気持ちがフワフワしていますが自分の思うままに2回生と僕の1年を書かせてください。

話は一年前に遡りますが去年の東大戦を見て以来、僕はずっと今年の東大戦に向けて照準を定めていました。陸で見ていることしかできませんでしたが、歓喜する東大の横でめちゃくちゃ悔しかったのを覚えています。陸でもこれだけ悔しいのだから艇上にいる先輩たちの悔しさは計り知れないと思う一方、勝った時はどれだけ喜んでも喜びきれないほど嬉しいのだろうと勝手に想像して一年後に味わいたいと思いました。

その頃から僕らの回生の主体性が飛躍的に高まったと思います。このままじゃいけない、もっと上手くなりたいと思い1ヶ月に1回回生全員で集まり目標や指針を決めたりしました。新人コーチの方々も全力でサポートしてくださり、徐々に技術も体力もレベルアップさせていきました。それが実を結んだのが11月の秋季選手権だと思います。

神戸大学さんに序盤に圧倒的な差をつけられるもコンスタントでじわじわ追い詰めスパートでぶち抜くという陸から見てる人にとっては心臓に悪いレースでしたが練習の成果を出して、勝利を味わうことができました。

しかしそこから回生にとっての試練が訪れます。元々少ない同回の部員が冬になって数人やめてしまいました。僕も秋季選手権で腰を痛めて動くことも難しくなってしまい休部を余儀なくされました。漕いでいる他の部員を見るのが羨ましすぎて嫌で合宿所に顔を出さずに下宿に引き篭もり、ストレス解消にラーメンばかり食べていました。そんなクズ人間である僕を部員のみんなは気遣ってくれて連絡とかしてくれたのには感謝してもしきれません。長かったですが2月から腰の調子が良くなってきたので、3月の初めから部活に戻ろうとトレーニングを始めて、実際に戻ることができました。そこから朝日レガッタに向けて上田さんとダブルを組んで強度の高いトレーニングをしていきました。怪我明けの鈍りきった身体で練習も完全にできない僕に文句1つ言わずに付き合ってくださった上田さんに圧倒的感謝です。その頃みんなは冬期を乗り越えて面構えが違いボート用語も完璧に使いこなしていたのでものすごく焦ってしまったことを覚えています。

そして朝日レガッタ当日、やらかしてしまいました。また怪我です。残り150mあたりで脚が痺れる&腰を痛めてまともに漕ぐことができなくなってしまいました。肩を借りながら急いで救急外来に行った僕を待ち受けていた診察結果はヘルニアの疑いありでした。当然朝日レガッタは棄権です。ショックで合宿所に帰ってきたら僕に更に絶望が待っていました。ずっと待ち望んでいた東大戦のクルーから下ろされると宣告されたのです。東大戦のために部活を続けて復帰をしたと言っても過言でない僕は地獄のどん底に突き落とされました。薄々気付いていたことですがいざ言葉で言われると厳しいですね。3週間後までに選考に臨める体にしないと東大戦に乗れるチャンスは無いと言われて殆ど諦め掛けていました。しかし転機が訪れます。再診で同じ病院に行ったらヘルニアの可能性は低いと言われたのです。
「ヘルニアの可能性が低いならいつもの筋肉系の腰痛だ。まだ漕げる。」
と、希望を見出した僕はまたリハビリを始めて期間ギリギリで選考に臨みました。

この当時急に復帰してきた僕と同回生男子の仲がすこし気まずい関係になっていました笑。そこで同回のみんなが冬期の荒んでいた頃の生活や僕の発言について不満をぶつけ、僕も部活に対する不信感や皆の発言についての不満をぶつけて腹を割って話す場を設けてくれました。この会で本音をぶつけ合えたことで冬期明けから信頼できなかった部員との信頼が再び構築されて両者の溝が埋まった気がしました(僕が思ってるだけかもしれませんが)。この会を開いてくれたみんなにもめっちゃ感謝しています。

選考自体はエルゴは自己ベスト+5秒と微妙な成績で艇上も初めてのフォアでのパドルでクソみたいな漕ぎでしたが何とか東大戦エイトに滑り込むことができました。この時は入部してから1番喜んだかもしれません。

しかし東大戦クルーに医学部が3人いて彼らは医学部フォアにも出るという状況だったので、フルメンバーで漕げるのは日夕と月朝という満足のいかない練習メニューになってしまいました。ここで僕らは数は少ないけど濃密な練習メニューをしようと心がけて一回一回の練習で集中して全員が主体性をもって意見を出しあうようにしました。医学部がいない時には先輩方に乗ってもらって様々なことを教えていただきました。自分の艇の練習が減るのに嫌な顔をせず乗っていただき、何から何まで教えてくださった先輩方にも感謝してもしきれません。練習の成果が出て、川の流れがありつつも良いタイムを出せたことで次第に自信をつけていきました。だが本番1週間前になって苦手な逆風で極端に漕ぎが崩れてしまうことが露呈し、タイムが遅くなり小さなスランプになっていました。この時クルーのみんなで色々対策を講じましたが、時間も残り少ないですし小さいことを気にしないで2つのことを意識することにしました。クルーコンセプトである「ギャザー」を意識して体重移動を合わせることと、最後まで力をかけ続けるドライブのパワーのイメージを共有することです。漕ぎながら色々なことを考えたら頭がいっぱいになり、自分の世界に入ってしまうことから単純明快なものとしました。結果的にこの作戦が成功して戸田では漕ぎを合わせることができたと思います。更に僕たちはスタート練習を重視してたくさんやりました。理由は僕らのクルーはスタートで出て得意なコンスタントでリードを保ちつつスパートで怒涛の突き放しをするというレースプランを考えていたからです。この練習も後に身を結ぶことになります。

戸田入りしてからは緊張すると聞いていたのですが、クルーのメンバーみんな当日まで全く緊張していませんでした笑。終始笑顔でリラックスしていたと思います。東大戦当日は流石に緊張が高まり、クルーキャップの伊藤君は特に挙動不審になっていました。しかしお世話になった新人コーチやわざわざ来てくれた元ボート部員を始め様々な人から応援の言葉を聞いてるうちに「あぁ、、、応援されてる、、、勝ったら気持ちが良いなぁ、、」などと笑っていたら緊張がほぐれてきました。他のみんなと冗談を言い合ったりしてクルーのやる気は最高潮でした。蹴り出しは今まで見たことないくらいの人数の人が戸田中に響くくらいの大声援で送り出してくれてすごく嬉しかったです。その時は部の代表というプレッシャーとかはすっ飛んでました。ピットインの時にペットボトルに入れていた尿がかかってしまった若林君や、なぜかパン1になる澤田君など面白いハプニングで硬い表情の東大と違いだいぶほぐれていました。

ここからはレース中の僕の気持ちを書いていきます笑。

(スタート時)うーん7本ちょっとミスったけど大きく崩れることはなかった!東大チラ見しちゃおう。おっ少し出たな。このままいくぞ!よっしゃ!一艇身くらい出てる!プラン通りだ!有利だから落ち着いて漕いで行こう!
(500m)おしおしおしおしおし良いリードだ!やべっ!少しミスオールしちゃった!でもみんな気付いていないし大丈夫っしょ!差をキープできているからなんとかいけるな!
(1000m)うわっ!腰ぐきってきた!でもそんなに痛くないからなんとかなるだろう!ここからミドルスパート入れよう!あ、あと硬くなってきたからリラックスのコールを入れよう!徐々に詰められてる気がするな、、。でも6シートくらいだからまだ大丈夫!
(1500m)おっしゃ!ここから散々やってきたスパートで爆上げじゃ!ここでもリラックスとギャザーのコールだ!徐々に差が広がってるぞ!いいぞ!
(1750m)ヒェェェェェェ腰痛い!でももっと力出てきた!どんどん差が広がっているしこのままブチ抜くぞ!
(1950m)勝てる!勝てる!いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
(2000m)よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。勝ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。腰痛いけどどうでもいいやー!!立っちゃえぇぇぇ!うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(語彙力皆無)

まぁこんな感じで勝ちました!みんなが笑顔で手を叩いたり振ったりしている、、、!!気付いたらバウペアを組んでいた2番の谷口君を抱きしめていました。腰痛くて死にそうだったけれど最高の気分でした。陸上に上がって表彰式まで様々な人と喜びを共有してる時にこれまでの苦労や努力が報われたような気がして涙がちょちょぎれそうでした。貰ったメダルがずっしり重かったのを今でも覚えています。

このような感じで僕の一生の思い出に残る東大戦は終了しました。共に刺激しあって高め合うことができた女子クルーのみんな、東大戦クルーを様々な形でサポートしてくれた同期のスタッフ・漕手・コックスの人たち、様々なアドバイスを頂き熱烈な応援をしてくださった先輩の皆様、わけのわからん二回生の僕達を練習試合もないのに戸田に来て一生懸命応援してくれた一回生のみんな、日曜日の休みを割いてわざわざ戸田に応援しに来てくださったOBOGの皆様、最高の試合を僕達としてくれた東大の皆様、僕らが全力で試合をできるように最高の環境を整えてくださった運営の皆様、そして!僕達に1番寄り添ってくださった松本鉄生コーチ・武田理事長・渡辺大賀クルーサポート、本当に本当にありがとうございました!!!感謝感激雨霰です!この日は一生忘れません!

二回生のみんな!東大戦勝利は素晴らしいことだけど漕ぎを見たらクソみたいな漕ぎだったな笑笑!ここで嬉しいだけで終わらせずに自分の漕ぎの技術をもう一回省みてインカレや新人選に向けてもっともっともっともっとレベルアップして行こう!そしてもう一回あの喜びをみんなで共有しよう!まずはエルゴ2000m全員自己ベスト更新することを期待してる!😁

あと俺東大戦が終わったら部活を辞めるとか言ってたけどこの勝利の味を知ったら続けないことなんて無理ですわ!これだからボートはやめられない!漕手としてまだまだ続けていきます!今は腰が完膚なきまでに破壊されて動くのも痛い状況だけどインカレ終わり頃を目処に復帰していきたいです!
ボート最高!!!