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副将挨拶(向井)

みなさんこんにちは。3回生の向井です。新体制では副将を務めております。

直近2回のブログでは、牧と章が私たちの回生旅行の楽しい様子を書いてくれたので、私は真面目な内容のブログを書こうと思います。(辛気臭いブログになると思いますがご了承くださいませ。)

みなさん10月末に行われていた全日本選手権(全日)のことを覚えているでしょうか。まだ大会から1か月ちょっとしか経っていないのでまだ記憶に新しいはずですね。京都大学ボート部では、M2+が7位入賞、そして対校M4+が準優勝してくれました!

このような素晴らしい結果の影に隠れてしまってほかの結果を覚えていない方も多いと思います。成績を残せなかったクルーの一つにM4-龍安があります。私もM4-の3番で全日に出ていたのですが、敗者復活で3着、2着の法政大学と0.07秒差で準決勝に進むことができませんでした。

結果だけを見れば、「ああ、あと少しで順位がついたのに」「本当に惜しかったね」という感想を抱くのが普通だと思います。しかし、私は全く違うことを思っていました。

私たちが進んだ敗者復活A組の中で、京都大学は予選のタイムでは2位でした。この組み合わせを見たとき、もしかしたら順位がつく、あるいはA決勝まで行けるかもとワクワクしていました。その気持ちのおかげか、私はそこまで緊張することなくレースに臨むことができました。

さていざレース本番。スタート前に審判艇の到着が遅れるという小さなアクシデントがあったものの、ほぼ定刻通りにレースはスタートしました。スタート直後、他艇に一歩出られてしまいます。私たちのクルーはスタートで頭をとるというよりはコンスタントで伸ばしていき最後スパートで差すというクルーだったので、そこまで焦ることはありませんでした。

しかし、500m地点、艇が揺れました。遅れてきていた審判艇の波を食らってしまったのです。波の影響をもろに受けてしまい漕ぎが崩れる。波を通り過ぎても漕ぎがなかなか戻らない。予選ではできていた直進が全くできない。私たちの艇はレーン内を少し蛇行しながら進んでいきます。

それでも他艇との差を少しずつ詰めていきました。一度はほとんど見えなくなった中部電力もすぐそこにいる。最後はスパート勝負です。スパート前半で中部電力には少し離されます。でも法政大学はあと少しで抜けるとこにいる!ラストスパートで差せる!

この大事な場面、オールでブイをたたいてしまいました。

そのままスパート艇速を上げきれず、2位と0.07秒差の3位という結果に。

ラダーは3番に乗っていた私が切っていました。

予選と同じように直進できていたら。

ブイに当たらなければ。

私の技術がもっと熟達したものだったならば。

レースからしばらくは後悔・痛恨・自責の念にかられ思うように体も動かなくなってしまいました。

あのレースで引退になってしまった中井さん、いっしょに乗っていた順也と水野、コーチの稲賀さんには非常に申し訳ないと思っています。

いつまでも後悔していては前へ進むことはできません。人間は失敗から学ぶことのできる生き物です。失敗は成功につなげなければ何の意味も持たないものになってしまいます。

漕ぎの技術、ラダーワーク、体力。私には足らない・未熟なものがまだまだあります。あの敗北を次の勝利につなげるために、これまで以上に努力していきたいです。そしてチームの力になれればと思います。

幸いなことに、2年連続で全日の表彰台に立っている牧、今年のM4+のメンバーだった福森、そのほかの頼れる同期、新人選・秋季で結果を残してくれた後輩たちと、京大ボート部には希望の種がたくさんあります。

漕手、裏方でサポートしてくれるスタッフ、いつでも応援してくださるOB・OGの方々、チーム一丸となってチームの目標へと向かっていきましょう。

いざ日本一へ。

向井

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