こんにちは。2回生漕手の若林陸です。
先日京都文化博物館にて開催中の「みんなのミュシャ展」に行ってきたのですが、展示されている作品の迫力、そして近づいて見るとわかるその緻密さに圧倒されました。どの作品も一本一本の線が力強くかつ繊細で、まさに「神は細部に宿る」って感じでした。とてもおすすめなので、時間のある方は行ってみてください。
さて、今日は京大ボート部における「国際交流」に焦点を当ててみようと思います。僕自身、外国の人と交流したり、外国に行くことはいつも新しい発見があり、刺激にもなるのでとても好きです。そして、入部当初は全く予想がつかなかったのですが、ボート部に属していると国外の空気に触れるチャンスがたくさんあります。そこで、今日は僕がこの1年半で経験してきた「国際交流」について紹介しようと思います。
今年の1月には、近畿マシンローが開催され、招待選手として来日したデンマークの選手団の一部の人たちが私たちの合宿所に宿泊していました。滞在期間中、地元の中学生へのレクチャーに翻訳係として参加させてもらったり、合宿所での歓迎会でコーチや選手の皆さんとお話をしたり(エスキルド選手への質問コーナーもありました)する中で、食生活や練習内容、コーチングの指針など、デンマークの文化、あるいはデンマーク人のボートとのかかわり方が少しずつ見えてきた気がしました。今まで考えたこともないような視点からの話もあり、日本と海外ってこんなにも違うのだなと痛感しました。
また、記憶に新しいのは2週間前に帰ってきたばっかりのニュージーランド遠征です。南島南部のダニーデンという町に位置するオタゴ大学の創立150周年を記念した国際レガッタに参加してきました。オタゴ大学も含め伝統感ある雰囲気を醸し出している建物の多いこの街には若者も多く活気もある一方、少し車を走らせるだけでパノラマ写真を撮ってくださいと言わんばかりの大自然がそこには広がっていました(羊込み)。めちゃくちゃ美しいです。言葉だとうまく説明できないので写真をいくつか載せておきます。
風光明媚なこの国で「ボートを漕ぐ」経験ができたことがなによりも貴重でした。切り立った斜面にそって延々と漕いだオタゴ湾(高確率で荒れる)、水の色がめちゃくちゃ水色なルタワニア湖(300キロの移動は体に堪える)、、地球が作り上げた壮大な舞台の中で繰り広げられるボートの競技により一層魅力を感じるようになりました。そして改めて瀬田もいいところだと感じました。
最後にですが、今年の3月にアジアインドアローイング選手権に参加するためにタイのバンコクにも行ってきました。アウトドアで開催されるというサプライズもありましたが、アジア各国のめちゃ強そうな人たちと一緒にエルゴを引けたのはとても刺激的な経験であり、自分の強みや弱みを再確認し、シーズンにつなげようとできた良い大会でした。ただ、タイ料理がほとんど食べられなかったのが心残りです。
とても長くなってしまいました。。。国際交流を通して、新しい視点や刺激的な経験がたくさん得られたのと同時に、自分や自分の置かれている環境を見つめ直すことが可能になったと思います。すなわち、①いつもと大きく異なる環境に自分を放りこむことで自らを客観的に評価し、②交流によって得た知識や経験を活かして、③自分の課題を修正してゆく、のようなサイクルが生み出せたことが国際交流を通して可能になったのかなと思います。
自分は国際交流を通してこのサイクルを強く実感してきたのですが、国内の他団体との交流においても自分を見つめなおすきっかけにはなると思いますし、それこそ部内の人と意見を交流することもとても有意義だと思います。つまり、外へ外へ目線を向けて積極的に他人と交流していくことがとにかく大切なのかなと。
結局国際である必要がなくなっちゃいましたが、スケールがでかい分、純粋にめちゃくちゃ楽しいです。そういうことにしておきます。
それでは、新人選頑張ってきます!