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僕らはボートで宇宙を飛ぶ

朝靄に霞む加古川

「宇宙」と書いて「そら」と読みます。

 

一回生の東村です。もう前回のブログ更新から約二か月が経過しました。時が経つのは早いものですね。前回のブログはインカレについてのものでした。インカレは遠征期間が一週間以上もあり、僕のようにすぐに負けてしまうととても長い時間を持て余すことになります。そうすると、人というのは無駄な思考を始めてしまうもので、今回のブログはその思考に関するものです。

 

発端は、「インカレ期間のエッセンで全をつけた人(最も大盛りの食事を食べるということ)はおにぎりが無制限に食べられる」という記述でした。これを見た暇な僕は「おにぎりをひたすら食べ続けたらどうなるんだろう? 無限のエネルギーを得て、それを利用することで宇宙にも行けるのではないか? いやそんなことをすると漕艇場の水が蒸発してなくなってしまうのではないか?」などと考えました。このブログではこの考えを検証してみようと思います。高校レベルの考察しかできませんがご容赦ください。

 

もし食べたエネルギーを100%艇速に変換するとしたら、食べたエネルギーをE(J)、艇の総重量をm(kg)、艇速をv(m/s)とすると

     E=mv^2/2

が成り立つため、おにぎり一個のエネルギーを米100gのエネルギー 356.1kcal (1J=4.184cal)とすると、15kgのシングルスカルに乗る体重75kgの人が第二宇宙速度11.2 km/s に到達するためには、約3.79*10^3個、しめて3800個程のおにぎりを食べなければなりません。意外と少ないと感じるのは僕だけでしょうか?

 

しかし、これは上記の通り理想的な場合です。実際は様々なところでエネルギーは失われていきます。例えば、人間の食べたエネルギーはすべて艇速にできるわけではありませんし、艇と水の間の摩擦や空気抵抗などで熱となって消えてしまったりもします。ここで、選手が摂取したエネルギーが艇の運動エネルギーと水の蒸発熱に等しく分配されるとすると、25℃の水の蒸発熱は2442kJ/kgなので約2.29*10^3 kg=2.29トンの水が蒸発します。ところが、例として戸田漕艇場を挙げると2400m*90m*2.5m=562500m^356万トンの水が存在しているため水量は減少するものの、あまり問題がないことがわかりました。

 

つまり、人間のエネルギー変換効率などによっておにぎりの量は変わりますが、理論上漕艇場から宇宙へ飛び立つことは不可能ではないということです。とてもロマンを感じませんか? 

 

ところで、ほかの人も言及しているように僕は秋季選手権に出場します。宇宙とは言わずとも、頂点から皆を見下ろせるように頑張ります。

朝靄に霞む加古川
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