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負から学ぶ

 お久しぶりです!2回生の野口比呂です。つい最近まで半袖で走っていたら気持ちよかったのですが、あっという間にヒートテックなしでは辛い日々になってしまいました。先日は京都でも初雪を観測しましたね。(例年より早いらしいです。)部活での大掃除も終わって、今年ももう少しだなと実感する毎日です。ちょうど年末のタイミングでブログの担当をさせてもらうので、今回はダラダラと僕の1年を振り返ってみます。

ランニング中に出会った紅葉(平安神宮付近)

 前回のブログでは、僕が4月に自転車で事故をして骨折した話をしました。この怪我のせいで漕手としての生活を送れなくなったので、5月からは新人モーションのサポートという形で部活に関わることにしました。僕は高校のとき陸上部で長距離を走っていたので、京都モーションでのランは楽しいものでした。←はい、僕だけですね。1年生からみたら、1学年しか違わない2年生だし、(都合のいい時だけ?)一緒に走ってくるし、嫌な上回生だったかもしれませんが、僕を頼ってくれる一年生がいたのが嬉しかったです。

 特に熊谷とのランは印象に残っていて、熊谷は入部当初ランが苦手だったようですが、並走している僕の声掛けに必死で応えてくれて、タイムがみるみるうちに伸びていきました。とても感謝してくれた上に、(普通苦手なものは嫌いになってしまいがちな気がするのですが、)「ランも楽しくてモチベーション高く練習できている」と言ってくれたのが嬉しかったです。いい経験をさせてくれた一年生、新人コーチの皆さんには本当に感謝しかないです。

 1年しかボートに関わっていない僕はもちろん上手くないですし、当初はランやコアトレ中心にサポートしようと思っていたのですが、なんだかんだエルゴや水上でも結構関わってしまいました。この経験は、物事を的確に伝えることの難しさを教えてくれました。自分の新人期はコーチに指摘された点を必死に改善しているつもりだったので、もちろんできないことはたくさんあるけど、多少はコーチの指摘を反映できていると思っていました。しかし、伝える側の立場になると、伝えようとしている自分自身も、それに応えようとしてくれる1年生もお互い一生懸命なのに、それが現実のものにならないもどかしさを何度も感じました。自分が選手側だったときよりも、なぜか歯がゆい気持ちは大きかったです。自分がそうであったように、1年生が必死に僕の言葉を動きに還元しようとしてくれているのを理解しているので、僕がうまく伝えないといけないと必死でした。

 そして、伝える側の立場になってみると、伝えるのが上手い人の凄さを実感します。というのも、僕が何かを教える側になったときは、何か改善点を見つけて、それを良くしようという思考になりがちです。しかし、本当に指導が上手い人は僕とは違って、相手を正の感情に持っていくのが非常に上手いと感じさせられます。特に田中颯人さんを見ていると感じます。颯人さんは、まず初めに良かった点を伝えたうえで、「ここをこうしたらもっと良くなるよ」というような話し方を自然としているようでした。僕は意識していてもこれができないことが多いので、教えるという状況に関わらず、プラスのことを見つけて、それを相手に伝えることの重要さを感じました。

 夏休みまで新人モーションに関わっていたのですが、新人選はCOXで出ることが決まったので、インカレ後はCOXとして舞鶴に乗っていました。が、やはり厄年なのでしょうか?突発性難聴で入院になってしまい、またもや大会出場の機会を失ってしまいました。僕の代わりにCOXを務めてくれた柳川には本当に感謝しています。柳川、本当にありがとう。しかし、これを機に柳川がCOXに目覚めてくれたので、今回ばかりは悪影響“だけ”を与えたわけではなかったのかなと勝手にちょっと安心しています。

 新人選は出られなかったものの、前々から秋季もCOXで出るという話をしていたので、聴力が回復してからは(1週間ぐらいだけど)秋季の慈照に乗りました。今回は何もトラブルが起こることなく大会を完遂することができました。(同期とは一緒に大会に出られない運命なのでしょうか?)大会といえる大会に出られたのは、ここにきて初めてという衝撃の事実です。慈照は、瀬田川での練習ではすごく苦労していたようですが、加古川ではレースのたび良い漕ぎが出るようになって、最終的には3日間で一番伸びたクルーではないかなと思います。僕自身、とても良い経験をさせてもらいました。そして空海や舞鶴の優勝は、ぐっとくるものがありました。2年生なのに偉そうなことを言いますが、みんながバラバラな漕ぎで琵琶周艇に乗っていたときから僕もCOXとして一緒に乗っていたので、みんなが統一感のある漕ぎで周りの大学を圧倒している姿にすごく感動しました。本当におめでとう。とても良い大会でした。

秋季前日の夕日

 部活の振り返りはこの辺にして、最後に最近はまっていることについて書いておきます。最近の楽しみは、ランニング、料理、ピアノです。

 この冬は亀岡ハーフ、京都マラソン、琵琶湖マラソンへの出場が決まっているので、これらに向けて練習中です。(特に京都マラソンと琵琶湖マラソンは行きやすいと思うので、応援に来てくれたらめちゃくちゃ喜びます!)とりあえず京都マラソンで満足いく結果が出せるように頑張ろうと思います。

ランニング中に出会った紅葉(清水寺)

 料理については、つい最近本格的に始めたばかりですが、本気でやってみると楽しいものです。やる気が溢れすぎて、最近料理関係にお金を遣いすぎました。作り置きをしたり、野菜を丸々買ったりすると冷蔵庫をすぐに圧迫してしまうので、この前大きな冷蔵庫を購入しました。近いうちに届くので待ち遠しいです。また、元値が1万円を超える本格的な包丁を、こちらは親に買ってもらいました。Amazonで半額ぐらいだったのでラッキーです。他にも、食器や鍋など、色々と台所が充実してきています。これだけ揃えてしまったからには、料理から逃げるわけにはいきません。絶対上手くなってみせるので、食べに来てくれる人は声をかけてくださいね。お待ちしております。

野口宅での秋季お疲れさま会

 そして最後にピアノに関しては、4月にピアノを買って以来ぼちぼち弾いてきました。ジブリの曲が好きな僕は「君をのせて」をマスターしたかったのですが、サビからが難しすぎて挫折しかけています。最近は「カノン」に浮気しています。ジブリの曲はいい曲が多いので、色々と弾けるようになりたいものです。

 この一年間は、本当に想像もしないようなことの連続でした。まさか合計で15日近く入院するとは思いません。でも、今年はいろいろな経験ができ、たくさん学ぶことがありました。マイナスのことをそのままマイナスだけで終わらせるのはもったいない、最近常々思います。マイナスの事実そのものは、もちろん自分にとって苦しいものです。だからこそ、何もしなかったら辛さと後悔しか残りません。何か辛いことを経験しても、それを糧にできたら、そこから何か学べたら、この経験も悪くなかったのかなとも思えるかもしれません。さすがに骨折のダメージは痛すぎますが、それがなかったらこの一年間の様々な経験や学びはなかったわけですし、今の自分の思考もありません。そう思うと、マイナスの出来事も今の自分の一部になっているのだから、今さら後悔しても仕方ないなと思ったりもできます。

 この一年を一言で表すと「逆境」でしょうか。でも、思っていたより乗り越えられました。学びを忘れないためにも、来年の目標は「継続」にしようと何となく思いました。

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