みなさま、平素よりお世話になっております。
京都大学ボート部4回生の清水華子です。
さすがにこの時期になると、引退も残りわずかというのを実感し始めます。うれしくもありさみしくもあり、ですが、残りの期間でやらないといけないことをやり切れるかという方が私にとっては重要になってきました。

辞めたいとか続けたいとかそういうのを差し置いて、とりあえず引継ぎを頑張ろうです。部門業務も大会業務も、通常業務も、自分の経験も、自分の感じている思いも、どこかに残していきたい。いつかどこかで後輩スタッフを救うことができれば本望です。これは結構割とガチ。私はいろな人の引き継ぎ書とブログに支えられています。
いろんなことがあったしいろんなことがあって、今までの自分はなんで部活をつづけたのかなあと思います。
1回生の冬季から2回生にかけての記憶は、部活に行きたくない、つらいと感じたことしか思い出せません。泣きたくなるほど辞めたくなるほどつらいわけじゃないけど、今部活に行かなければ課題や趣味、勉強、バイトに時間を回せる、考えてしまえば途方もないような責任感に縛られ(配置は飛ばせないし大会主担当はミスれないし)しんどくなることもない。
なんの意義も感じられず、ただただ1つ上の先輩の背中を追っていただけでした。
冬季になれば「なにが楽しいですか?」「なんで続けてるんですか?」といううざいほどに哲学的な問いかけに応えてくれて、冬でも夏でも「スタッフへの感謝を忘れるな!」と主張してくださった先輩の功績は大きかった。1回生の秋季なんて、同期はぜんぜん「ありがとう」とか言ってくれなかったけど、今は「ありがとう」「お疲れ」って言える関係性になったとは!よく考えればこの3年間で、互いに歩み寄れたんだなと感慨深く思います。
そのころから変化があって、2回生から今の私は、「頑張っている人を応援したい」という気持ちを軸に活動しています。頑張っている人というのは、対象が選手の時もあればスタッフの時もありました。めっちゃ他人だよりだけど、ここまでこれたのは周りのおかげです。
選手を応援したいと思ったときは、例えば、なんとなく撮っていたモーションビデオも、どんな漕ぎ方をしているかをみつつ平行でぶれないように、そして時間を長くとれるようにしたり、そういう風にモーターで伴走したり
クルサポしたり
大会で応援したり
直接的な効果はないけど、間接的に「みんなの目標の達成」に貢献したい、というような行動をすることができました。普通ならつまんないだろっていう監視だって、ビデオをとるのが楽しかったことさえあった。練習量とそれをこなす体力、大会に挑む精神力、運動に関することなんてどれをとっても及ばないから、自分のできる限りで何かする。そのころのブログはキラキラしすぎて今じゃまぶしくて読めません……

そんなふうにのびのびとやらせてもらえたのは、これはまた1つ上の先輩方のおかげでした。それまでは自分のことばかり考えていたけど、後の代や部活全体のことを考えないといけなくなりました。それと同時に部活以外のことが忙しくなり、いつになればこれが終わるのかと思ったこともあります。
今でも面倒なことはあるけど、そんなときのモチベこそ頑張る人を考えます。あの人に、あの子が、苦労してほしくない、困ったときには助けたい、少しでも楽をしてほしい、楽しいと思ってほしい、
時間がない自分はやっぱり直接的な還元はできないけど、また間接的に何かができたらいいなと思います。(還元剤の隣の触媒みたいだね!)(いいこといった!)
そんな私が思っている頑張っている人を、他の誰かも応援してくれたらめっちゃうれしいな。
やっぱり思っちゃうのは、スタッフが選手の頑張りをみていることは多いから、
選手もスタッフの頑張りを見てほしいなと思います。

私のいっちゃん最初のキラキラかわいいブログでは、新人コーチから「スタッフになって感じた感謝を『選手に伝えるんや!』」といわれたと、書かれてあります。
同じ境遇にあるスタッフは、もし感じたことがあったら発信してくれたらうれしいです。
自分が休めば練習がなくなる、エントリーをミスすれば大会に出漕できなくなる、メールを怠れば合宿所はボロボロのままで、杜撰になればお金が足りなくなる、ぎりぎりに提出するブログをアップロードして、1回忘れるだけでエッセンの食材がなくなり、徹夜するかしないかでご寄付の動向も左右される、
ふと辞めたいと思っても、責任を背負いながら頑張っているスタッフのことを、見てあげてほしいです。感謝しろって言ってるんじゃなくて、私たちがクルサポをするみたいに、ちょっとチャンネルを覗いてほしい。
みんな割と読んでる先輩のブログでは『暇であればでいいんですが、選手もスタッフのやっていることに少しでいいから興味を持ってくれたらいいのになあ~って少し思います。多くのスタッフは選手の動向に興味ありありなのに片想いですよねえ、当然っちゃ当然だけど。』とあります。
いつかどっかで、両想いになれたらうれしいな。

(切実)
最後に、先の進水式で、急な頼みに動いてくれたスタッフ、いきなり頼んだ設営と片付けを手伝ってくれた選手、ありがとうございました。とっても助かりました。そんな感じで、互いに支えあえてうれしいです。