こんにちは。
最近、「最後の○○」が続いて悲しくなるのでそう考えるのをやめようと思っています、4回生の大窪祥代です。
やめようと言ったばかりですが、ブログを書くのも今回が最後です。
最後ということで思い出の写真とともに、真面目に「スタッフ」について書こうと思います。
私は自分が支える側になるまで、マネージャーのモチベーションはどこにあるのか不思議に思っていました。高校の部活のマネージャーはスポドリ作りや練習のタイムキーパー、ユニフォームの洗濯等いろいろとしてくれていました。彼女がいないと大変でしたし、本当にありがたかった。しかし選手だった私は内心「自分がプレー出来るわけでもないのに楽しいのだろうか・・・」と失礼極まりないことも思っていました。
スタッフのモチベーションは何なのか。これは私の4年に渡る問いでした。
スタッフは究極的には「いなくても良い」存在です。ごはんづくりや会計管理、レースのエントリー手続きなどスタッフのすることのほとんどは選手でもできることです。実際にそれらを全て選手が行っているチームもあります。
また、したことがエルゴやTTのタイムのように数値化されることがないため、自分の行動がどれだけ艇速につながっているか分かりません。その上、一つ一つのことは比較的すぐに出来るようになるため、一通りのことを覚えた後に自らの成長を感じることは難しくなっていきます。
だからこそ自分で自分の存在意義を見つける必要があります。
―スタッフの存在意義。
それは選手がよりボートに集中できる環境を整えることを請け負い、更にはそこに「+α」も加えることで少しでも速くゴールしてもらうことです。
私はその「+α」にこそ存在意義があると思っています。
スタッフがすることの大部分は「できて当たり前」のことです。料理に味をつける、米を炊く、ビデオを撮る、TTでストップウォッチをちゃんと押す、大会時の宿をとる等…。当たり前のことを当たり前にミスなくこなすことは非常に重要です。これらができないままでは信頼に関わります。
しかし、この「当たり前」をするだけでは足りないと思うのです。「当たり前」ができた上で、「もっとこうした方が良いんじゃないか」という改善点を少しでも見つけて工夫を凝らしていく。この「+α」の積み重ねこそが勝ちにつながる努力ではないかと思います。
「+α」を見つけるヒントは日々の選手とのやりとりの中に転がっています。「選手がこう言っていた。」「こんな様子で不便そうにしていた。」その気づきから改善点は見つけられます。
「+α」のやり方には自分の力や特徴を反映できます。それは栄養や故障などの特化した知識でもありますし、OBOGの方々や他団体といった幅広い人と関わる中で見つけたスタッフならではの視点でもあります。
―スタッフのモチベーションは何なのか。
私にとってのそれは一緒に勝つことです。どのチームよりも速く、1着でゴールする瞬間を見たい。それを一生懸命に目指す選手を後押ししたい。そしてふと振り返った時に自分のした「+α」の積み重ねが少しでもためになったと、意義を見出せればこれ以上のことはありません。
インカレまであと2週間。最後までできることをしていきたいと思います。
4回生主務 大窪祥代