こんにちは!
4回生漕手の浅井泰一郎と申します.
いやー,あっという間に夏が来た感じですね.もう明日には秋が来ちゃうんじゃないかな.
冒頭のあいさつはこの辺にしておきます.
「覚悟を決めたとき, 路が始まる」
ぼくが最近はまっている言葉です.
インカレの日程詳細が確定しつつあり,国内の大きな試合日程も確定しつつあります.
自分たちより強い実力を持った人たちと試合ができるのは楽しみです.
まあ,僕たちよりも強いチームがいればの話ですが.
僕たちは目標を毎週設定し,毎週反省する取り組みをしているのですが,
これはかなりメンタル面での支えになっています.
目標を設定するのは,自分たちがもつ意識を再確認し,深く潜在意識に目標を落とし込むためです.
この目標設定で,直接,すぐにタイムが好転するとか,筋力が爆破的に増えるとか,そういう効果はありません.
ただ,自分が一度口に出し,目標を紙に書くことで,少なからずマインドに刻まれます.この効果は自発的にやればやるほど,仲間が増えれば増えるほど,回数を重ねれば重ねるほど強くなります.
この取り組みで重要なのは,どれだけ深く無意識の中へ目標を落とし込めるかということです.
ボート競技は極限まで精神を追い詰め,一般人の思うよりはるかに苦しく,つらいものです.
そのような精神状態にあって,通常の思考回路はうまく働きません.常に体が疲れているので,本能的に体は休もうとします.
無意識のマインドセットが働くのがこういう瞬間です.どれだけ場当たり的に練習前にがんばるぞとか思っても,脳の外側の神経しか使えていない即席のマインドセットは,だいたい役に立ちません.
人間が進化する過程で,脳も進化しています.我々の脳の内側にある呼吸や感情,記憶をつかさどる領域がもっとも中心にあり,そこから外側に向かって言語をつかさどる領域,さらに高度な思考をする領域が進化とともに拡張されていきます.
心拍数が常に200近い状態で動き続けるとき,思考はもとより,言葉を思い浮かべることもできません.しかし,怒りや楽しさという感情ははっきりと自覚できます.
感情の領域まで深くマインドセットできれば,不思議と体は動き続け,疲れていても高いパフォーマンスを維持できます.
体がどれだけポテンシャルを持っていても,気持ちがなければ,動かないものです.
実をいうと,目標設定のような幼稚なことをしたくはありませんでした.
ただ,部活だけに集中できない人たちもいるので,仕方なくやっているというだけです.
本来の理想形は,目標設定を部全体の取り組みとして掲示せずに,自発的にマインドセットが行えるようになるということです.
強いチームは,仲間同士での信頼が厚く,常にお互いがライバルであり,どんなレースであろうと,どんなトレーニングであろうと,どんな相手であろうと全力で勝ちにきます.
そんなチームに目標設定なんて,茶番でしかありません.
それは,目標は「勝つ」という,当たり前のことだからです.
ぼくは,目標はひとそれぞれあって良いと思います.
ただ,それが君ならできるよね,達成できるよね,っていうぐらいの目標はチームのメンバーには掲げてほしくありません.
誰からも,お前には無理だよ,できるわけないじゃん,とか言われ,笑われるぐらいの目標をまずは設定してほしいです.
ちなみに,
ぼくの今期の目標は,京大のインカレ優勝です.
応援よろしくお願いします.
4回生漕手 浅井泰一郎